2017年6月21日 (水)

「金魚と日本人」 鈴木克美 三一書房 1997年 その4

第5章 江戸時代の金魚ブーム P.151~
 1 江戸で金魚がなぜもてた
  「びいどろ」による楽しみの話

 2 びいどろの金魚玉
  ガラスの伝来、歴史などについて、製造販売の加賀屋などの話

 3 園芸時代の江戸と金魚
  染井村の花戸、伊藤伊兵衛などの話 ※ソメイヨシノの染井

 4 江戸の町の金魚売り
  主に錦絵からの解説

 5 江戸の金魚の元店はどこに
  上方、「たどんや」の淡路屋卯兵衛などの話
  ---メモ---
   麦魚=メダカ

 6 柳沢吉安と金魚の名産地
  大和郡山、横田文兵衛、佐藤藤三郎左衛門、嶋田正治、やま
  と金魚園、甲府金魚の歴史などの話

第6章 日本人と金魚 P.201~
 1 出目金が遅れて来たわけ
  金魚各種の渡来の年代、中国での種固定記録などの話

 2 金魚と変化朝顔
  遺伝、コマネズミなどの話

 3 金魚の色はこがね色
  日本、中国での「赤」の意などの話

 4 魔除けに使われた郷土玩具
  金魚提灯、金魚台車、金魚ねぷた、魔除けの赤物などの話

 5 金魚と花鳥風月

エピローグ 金魚を日本の水族館に P.237~
 見世物、養殖業者である堀口・石川・橘川、佐々木などの話

 文明開化を迎えた日本人は・・・在来の文化資産は冷遇された。
 水族館の金魚もその一つだった。・・・

以上でこの本の紹介は終わりです。

この本に出てくる金魚に関する文献
 科学と趣味から見た金魚の研究 昭和十年・1935
 金魚の文化史・書誌学的考察 昭和五十一年
 蔵六庵金魚飼養 文化七年・1810
 殖産図説 明治六年・1878
 天満天神金魚屋
 金魚養玩草 寛延元年・1796
 金魚秘訣録 寛延二、三年・1797
 金魚名類考 寛政八年・1796

---メモ---
1997年=平成9年

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2017年6月17日 (土)

「金魚と日本人」 鈴木克美 三一書房 1997年 その3

第3章 江戸の町を金魚が行く P.83~
 1 金魚の光しんちう屋
  ・・・文亀二年・・・それから江戸時代が始まる慶長三年まで
  百一年・・・
  江戸時代の文芸での金魚の話
  真鍮屋という金魚商について様々な文献から解説

 2 江戸時代を生きた金魚
  以下の種について、古書を引いて解説

  わきん(和金)
   名前の由来、特徴などの話
   ---メモ---
    麦魚=メダカ

  らんちう(卵虫、蘭鋳、金鋳) ※らんちゅう
   名前の由来などの話
   大阪らんちゅう、獅子頭らんちゅう、出雲なんきんの話
   ---メモ---
    江人=江戸人

  りうきん(琉金) ※りゅうきん
   古書の絵からの話

  をらんだししがしら(和蘭獅子頭) ※おらんだ
   由来、箕作佳吉博士・大鮫卯平・淡路屋卯兵の説の話

  ぢきん(地金) ※じきん
   由来、牧田孫兵衛の話

  つがるにしき(津軽錦)
   由来、斎藤勘蔵の話

  とさきん(土佐錦)
   須賀克三郎の交配などの話

  はなふさ(花房) ※はなぶさ
   特産地などの話

  わとうない(和唐内)
   名の由来、松井佳一博士の交配、桂川甫賢などの話

 3 市民権を得た金魚
  ・・・元禄期はまだ・・・江戸の流行は上方の流行のコピー
  だった。・・・
  江戸時代の天井水槽、奢侈禁止令、文化などの話
  ---メモ---
   侈=シ、おごる

第4章 駆け足で通る江戸の町と江戸時代 P.122~
 この章は金魚に無関係なので内容は省略します。
 1 江戸の暮らし三百年
 2 江戸の町は物売りの町
 3 店借りの町の活力
 4 過密文化の裏表

---メモ---
1997年=平成9年

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2017年6月14日 (水)

「金魚と日本人」 鈴木克美 三一書房 1997年 その2

---ここから本文---

プロローグ 日本の金魚と日本人 P.6~
 江戸の時代背景、行商、明治期、松井佳一博士、この本を著し
 た目的などの話

 ・・・大戦後、・・・新しく入ってきた金魚を「新中国金魚」とか「中国
 金魚」と呼んで・・・金魚の生まれ故郷が中国だったことを思うと、
 これは、少し変だった。・・・

第1章 金魚のルーツを尋ねて P.13~
 1 北陸の峠に鉄魚がいた
  朴沢博士、金沢市郊外の池などの話

 2 岡本養魚場のヒブナ
  「竹島」という名の色鯉、ヒブナの特徴、春採湖、松井博士の見
  解の話

 3 金魚はもともと何だったのか
  品種間雑種、亜種間雑種、種間雑種、属間雑種、江戸以前の
  金魚の認識の話

 4 「フナ」は今でも仮の名前
  ・・・日本の「フナ」は・・・二種五亜種に分類されている。・・・
  学名の話 アウラトゥスは「黄金色した」の意味
  フナの分類表を掲載
  中国フナの話

 5 金魚のルーツはどこに
  染色体数、小島吉雄博士の研究、小島弘博士の染色体研究、
  小野里坦博士の赤血球の研究の話

  ・・・ギンブナと違って、金魚には単性型がいないのである。・・・

第2章 金魚の誕生と日本渡来 P.46~
 1 生まれ故郷は杭州?
   中国の古書にでる「赤鱗魚」、「黄金白銀魚」、色素胞、透明
   鱗性、モザイク鱗性、アルビニズムなどの話

   ・・・赤と黄の色素は種々のカロテノイドの現す色で、これは自
   己生産できず・・・

   ---メモ---
    濫傷=ランショウ。物事の起こり。始まり。起源。
    濫=ラン、みだれる、みだりに

 2 中国金魚の大発展
  王春元の「中国金魚」、趙謙徳の「(石未)砂魚譜」ほか中国古書
  の解説
  中国金魚の品種名の付け方の話
  中国金魚の再輸入、三京水産の話

 3 戦国時代に金魚の渡来
  安達善之の「金魚養玩草」他多数文献からの解説

 4 舶来の「こがねうお」
  ポルトガル宣教師が作った辞書、平戸英国商館長コックスなど
  の話

---メモ---
1997年=平成9年

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2017年6月10日 (土)

「金魚と日本人」 鈴木克美 三一書房 1997年

「金魚と日本人」 副題 江戸の金魚ブームを探る 鈴木克美 三一書房 1997年11月30日発行 本体850円+税 小B6判(コンパクト判) P.250

 本書は金魚の歴史を紐解くような内容で、数多くの古書を引用し、読み難い文章も簡易的に訳しているので、この辺りの知識を得たい方にはいい本だと思います。

 しかし、蛇足も多く第4章などは金魚に無関係な内容となっています。また、副題のように徹底して江戸時代にこだわった文章で、矢継ぎ早に元号が出てきて読む速度が上がりません。

 著者は水産大卒後水族館勤務を経て、大学の教授となった農学博士です。

 発行年が新しいので古書界にはよく出ますが、古書価にはばらつきがあります。手元の本は目黒区の古書店からの入手です。

【構成】
カバー
表紙

目次
 プロローグ 日本の金魚と日本人
 第1章 金魚のルーツを尋ねて
  1 北陸の峠に鉄魚がいた
  2 岡本養魚場のヒブナ
  3 金魚はもともと何だったのか
  4 「フナ」は今でも仮の名前
  5 金魚のルーツはどこに

 第2章 金魚の誕生と日本渡来
  1 生まれ故郷は杭州?
  2 中国金魚の大発展
  3 戦国時代に金魚の渡来
  4 舶来の「こがねうお」

 第3章 江戸の町を金魚が行く
  1 金魚の光しんちう屋
  2 江戸時代を生きた金魚
  3 市民権を得た金魚

 第4章 駆け足で通る江戸の町と江戸時代
  1 江戸の暮らし三百年
  2 江戸の町は物売りの町
  3 店借りの町の活力
  4 過密文化の裏表

 第5章 江戸時代の金魚ブーム
  1 江戸で金魚がなぜもてた
  2 びいどろの金魚玉
  3 園芸時代の江戸と金魚
  4 江戸の町の金魚売り
  5 江戸の金魚の元店はどこに
  6 柳沢吉安と金魚の名産地

 第6章 日本人と金魚
  1 出目金が遅れて来たわけ
  2 金魚と変化朝顔
  3 金魚の色はこがね色
  4 魔除けに使われた郷土玩具
  5 金魚と花鳥風月

 エピローグ 金魚を日本の水族館に

奥付

---メモ---
1997年=平成9年

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2017年1月18日 (水)

「金魚之常識」 阿部舜吾 慶友社 昭和30年 その7

色屑閑話 P.187~
 らんちゅうの禮讃
  ランチュウは卵蟲と書き、金鼈とも書かれたことが・・・

 アマチュア向きの金魚らんちゅう
  ・・・當代石川龜吉氏も昭和六年にアマチュア入りを決意し・・・
  ・・・私は祖父以來の營業を續けて居りましたが、茲に於て私も
  從來の經驗を傾倒して理想的優秀魚を産出することを計畫す
  る事は自己の使命であると自覺致しました、それには今より營
  業を廢し・・・

 餌に繋がりのある挿話

 人の聞きたがる話
  餌、世話、値段、良否、寿命、雌雄差、食べられるか、寝るか
  などの話

  ・・・ランチュウが・・・噂では戰前の値段で高いところで四、五
  百圓或は千圓程度かと思いますが・・・私が生涯で一番高く買
  った金魚は二才のランチュウの雄で金六十圓でした。・・・

  ・・・人為淘汰の結果最後に残るものは多くが雄のようです。・・・

 所かわれど品かわらず(古物買と金魚)
  廃品との交換の話

 白目高と科學の力
  山本時男氏の@「メダカの性轉換餘話」からの記述
  女性ホルモンによるYYの雄の作り方

 右廻り左廻りと魚類の遡行性
  ・・・一團となって群泳するときは、例外は別として人間と同じ左
  廻りをするもので・・・

  ・・・腹形不同のものは・・・左腹は横に廣くふくれ、縦に短く・・・こ
  の反對を現わすものは例外ともいわれる位極めて少ないもので
  す。・・・

 魚の五感
  ・・・耳で振動數の多い音、高音を聞き、振動数の少い音、低音
  は兩側の鱗にある一列の側線で感じます。・・・

附録 P.216~
 らんちゆう一年(金魚の枝折)
  ある年の著者の飼育記録を掲載

 支那での金魚
  著者の支那での金魚の記録
   上海 大正十五年(金魚の仔引)
   滿州奉天 昭和九年(周家の金魚)(眞冬の金魚)(縁起も
   のの金魚)
   北京 昭和十四年(金魚の陳列)
    ---メモ---
     臺=タイ、ダイ、うてな。台

あと書 P.230~
 ・・・勸めで自分の金魚の忘備録のようなものを取り纏めて「金
 魚」を發表しましたところ・・・再販の話が出たので、前の「金魚」
 に書足らなかったところを追加補充して「金魚の常識」と題名を
 變え・・・
   昭和三十年二月三日 著者

これでこの本の紹介は終わりです。

---
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2017年1月14日 (土)

「金魚之常識」 阿部舜吾 慶友社 昭和30年 その6

金魚の病氣 P.166~ ※病気
 ・・・病氣となったものは、第一に總て絶食療法に據ります。・・・
 ・・・詳細は水産ポケットブック 水政會 昭和五年より・・・附記
 することに・・・
 ---メモ---
  糊塗=こと。あいまいに取り繕っておくこと。
          一時しのぎにごまかしておくこと。

 以下の病気について症状、原因、療法を記述
 皮膚病
  寒冒症
  水生菌渺
  どろかぶり病
  赤斑病
  腫瘍
  白雲病
  白點病
  立鱗病
  ギロダクチルス病
  はりがね虫病
  てふ病
  錨虫病
  氣泡病

 呼吸器病
  中毒症
  腫瘍
  白雲病
  鰓腐れ病
  窒息症

 消火器病
  胃炎症
  腸炎症
  類脂肪變性症 ※変性
  寄生虫

 血行器病
  心臓病
  住血鞭毛虫症
  脾臓病

 泌尿器病
  胃嚢腫症
  寄生虫

 生殖器病
  卵巣炎
  卵巣腫腫病
  寄生去勢
  卵の細菌病
  臍嚢水腫病

 氣鰾病 ※気
  氣鰾病
  寄生虫

 甲状腺病
  甲状腺癌

 脳神經病 ※経
  旋廻病
  脳血管閉鎖症

 眼病
  角膜混濁症

 筋肉病
  腫瘍
  寄生虫

 骨格病
  旋廻病

 腹膜及體腔病
  腹膜炎
  體腔寄生虫

金魚の害敵 P.184~
 言い回しが面白いので
  ・・・猫は家畜という特權を持ち、自由に人家に接近し池邊に出没
  します。人に慣らされた金魚は猫の手招きに誘われて、波紋の方
  に集まって・・・

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2017年1月 7日 (土)

「金魚之常識」 阿部舜吾 慶友社 昭和30年 その5

金魚の仔引(繁殖) P.114~
 産卵期
  産卵を留めた後の雌親の処理法を解説

 種類の撰定 ※選
  体型、体色の話
  ・・・成るべく同型のものを掛合わせて、長型同士から出た丸手
  丸型同士から出た長手を選ぶのがよく・・・

 種親の飼い方
  産卵日の設定、水温制御、親魚へのエサの量の話
  産卵前行動、魚令、尾数の話

 産卵
  「居引」(いびき)の説明
  日覆、魚巣移動の話

 魚巣
  敷巣、縦巣の話

 孵化池の取扱いと仔魚の飼い方
  風除け、日覆の話
  孵化後のエサの話
  「夜餌(よえさ)をつける」の説明
  ・・・七月末には一と池二十尾位までにします。・・・

 藻虫の害
  げんごろうの幼虫、まごたろう虫のこと
  ・・・明け方に池の縁に頭を下に、尻を上方に立てて休息してい
  るところを見付けて取り除くことにします。・・・

三種の生餌 P.125~
 ミヂンコ ※ミジンコ
  詳細な記述
  Ramdohrs氏の計算

 赤孑孑 ※ボウフラ
  ・・・學名糠蚊、俗にメマトヒと稱し・・・※メマトイ 目にまとわり
  つく。

 絲蚯蚓 ※イトミミズ

餌採りとその始末 P.130~
 ミヂンコ採り
 赤孑孑採り
 絲蚯蚓採り
  ・・・昔は神田川はイトメの本場といわれ、本職の餌屋が神田橋
  下の土堤に小屋を建て・・・

  ・・・當時、麻布の古川の上流、澁谷邊を流れる川のものは俗に
  ビール(エビス)の餌といわれ、これは下品とされていました。

金魚の見方(鑑識) P.136~
 魚體の構成とその機能
  イラスト掲載

 らんちゅうの見方
  イラスト掲載

 姿勢と位置
  初めて見る面白いイラストを掲載

 泳ぎ方(游泳) ※遊
  「突っ込み」と「踊娘(おどりっこ)」の説明

 背部と腹部(背成りと腹形)
  「正しき」、「腰髙」、「登り腰」、「雁首腰」、「背だるみ」、
  「しゃくれ」の6種類のイラストを掲載

  腹部の「軍鶏腹」、「釣腹」、「前孕み」、「片孕み」、「鰓下」の
  説明

 頭部(かしら)
  ・・・頭骨は横に広く、又頭頂の深いもの、即ち目先き長く、鰓蓋
  の深いものを佳とします。目は頭頂に開かず、なるべく頬の兩側
  に小さく開くものを佳とします。・・・

  「兜巾頭」、「鬚張り」、「龍頭」の説明

 尾鰭と尾皿
  「袋尾」「付け違い」をイラストで解説
  尾心についてイラストで説明
  「尾皿」の説明

金魚の取扱い方 P.155~
 運搬、移動の話
 ・・・絶食状態に置かれているものですから非常に飢えているわ
 けです。買物の金魚に急に多くの餌を與えることは特に危険です。・・・

ガラス器の金魚 P.159~
 ---メモ---
  封度=ポンド

---
昭和30年=1955年

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2016年12月30日 (金)

「金魚之常識」 阿部舜吾 慶友社 昭和30年 その4

趣味の會 ※会 P.71~
 金魚の會
  観魚会の話
  三代目・石川龜吉氏の略歴 ※亀吉

 會の様式
  運営の仕方についての話
  ・・・審査場に運ばれ、そこで數名の審査員によって豫選を初め、
  優、上、中、下と大別したのち、愈々優等魚から順に審査に移り
  ます。・・・
  第一回金鋳競和出世鑑の番付表を掲載。 ※鋳は魚壽

大會及審査規定 P.78~
 昭和二十七年度観魚会のものを掲載
 ・・・一瞥して上中下と大體三段階に格付け出來ます。そしてその
 割合は大凡上、二〇パーセント、中、七〇パーセント、下、┼パ
 ーセント位で・・・

 審査員の姿勢の話
 昭和二十九年度らんちゅう競艶会の開催日、会名、会場を記載
  会として樂友會(楽友会)、横濱觀魚會(横浜観魚会)、愛鱗
  會、愛魚會、觀魚會、紫錦會の名が書かれています。

 ---メモ---
  須らく=すべか・らく。当然のこと
  據る=キョ、コ、よる
  矯める =た・める。悪いものをよくする。

金魚の飼い方(飼育法) P.85~
 ・・・ランチュウ飼育を標準として書くことに・・・

 池の場所
  方位や樹木の話
  ・・・海岸近く、多少の鹽分を含む水は特に金魚の色を良くする
  と・・・

 池の型
  大きさ。深さ、水溜り、面数、放養尾数

 池の數とその配列 ※数
  イラスト掲載

 池の附屬品 ※属
  網、日除けの話

 水
  井戸水、水道水、雨水の話
  ---メモ---
   喧=ケン、コン、かまびすしい、やかましい

 水色と浮遊生物
 水温と適應力 ※応
  金魚が生存できる水温を記述

 水温と酸素と放養尾數 水中瓦斯との關係
  1m3中の温度別の酸素量の表を掲載
  ---メモ---
   ゲンギョウ=魚が水面に口を出して呼吸すること。

 水換えと水掃除
  ・・・割水或は水直しといい、池の上澄のところを半分位扱み集
  め、汚れた底水を捨ててから薪水で補う・・・
  月別水換表を掲載
   親魚・仔魚別、尾数、池の大きさ・深さ、気温などを記述

 日除、風除と冬圍ひ ※囲い
  日除け
   ・・・金魚が隅に片寄らぬよう池の中央に渡してやります。・・・
   時間、親魚と当才での違いなどの話

  風除け
   6~9月の仕方の話など

  冬圍い
   詳しい構造を記述

 餌料
  ・・・金魚を育むには餌料の善し悪しより、寧ろその與え方の如
  何が問題で・・・

 餌のやり方(投餌)
  「切り餌」の話
  ・・・氣温の昇降と水の温度とは時間的に約一時間のずれを生
  じます。・・・
  「漬餌」の方法
  ・・・金魚が私にこういいました、ほんとうに金魚のことを知りた
  かったら、いつも池の邊りについていて吾々の泳ぐところをぼ
  んやり眺めているのが一番いい。・・・

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2016年12月24日 (土)

「金魚之常識」 阿部舜吾 慶友社 昭和30年 その3

金魚の貿易 P.39~
 欧州への話
 米国への話
  明治四十年ごろの横浜渡しの一尾の値段を記述
  昭和六年の各地の港からの輸出尾数、外国での歩留りの話

金魚の種類 P.42~
 一、 和金
 二、 琉金
  ・・・ふな尾のものは特に吹き流しと呼ばれ・・・
  表現が面白いので少し書いておきます
   背の頂には美事な背鰭が恰かも十二分に引き絞られた、弓
   づるが描く弧のように張り擴げられた・・・

  イ、鐵尾長 ※鉄
  ロ、土佐琉金
  ハ、獅子頭琉金
   特徴がないので人目を惹かず、現存する數も少ない。
  ニ、和唐内
  ホ、キャリコ琉金
   ・・・初代秋山吉五郎が・・・米國向け金魚として特に作ったも
   の・・・その時のものは一代雜種でした。

 三、 らんちゆう
  ・・・鱗にはグアニン石灰分を多量に含むため體色は・・・

  ヘ、秋錦
  ト、津輕錦 ※津軽
   ・・・褪色が遲く、三年位も・・・
  チ、金蘭

 四、 和蘭獅子頭
  ・・・肉瘤は頭頂に厚く、高く、兩頬に少ない。所謂兜巾頭で・・・
  ・・・東京方面ではランチュウの流行に押されてか・・・。關西の
  代表魚です。・・・

 五、 出目金
  渡来の話
  ・・・群泳すること少く、てんでんばらばらで・・・

  リ、赤出目金
  ヌ、黑出目金 ※黑
  ル、三色出目金
   ・・・普通鱗性のものと違い、褪色現象がなく・・・

  ヲ、頂天眼
   渡来の話
   ・・・支那では望天魚の名を附けている。・・・

 六、 孔雀尾
  ・・・産地では地金魚又は六鱗ともいいます。・・・

 七、 東錦
  名の由来

 八、 朱文金
  作出と命名の話

  ワ、緋鮒

知樂魚莊の金魚(金魚の種類) ※楽 P.56~
 知楽魚荘とは北京西陽の金魚屋とのこと
 昭和十四年に見た中国金魚の20種類の種名、尾鰭の長短、本
 邦種に相当する色彩・体型を列挙
 種名の意味も記載
 4種のイラスト掲載

金魚の進化とその系統 P.61~
 松井佳一氏の金魚の系統図を掲載
 ・・・一般に見受ける魚種の殆どが、變異、淘汰を經て出來たも
 ので、異種交配による雜種のものとしては、僅かに朱文金、東
 錦等、いずれも雜色性の魚で・・・
 ---メモ---
  做=サ、サク、つくる。 看做=みなす

金魚の色と模樣 P.64~
 金魚の色
  ・・・古くは赤、白、黒でしたが、三色出目金の如く、雜色性のもの
  が出來てからは靑、紫等も加わり、大體五彩となった・・・
  色素胞の話

 金魚の模様
  以下の呼称を解説
   素赤、猩々
   白、赤目
   更紗、多赤更紗、赤勝、多白更紗、白勝
   鹿の子
   面被り、兩奴(両)、頬被り、丹頂、口紅、船底
   六鱗、蛇の目、三ツ星
   鼻白、頬白、白面、腰白、尾白
   引窓(まど)、面更紗
   抜け模様

  模様が飛ぶ、模様が差す の解説
  ・・・更紗同士の交配はとかく白が多く出るといわれ・・・

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2016年12月21日 (水)

「金魚之常識」 阿部舜吾 慶友社 昭和30年 その2

口絵
 白黒写真6ページ
 彩色イラスト綴じ込み1様

序に代えて
 獅子文六
  なぜ、阿部舜吾君のことを、私たちが”ヒョンさん”と呼んだのか、
  正確にはわからない。・・・ヒョンは横濱の正金銀行本店に勤め
  て・・・銀行をやめて目下、金魚のみに没頭している・・・・
       (昭和二十四年初夏)

 ---メモ---
  惟=イ、ユイ、おもう、これ
  舊=キュウ、グ、ふるい、もと
  忸=ジク、ニク、、はじる
  怩=ジ、ニ

---ここから本文---

金魚の趣味と觀賞 P.17~ ※観賞
 金魚の趣味
  ・・・動物の持つ自然の美しさ、愛らしさを感受し得るようになっ
 て、初めて各々の趣味として、夫々に樂しむことになる・・・

  ・・・結局落着くところは各人の環境によって一番手頃なものを
 撰ぶということになると思います。こんな意味から、娯樂としての
 愛玩動物にも自から範圍が限られて來るのであって、此點金額
 など昔から永らく多くの人達から可愛がられていることからしても
 確かに愛玩動物として立派な資格を備えているものといえるでしょう。

  ・・・趣味としての金魚となると、やはり自身で小さいものを順に育
 てて行く苦心、更には進んで卵から孵化させた水子を丹清して、見
 事な成魚になったその姿を眺める時の樂しさなどで、結局金魚の
 趣味はその觀賞と飼育、育成することの樂しみとは相半ばするか
 或は愛するものの成長を見て樂しむ方が一段上かと思うもので
 す。

  「日本の金魚」の著者エム・スミス氏の金魚愛についての一文を
 掲載

  ---メモ---
   盡=ジン、シン、つくす、つきる
   嘗=ショウ、ジョウ、なめる、かつて

 金魚の觀賞
  ・・・金魚の觀賞に當っても全體の均整、動作の自然なることを
 條件とします。・・・人工的な美しさばかりに目を奪われる事なく・・・

  ・・・金魚は自然の美しさの上に人工的な華やかさが加味され
 ているので・・・

金魚の起源 P.27~
 金魚渡來説・江戸時代の金魚 ※渡来
  安達喜之著「金魚養玩草」、貝原篤信著「大和本草」を引用

 江戸時代の金魚
  「西鶴置土産」、「元禄實永珍話」の引用
  東京附近の産地の変遷の話 
  ---メモ---
   諧う=かなう・ととのう、やわらぐ 、たわむれ
   諧(言+虚に似た字)小説=かいぎゃく
        洒落しゃれ・冗談などひねったところがあって、笑いや
        おもしろみを感じさせる言葉。ユーモア
        相手からの言及を前にズレてみせること

日本での金魚發祥説と群山の金魚 P.32~ ※発祥
 郡山藩士 佐藤三左衛門からの話
 雙尾連正から尾長、長崎、ランチュウ、オランダへを年代を入
 れ解説
 甲斐守 柳澤吉里からの話
 愛知県弥富の産地としての経緯

金魚の先祖 P.35~
  ・・・鯉では・・・側線上の鱗數は三十六枚とほゞ一定しています。
 鮒では凡そ二十六ですがその數に差異のあるものが出ます。・・・
 このような鮒の特異性に加えて・・・今日の金魚となった・・・

  ・・・卵の發育中の或る時期に震盪すると・・・尾の二ツあるものが
 出來るので・・・

 ---メモ---
  盪=トウ、ドウ、あらう
  震盪=しんとう。 振り動かすこと

 金魚と鯉との相違
  ・・・雜種は出來ても、その雜種の雄は不胎となって・・・

 鯉の歴史
  ---メモ---
   臘=ロウ。西希臘=西ギリシャ

---メモ---
昭和30年=1955年

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