2017年5月24日 (水)

「faura」 ファウラ 2006 SUMMER No.12 特集「ニホンザリガニ」 2006年 その4

塩ビパイプでニホンザリガニが保全できるか? P.30~
                            写真・文:林直光
 リバーフロント整備センター発行の「多自然研究第65号」の記事
 「ニホンザリガニの生態と保全研究」への反論

 記事の巣穴の直径の計算式と長さを掲載

ニホンザリガニに親しもう P.32~ 文:石黒誠
 -探し方、見つけ方-

 こんなところを探してみる
 まずは身近なところから
 どうやって探すのか
 ずっとそこにいてほしい

ニホンザリガニを飼う P.34~ 写真・文:林直光
 -ザリガニの見えないのが基本・林式飼育法の極意-

 ・・・野生生物の飼育で大切なことは、一言で言えば生息環境を
 再現すること。ニホンザリガニの場合はその生息地の状況から、
 「ザリガニが見えない」というのが正しい飼い方となる。・・・

 水槽の大きさ・種類、水深、石・朽木の配置法、遮光法、照明の
 色、適水温、クーラーの性能、水換え頻度、室温、結露対策、餌、
 飼育密度の話

 解説では数値で具体的な説明もされています。

 システムのイラストと筆者の飼育環境の写真を掲載

以上でこの雑誌の紹介は終わりです。

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2017年5月20日 (土)

「faura」 ファウラ 2006 SUMMER No.12 特集「ニホンザリガニ」 2006年 その3

ニホンザリガニはどのように進化したのか? P.26~
                              文:斉藤和範
 -プレートテクトニクス理論によるザリガニ類進化の推定-

 以下について、石炭紀、ペルム紀、トリアス紀、ジュラ紀、白亜紀
 の各図により解説
  大陸大変動と広大な汽水域の形成
  海から陸へ
  ミナミザリガニ上科の適用放散
   ・・・現在、アフリカ大陸、南極大陸、インド亜大陸にはザリガ
   ニ類は生息していない。

  ザリガニ上科の分散
  北米への分散とアメリカザリガニ科の進化
  アジアザリガニ属の進化とニホンザリガニ

 コラム
  ニホンザリガニの親戚たち アジアザリガニ属
   以下の解説とゾーニング分布図
   マンシュウザリガニ Cambaroides dauricus
   シュレンクザリガニ C.schrenckii
   チョウセンザリガニ C.simillis

  ニホンザリガニはアメリカザリガニ科?
   -日本の研究者が疑問を呈する-
    繁殖期の雄の第一歩脚の変化、稚魚の独立時期、DNA
    から異論を展開

北海道の水辺環境は今・・・ P.28~
                文:斉藤和範 写真:林直光
 -ニホンザリガニが激減した理由-

 とても身近な生物だった
  アイヌ語のタピシツンペコルペ、ホロカレイエップ、
  テクンペコルカムイの意味を記述

 生息環境の喪失
  針葉樹植林の害などの話

 追い打ちをかける外来種
  ウチダザリガニとザリガニペストの話

 掻いた開拓期の開墾による森林伐採
  明治期の伐採手法からの話

 自然に対する畏敬の念

 コラム
  滝壺のザリガニ進化論
   下流への不拡散の話

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2017年5月17日 (水)

「faura」 ファウラ 2006 SUMMER No.12 特集「ニホンザリガニ」 2006年 その2

これがニホンザリガニだ P.12~ 写真:林直光 文:編集部
 ニホンザリガニ Cambaroides japonicus
      ┼脚目(エビ目)ザリガニ下目ザリガニ上科ザリガニ科

 ザリガニって何の仲間
 雌雄の原寸大ほか各部の写真を掲載
 系統図を掲載
 コラム 人々とニホンザリガニの関わり
  胃石(オクリカンキリ)、大正天皇、放流などの話

ニホンザリガニの生活史 P.16~ 写真・文:林直光
 呼吸法の秘密
  仕組みを説明
  ・・・このため体が少し水に浸かっていれば、呼吸できるので
  ある。・・・

 巣穴の確保
  ・・・長さは体長の数倍程度のものから数十cmと様々だ・・・

 食生活
  主食とされるのは、水の中に沈んでいる落ち葉。・・・嗜好は
  動物質の方
が断然に強い。・・・

 秋から冬の暮らし
  ・・・性的に成熟するのは・・・生後4~5年はかかると思われる。

 脱皮
  仕組みを簡易に解説
  ・・・巣穴の入口を落ち葉や泥で塞いでしまう。・・・

 繁殖そして成長
  3月、・・・巣穴の中で産卵する。・・・6~8月に孵化。・・・
  ・・・子ザリガニはしっかり歩ける歩けるようになるまで巣穴
  で守られるため、・・・
  ・・・3週間ほどで親離れし・・・

外来ザリガニ類の話 文:斉藤和範 写真:林直光 P.25~
 以下の種について、原産地、移植、山岸善雄氏による民間養殖、
 現在の分布の話
  ウチダザリガニとニホンザリガニの見分け方
  ウチダザリガニ  Pacifastacus leniusculus trowbridgii
  タンカイザリガニ Pacifastacus leniusculus leniusculus
  アメリカザリガニ Procambarus(Scapulicambarus) clarkii

 コラム ウチダザリガニの和名の由来と新和名の提案
  三宅貞祥教授と内田亨教授の話

 斉藤和範:旭川大学地域研究所特別研究員

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2017年5月14日 (日)

「faura」 ファウラ 2006 SUMMER No.12 特集「ニホンザリガニ」 2006年

「faura」ファウラ 2006 SUMMER No.12 特集「ニホンザリガニ」 北海道からの贈り物 2006年6月15日発行 A4判 P.80 定価1,000円

 雑誌のインフォメイションに「ファウラの思想」と題し、
  ファウラは、北海道の自然を撮る写真家たちが自信作を提供し
  合い、力を合わせて製作する雑誌とのことで、雑誌名はfaunaと
  floraからの造語です。

 この分野では、休刊となった平凡社の「アニマ」や新潮社の「SINRAシンラ」がありますが、後者に近い作りとなっています。

 掲載されている写真は、フィールド写真で生息地の状況など良く捉えています。

 記事の「ニホンザリガニを飼う」を読むと、普通の人が飼育出来るような生物でないことが判ります。水温0度にするクーラーだけで15万だそうです。

 手元の雑誌は札幌市の古書店からの入手です。10年以上前の雑誌ですが平成29年3月現在も、在庫があり販売されています。

 ファウラの他の号には「イトウ」(在庫なし)、「オショロコマ」、「マリモ」の特集があります。いずれここで紹介したいと思います。

目次
 これがニホンザリガニだ
 ニホンザリガニの生活史
 外来ザリガニ類の話
 ニホンザリガニはどのように進化したのか?
 北海道の水辺環境は今・・・
 塩ビパイプでニホンザリガニが保全できるか?
 ニホンザリガニに親しもう
 ニホンザリガニを飼う

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2006=平成18年
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2016年11月12日 (土)

「ブラジル国の水産事情」 海外漁業協力財団 昭和49年 その3

7.公立試験研究機関、養魚場等の概要 P.29~
 以下の施設について解説
 1 Lima Campos 養魚場
  ・・・ピラルク用大型池12面(24*6.3*1.8)の他・・・
  種苗生産種一覧、導入魚一覧を掲載

 2 Ananari 養魚場
  種苗生産放流種の一覧を掲載
  ・・・種苗生産手段としては脳下垂体処理によっており・・・孵化
  稚魚は3日後にアオコを投与し、15日後に約2cmに成長する。
  歩留は約50%・・・
  ・・・Tucunare、Pirarucuは魚食性のため種苗生産は中止してい
  る。 ※ツクナレ、ピラルク

 3 Departamento da Pasca nos Acudes do Nordeste
 4 セアラー大学海洋科学研究所 Ceara
 5 農業省漁業開発庁、Pirassununga生物、養殖試験場
  ・・・1948年からはDourado、Curimata・・・ ※クリマタ

 6 ピンダモニヤンガーバ養魚場(Pindamonhangaba)
 7 カンポ ド ヂヨルダン養魚場 Jordao ※ジョルダン
 8 クワドロス湖養魚場 Quadros
 9 海洋、湖沼調査実施特別グループ
 10 ペルナンブコ大学海洋科学研究所 
  (1)沿革、組織及び業務概要
  (2)施設、備品、業務運営費
  (3)他研究機関との関連
  (4)業務概要
  (5)養魚セクションにおける主要業務
ii
1.東北ブラジルの概要 P.49~
 気候の話
 以下区域に分けての話
  1)赤道地域
  2)中、北部地区
  3)セルトン(Sertao)
  4)アグレステ(Agreste)
  5)海岸森林地区

2.東北ブラジルの河川、湖沼 P.51~
 ・・・主要河川はSao FRANCISCO 及びParanaiba河で・・・

3.東北ブラジルの漁業 P.53~
 都市別の1956~1960年の漁獲量一覧表を掲載

4.Pernumbuco州の内水面水体、鹹水養魚池、沿岸水域の
 実態竝びにそれらの養魚利用についての私見
 P.55~
 1 海岸森林地帯の内水面水体実態概要並びにその利用
  i 同地帯の既在水体並びにその外、内部環境の一般的特徴
   気候による環境変化の話
   養魚利用
   粗放養魚
   半集約、集約養魚
   網生簀養魚

  ii 養魚利用についての其他の問題点

 2 内陸水体の実態及び利用
  i 貯水型水体、河川(Sao Francisco河を除く)の特徴及び外、
    内部環境
  ii 利用手段
  iii 養魚利用についての問題点

 鹹水養魚池、沿岸鹹水域の養魚利用について
  1. 鹹水養魚池の実態及び一般外、内部環境
  2.既存養魚池改良、新規養魚池建造及び養魚手段改善につ
   いて

 沿岸汽水域、入江の利用
  利用場所の選定
  利用策

5.内陸水体水産開発利用のためのSao Francisco河の利用
 についての私見
 P.61~
 1 本河川の環境特徴並びに養魚利用についての特点
  i  河川概要の話
  ii  利用策
  iii 問題点

6.参考文献 P.63
 8点紹介

あとがき P.64
 ---メモ---
  頗=ハ、すこぶる。 頗偏=へんぱ。片寄って不公平なこと。

以上でこの本の紹介は終わりです。

---
昭和49年=1974

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2016年11月 9日 (水)

「ブラジル国の水産事情」 海外漁業協力財団 昭和49年 その2

はしがき
 淡水区水産研究所 松島昌大

  ・・・海外技術協力誌(1971年8月号)に出筆したブラジルの水産
 事業 -特に内水面水産について-を加筆、補足したものである。
  ・・・筆者は1968年11月より1年9ヶ月の任期で東北伯ペルナンプ
 コ大学に派遣され・・・
  ・・・現地の関連資料の不足、欠如を考慮し、機会を得たものの
 一責務として、今後関連業務に従事するであろう各位への若干の
 指針にでもなればと・・・

i
1.ブラジル国概要 P.2~
 広さ、人口、産業の話

 気候を以下の地区で解説
  1)北部アマゾニア地区
  2)中央ブラジル
  3)東北沿岸帯
  4)サンパウロ周辺地帯
  5)南部温帯モンスーン帯

 地形区分を解説
  1)アマゾン流域
  2)中央高原
  3)海岸山脈
  4)ラプラタ流域地帯

 ブラジル国行政区および主要河川、水系図を掲載

2.ブラジルの河川、湖沼 P.6~
 河川
  アマゾン(Amazonia)、プラティナ(Platina)、サンフランシスコ
  (Sao Francisco)、Secundariasの各流域について解説
  流域面積、流程の表を掲載

 湖沼
 形成違いによる3タイプを説明

3.ラテンアメリカ諸国の漁獲生産と養魚概要 P.11~
 1969年の10か国の淡水魚を内数とした漁獲量の表を掲載
 5か国の主要魚種の表を掲載
 ラテンアメリカの養魚池数、池面積、生産量、主要養殖種の表を
 掲載
  エクアドルやメキシコはブラックバス、ギアナはティラピアなどと
  なっています。
  ペルーではArapaima gigas ピラルクがすでに養殖されていた。

4.ブラジルの漁業生産 P.14~
 種毎の漁獲量の表を掲載
  一番多い魚種はCrimata クリマタ。

 湖沼漁業
  Patos湖ほかの状況を記述

 河川漁業
  アマゾン水系について解説
  1955~7年の漁獲生産量の表を掲載

5.南アメリカ南部、特にブラジル諸州のボラについて P.23~
 Mirim湖まで侵入する
 ブラジル産ボラの種類と主な分布地の表を掲載

6.Belem、Fortaleza、Rio Grande、Recife等の魚市場について
                                
 P.24~
 下記の入荷魚と価格の表を掲載
  Belem市場(1970.7)
   Piramutaba、Acara、Pacuほか ※ピラムターバ、アカラ、パクー
  Fortaleza(1969.7)
   Crimata、Pescadaほか ※クリマタ
  Rio Grande(1969)
   Tainhaほか

---メモ---
昭和49年=1974

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2016年11月 6日 (日)

「ブラジル国の水産事情」 海外漁業協力財団 昭和49年

「ブラジル国の水産事情」 主として内水面の水産について 海外漁業協力財団 昭和49年3月 P.64

 本書はブラジルへ派遣された淡水区水産研究所の職員が著した報告書です。
 アマゾン河本流ではなく、ブラジル東北域のサンフランシスコ河の話が割と多く出ていますが、養殖の話が中心的で、統計的な表の掲載が多いのが特徴的です。

 魚種名が学名表記ではなく、現地での呼称をたぶんポルトガル語で書いてあるので、イメージがわきません。
 ここでは、観賞魚の世界で使われている呼称を、カタカナで記しておきました。因みにAcaraアカラはゲオファーガス.spとのことでした。
 ピラルク、クリマタ、パクー、ツクナレはこの当時から養殖されていたことが書かれています。

 古書界ではまず出回らない一冊で、手元の本は文京区の古書店からの入手です。

【構成】
目次
 はしがき
 i
  1.ブラジル国概要
  2.ブラジルの河川、湖沼
  3.ラテンアメリカ諸国の漁獲生産と養魚概要
  4.ブラジルの漁業生産
  5.南アメリカ南部、特にブラジル諸州のボラについて
  6.Belem、Fortaleza、Rio Grande、Recife等の魚市場について
  7.公立試験研究機関、養魚場等の概要

 ii
  1.東北ブラジルの概要
  2.東北ブラジルの河川、湖沼
  3.東北ブラジルの漁業
  4.Pernumbuco州の内水面水体、鹹水養魚池、沿岸水域の実態
   竝びにそれらの養魚利用についての私見
  5.内陸水体水産開発利用のためのSao Francisco河の利用につ
   いての私見
  6.参考文献

 あとがき
---メモ---
 鹹=カン、ゲン、からい、しおからい
 鹹水=かんすい。塩分を含む天然の水。
 Pernumbuco=ペルナンブーコ。州都はRecife=レシフェ
 Belem=ベレン
 Fortaleza=フォルタレザ
 Rio Grande=リオグランデ
 Sao Francisco=サンフランシスコ

---メモ---
昭和49年=1974

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2016年9月25日 (日)

「ちちの科学随想」 小山忠郎 1973年(昭48) 三英社 その3

9.岩手のイワナ P.40~
 種の話
 ・・・資源科学研究所の中村守純博士が・・・A型からF型まの6型
 に分けられ、岩手県内に産するイワナはB型に属し和名はエゾイ
 ワナ(河川型)・・・と和名アメマス(降海型)が確認された。

 釣り人のはアカイワナ、アメマスの幼魚をシロイワナ、雫石地方で
 はイドウ

10.ヤマメ(山女魚) P.46~
  主に降海型の話
  ・・・銀白色になったヤマメは大野磯吉氏は銀毛ヤマメと名付
  け・・・
  ---メモ---
   度い=たい

11.ヒカリ P.50~
 ・・・この地方でいうヒカリという呼び名か方言はいずれ正確にい
 うならば、サクラマスの降海型、降海期のもので・・・
 ・・・気仙地方では・・・アオメと呼んでいるという。・・・
 降海型と河川型の比率を掲載
 ---メモ---
  陬=スウ、ソウ、すみ、隅のこと。僻陬=ヘキスウ。僻地のこと

12.カジカを追って P.54~
 ・・・「べんけい」は県下随所の呼び名だが・・・
 陸水産6種の話

13.ざりがに考 P.58~
 この地方及び日本への渡来した由来を記述
  野帖から ほとけどじょう採集

14.私の野帖から P.62~ ※野帳
 カモシカの話
 野帖から 五葉の鹿の保護について

15.おやまみみず P.67~
 斉藤報奥会 大渕博士からの調査依頼
 大渕博士が付けた学名の話 ※小山=おやま

16.狼族のこと P.70~
 エゾオオカミ、ヤマイヌ(ニッポンオオカミ)、ニッポンイヌの話。
 明治初年頃の捕獲、日本での絶滅の話

17.ヤマネの冬 P.73~
 方言 キノコダマ

18.鉄魚について P.77~
 鮒との相違点を記述
 全国の生息地を記述

19.御田屋清水 P.81~
 紅藻類のカワモズクの話
 ---メモ---
  迸=ヒョウ、ホウ、はしる、ほとばしる。迸出=ヘイシュツ、
                              ホウシュツ

ちちの経歴 P.86~
 1888/1/31~1966/3/11までの経歴。1966/12/11死去
 著書3点紹介。植物1冊、魚類2冊

「ちちの科学随想」の刊行にあたって P.90~
 ・・・父の七回忌に弟が生前のたくさんの野帖、スクラップブック、
 ノートの中から、その主なるものを集録したものです。
 ・・・野人としての父の想出が・・・

   1973年11月20日 小山忠郎 記

以上でこの本の紹介は終わりです。

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「岩手県産 淡水魚類」 小山真一郎 昭32年 中央印刷

地域で発刊された淡水魚の本

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2016年9月22日 (木)

「ちちの科学随想」 小山忠郎 1973年(昭48) 三英社 その2

カバー
 カジカや鉄魚のスケッチ


 ここには副題として「小山真一郎遺稿集」の記述
 自筆メモ

 盛岡市教育長 八重樫 正

  岩手県の教育界の元老であり、生物教育の権威であり、当学界
 の一大功績者でもある。戦前の盛岡中学校の同窓生、戦後の平
 館高等学校、IE宛高等学校の同窓生にとっては、忘れ得ない恩
 師である。・・・
  随想集は、先生が生前、岩手日報紙の論壇や、随想欄に寄稿
 されたものを、収録したものが大部分であるが・・・
  「老いて学べば、死して朽ちらず」の巻頭のことばのように・・・

---ここから本文---

1.盛岡市内のサクラ P.2~
 市内の桜を花弁や葉の形状から分けて説明
  みやまざくら群、やまざくら群、たかねざくら群、ひがんざくら群、
  そめいよしの群
 地図と所在を記載

2.啓蟄 P.6~
 日本、中国、岩手での表現
 カエル、サンショウウオの話

3.春を告げる草花 一九五六年四月一五日 P.11~
 ふきのとう、タンポポ、クロッカス、チューリップ、他山野草の話

4.高尾山の紫草 P.17~
 ・・・ムラサキというとさぞかし紫色の美しい花だろうと思っている
 採集家が案外多いというが・・・
 学名の意味を記載
 小山平館高校々長と天皇陛下の話

5.早池峰の名鮮 P.24~
 ・・・蘚苔(コケ)の産地としても名高い・・・
 ハヤチネゴケ発見、ハヤチネスギゴケなどの話
 ここでは研究者として桜井久一氏、飯柴永吉氏、服部植物研究
 所の野口彰氏の名が出ています。

6.磯浜の幸 P.28~
 貝、海藻の話
 ・・・キタノムラサキウニがある・・・麦の穂の出るころになると成熟
 して毒素がでるので・・・

7.郷土産魚類の方言 P.32~
 気になった淡水魚のみ書いておきます。
 イチネンビヤア・ハリュツユ・ニグルベエッコ・ウキアガリッコ・メ
 ザッコ・メグラペェッコ(メダカ)
 ドンジョ(ドジョウ)
 ギンギョ(ギバチ)
 スナッペ(カマツカ)
 ジョロメコ・スナグリ(シマドジョウ)

8.郷土産川雑魚方言 P.36~
 宰川正雄氏の「目高考」からメダカの方言を紹介
   オキンタ・オキンジャコ・コメンジャコ(京都)、コマンジャコ・コ
  マン(大阪)、チョチョメン(神戸)、コマメントウ・タイメンドウ(岡
  山)、ゾウナメ(熊本)、ミミンジャコ(香川)、アブラコ(高知)、ウ
  スケ・ギンゴバイ(名古屋)、タカマ・メンチン(広島)
  東北ではデメッコ(仙台市)、ザッコ(福島市)、ウルメ・ウルメッ
  コ(青森市)、ウルヅメ(秋田市)、ジョンバコ・ジョンバラコ(山形
  市)、メザッコ・メエザッコ(盛岡市)

 ウグイはオゲエア・フェアザ・フェアザッコ
 ハヤは婚姻色のはクキ、尺以上のものは県南でマルタ
 シマドジョウはスネメグリ(県南)・スナッペ・ジョロメ・ジョロメイコ
 ギバチはギンタ、ギンタコ
 ヨシノボリはゴリカジカ
 アブラハヤはフェアザッコ、ヤチペェア、ハツミズ
 タナゴ、ゼニタナゴは婚姻色のものはドシタナゴ
 モロコはヒバスル

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「岩手県産 淡水魚類」 小山真一郎 昭32年 中央印刷

地域で発刊された淡水魚の本

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2016年9月17日 (土)

「ちちの科学随想」 小山忠郎 1973年(昭48) 三英社

「ちちの科学随想」 小山忠郎 1973年(昭48) 三英社 B6判 P.92 非売品

 この本は先に紹介した「岩手県産淡水魚類」昭和32年 の執筆者である小山信一郎氏の子息が著した本です。

 著者の父君は淡水魚の本を著していますが、ここでは魚類だけでなく、草花、コケ、シカ、みみずと幅広く生物かかわっていたことが窺え、博物学者のようです。

 また、著者が野人と言っているように、小山信一郎氏は中央界での研究者ではありませんが、この随想から生物学の各界の権威ある研究者と交流があったことがわかります。

 因みに氏名の読みは「おやま」だそうです。

 古書界には出ない本の部類で、この本も著者の地元である岩手県滝沢市の古書店からの入手です。

【構成】
カバー
遊紙


目次
 盛岡市内のサクラ
 啓蟄
 春を告げる草花
 高尾山の紫草
 早池峰の名鮮
 磯浜の幸
 郷土産魚類の方言
 郷土産川雑魚方言
 岩手のイワナ
 ヤマメ(山女魚)
 ヒカリ
 カジカを追って
 ざりがに考
 私の野帖から
 おやまみみず
 狼族のこと
 ヤマネの冬
 鉄魚について
 御田屋清水

ちちの経歴
「ちちの科学随想」の刊行にあたって
奥付

---
「岩手県産 淡水魚類」 小山真一郎 昭32年 中央印刷

地域で発刊された淡水魚の本

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