「淡水産のエビとカニ」 鈴木廣志 佐藤正典 西日本新聞社 平成6年 その3
(2)エビ・カニ類お生活と分布 P.12~
1.エビ・カニ類のすみ場所
上・中・下流の定義を説明
上流部の様相
一つの蛇行区間に多くの瀬と淵が交互にあらわれる
中流部の様相
一つの蛇行区間に瀬と淵が一つずつ
波立っている
下流部の様相
一つの蛇行区間に瀬と淵が一つずつ
ほとんど波立ってない
2.エビ・カニ類の一生
鹿児島県の淡水域でみられる28種のうち純淡水種は8種
卵の大きさと抱卵数、メスの大きさの一覧表を掲載
陸封種
幼稚体で孵化とゾエア期で孵化する種
別水系への移動は普通ない
両側回遊種
ゾエア期で孵化し海に下る
モクズガニはメガロパ幼生で河口にもどり、変態後に稚ガニが
淡水域に遡上
3.流程分布
川内川(せんだい)、肝属川(きもつき)、万之瀬川(まのせ)での標
高、河口からの距離の種分布図を掲載
分布の違いは歩行力、種間の競合など
4.地理的分布
エビ類の地理的分布
県内では2科6属19種
島、半島16地点でのエビ20種とカニ8種の出現表を掲載
北方系種
ミナミヌマエビ、スジエビ、テナガエビ
南方系種との分布境界図を掲載
南方系種
ツノナガヌマエビ、コンジンテナガエビ、サラテテナガエビ、オニ
ヌマエビ、コツノテナガエビ、スベスネテナガエビ、ツブテナガエ
ビ
サワガニ類の地理的分布
日本には1種、鹿児島県は2科2属6種
・・・サワガニ類は一生を淡水域で送り。海水中では生きていけ
ない・・・
分布境界と固有種の地図を掲載
5.エビ・カニ類の生息環境におよぼす人間の影響
土木工事について
3面水路、護岸、河口での工事の影響
水質汚染について
生活排水、産業排水、自然浄化低下などの有機物汚染
農薬などの毒物
農薬フェニトロチオン(スミチオン)による半数致死濃度表を掲載
放流について
外来種の放流
移入種
(3)人間生活との関係 P.30~
水産資源
・・・食べるときは、必ず熱を十分に通さなくてはいけません・・・
肺吸虫=肺臓ジストマ、ウエステルマン肺吸虫、ベルツ肺吸虫
第1中間宿主カワニナ類、第2中間宿主エビ・カニ類、幼虫が人へ
包丁、まな板も扱い注意
(4)エビ・カニ類を観察してみよう P.32~
1.エビ・カニ類の生活環境を調べよう
日時と場所は必ず記録
観察項目、内容、方法・道具の表を掲載
物理的環境
流速をピンポン球と凧糸で測る方法を記述
科学的環境
水質測定にパックテストを利用
2.採集と飼育の仕方
採集の仕方
道具や服装、漁業権の解説
飼育の仕方
エサやろ過の話
3.標本のつくり方
液浸標本
ホルマリン固定、エチルアルコール液浸の手順解説
乾燥標本
ホルマリン固定後に乾燥する
ラベルの書き方、液浸の場合は必ず鉛筆で
4.用具の入手方法
棒状温度計、比重計・塩分計、パックテスト、タモ網、ルーペ、実
体顕微鏡、飼育水槽、エーハイム濾過器、ホルマリン、99%エチ
ルアルコール、標本ビンの価格と入手先を記述
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西暦1994年=平成6年
関連書
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