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2022年3月

2022年3月26日 (土)

「池や小川の植物」 中川逢吉 岩崎書店 昭和33年 その3

6.タヌキモ・ムジナモ(虫を捕えて生活する水草)
  タヌキモは・・・葉が変わってできた小さなふくろが・・・ふくろの
           口はただ内方のみ
に開く戸があり・・・

  ムジナモは・・・虫の捕え方はぜんぜんちがっている。・・・毛に虫
           がふれると葉はそのまん中を折り目にして、た
           だちに閉じて・・・

7.クロモ・フサモ・マツモ(キンギョばちに沈めてたのしむ水草)
  クロモ ・・・葉が6~8まいぐらいずつ集まってくきの節のまわり
         に・・・
  フサモ ・・・4まいの葉が節のまわりに・・・
  マツモ 一節に10まいばかりの葉がつき・・・

  研究1.くきに管をつけ息をふきこむ
  研究2.くきをわ切りにして観てみる
  研究3.重曹をとかした水にクロモを沈め、あわが出ることを観る

8.ミズオオバコ・エビモ・ヒルムシロ・ササバモ・ヤナギモ
                                ・セキショウモ
  (A)ミズオオバコ
  (B)エビモ
  (C)ヒルムシロ 葉はさじ形でややタケの葉に似ている
  (D)ササバモ 葉のふちが波状
  (E)ヤナギモ ササバモより葉が細い
  (F)セキショウモ め花とお花とは別のかぶにできる
             お花は水中につかった短いじくについている

9.コウホネ
  研究 葉のえの切口に水を押しこむ

10.ハス
  研究1.葉がろう質でおおわれている
  研究2.葉を水の中につけて、強くこする
  研究3.塩化コバルトを使った表面の気こうを観察
  研究4.スンプ法により葉の表と裏をくらべる
  研究5.葉のえと表面からいきをふきこむ ※柄
  研究6.葉の中央にワセリンを塗りいきをふきこむ
  研究7.えをみっぺいびんに入れて空気を抜く
  研究8.葉の裏がわの表皮をはいで、すきまを観る

  花は散るまでに4日ぐらいかかる
  かたくのあなには1こずつのめしべがはいっている ※果託
  ハスのみは種ではない ※実
  地下けいは花期がすんでから太りはじめる

11.ハスにきわめてよく似た水草
  スイレン 真ん中に近い花びらはおしべへと移り変わる

12.クワイ・オモダカ
  いもは地下けいの枝が長くのびて、その先がふくらんでできる
  いもにつく毛は葉が変わってできたもの

13.ヨシ・ガマ・フトイ・ショウブ
  ヨシ 別のなまえをアシ
  ガマ ほの下はめ花 ※穂
  フトイ、イ、シチトウイの話
  ショウブとアヤメ、ハナショウブは花がちがう

14.研究発表会
  (A)雄一の発表
  (B)すみ子の発表

以上でこの本の紹介は終わりです。


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西暦1958年=昭和33年
関連書
「池や川の植物研究」 藤澤六馬 研究社 昭和16年
「水草園芸」近藤龍雄 加島書店 昭和38年
「水草 栽培と楽しみ方」立花吉茂 文研出版 昭和46年

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2022年3月20日 (日)

「池や小川の植物」 中川逢吉 岩崎書店 昭和33年 その2

カバーと表紙
 スイレンの白黒写真

遊紙
 表紙裏と一体でスイレンとオモダカのイラスト、裏表紙の裏も同じイ
 ラスト


 ハスなど水辺の彩色画

はしがき
 すみ子、雄一、ゆみ子、三郎、まり子たちはそうだんして「水草の観
 察とさいばいのしかた」を研究することにした。
 ・・・近所に佐藤先生がいらっしゃることで、・・・ていねいに教えてく
 ださるからである。・・・

  この本は佐藤先生のかわりをつとめ、これから水草を研究しようと
 する少年少女たちのための手引となり、また参考書にもなるように
 書いたつもりである。・・・
   昭和29年7月10日 広島で 著者


 1.研究の計画
 1.採集
  家人への連絡、雨上がり、採集用具

 2.観察
  (A)川の様子を観る
  (B)水面、水中などの生活を観る
  (C)増え方を観る
  (D)栽培
  (E)押し葉
  (F)名前を調べる方法
  (G)発表会

 2.ヒシ
  葉の様子、浮袋、花、実
  研究
   切ったトチカガミの浮袋を押すと
   走りつる、花

 3.ホテイアオイ・ミズアオイ・コナギ
  ホテイアオイ
   浮袋を切りスタンプで観察、花、原産国

  ミズアオイ・コナギ
   コナギの別名はササナギ
   葉の形、花

 4.ウキクサ
  葉状体と根の先
  研究1.つぶしてみる ※イラストに藤沢六馬氏著書を掲載
  研究2.葉状体の特性
  研究3.葉状体の浮き方の実験
  研究4.水道水と生息地の水での増え方
      アオウキクサと根の本数の違い

 5.サンショウモ・アカウキクサ・デンジソウ(水の中で育成するシ
  ダの仲間)
  研究、葉の表と裏を比較
  これらは花が咲かず、ほうしで増える


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西暦1958年=昭和33年
関連書
「池や川の植物研究」 藤澤六馬 研究社 昭和16年
「水草園芸」近藤龍雄 加島書店 昭和38年
「水草 栽培と楽しみ方」立花吉茂 文研出版 昭和46年

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2022年3月12日 (土)

「池や小川の植物」 中川逢吉 岩崎書店 昭和33年

「池や小川の植物」 中川逢吉 岩崎書店 昭和33年4月30日発行 A5判 P.50 定価150円

 本書は岩崎書店から出版された「少年の観察と実験文庫」叢書の1冊で、以前紹介した「池や川の植物研究」藤澤六馬 研究社 昭16を参考にしているようで、本書に掲載のイラストも同本から採用している旨の記述があります。

 著者の中川逢吉氏は中学教師を経て広島大学で教鞭をとっていたことが著者紹介に書かれています。NETで調べると名前は「ほうきち」と読むようです。

 内容は氏が中学校の先生であったこと、文中の漢字の使い方、イラストの制服から対象は中学生で、5人の生徒と先生のやり取りで書かれています。

 1ページ毎にイラストが描かれ、ほんの少し白黒写真が掲載されています。

 浮草の葉が葉と茎が一緒になったもの(葉状体)であること、クワイのいも(球茎)が地下けいの先に出来ること、ガマの茶色い穂が雌しべであることなど、知りませんでした。

 本書は古書界ではあまり見かけない1冊で、手元の本は杉並区からの入手です。

【構成】
カバー
表紙
遊紙

はしがき
もくじ
 はしがき
  1.研究の計画
  2.ヒシ
  3.ホテイアオイ・ミズアオイ・コナギ
  4.ウキクサ
  5.サンショウモ・アカウキクサ・デンジソウ(水の中で育成するシダ
   の仲間)
  6.タヌキモ・ムジナモ(虫を捕えて生活する水草)
  7.クロモ・フサモ・マツモ(キンギョばちに沈めてたのしむ水草)
  8.ミズオオバコ・エビモ・ヒルムシロ・ササバモ・ヤナギモ・セキショ
   ウモ
  9.コウホネ
 10.ハス
 11.ハスにきわめてよく似た水草
 12.クワイ・オモダカ
 13.ヨシ・ガマ・フトイ・ショウブ
 14.研究発表会

著者紹介
先生方と父兄のみなさまへ
奥付

少年の観察と実験文庫 全100冊
中学生の理科全集 全18巻

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西暦1958年=昭和33年
関連書
「池や川の植物研究」 藤澤六馬 研究社 昭和16年
「水草園芸」近藤龍雄 加島書店 昭和38年
「水草 栽培と楽しみ方」立花吉茂 文研出版 昭和46年

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2022年3月 6日 (日)

「アクアライフ」 昭和56年7号月 通巻24号 第3巻7号 マリン企画 その5

アクアモノグラフィ(2) ドワーフ・ムブナ ラビドクロミス
      文・撮影:P.ロイズル(Paul V.Roiselle)、訳:佐藤哲 7ページ
 大型水槽でなくても飼えるムブナ ラビドクロミス属
  大きな水槽が置けない

 異所分化を示唆する種の豊富さ 分類学的視点から
  基準種はラビドクロミス・ヴェリカンス Labidochromis vellicans
  顎や歯の形状の話
  小型で岩場を離れない性質から異所分化しやすい

 隠れ家を多くして他のムブナと混泳させる 飼育法その1
  ・・・コブシ大からメロン大の岩を水槽の四隅に水面のすぐ下まで
  摘み重ねるのを好んでいる。・・・このようにして作った120リットル
  の水槽では、1匹の雄と6~8匹の雌のハーレムを極めて快適に
  飼育できる。・・・

  他種との混泳により物陰から出てくる

 簡単に洗えるフィルターを用いる 飼育法その2
  ・・・機械的なフィルターの窒素循環を管理する性能は、ひっか
  かった有機老廃物をいかに頻繁にフィルターから取り除くかによっ
  て決まるからである。・・・

  マラウィブロート(Malawibloat)やバークレーフィッシュファッジ
  (Berkeley fish fudge)の話

 仔育てに若干の問題はあるものの 産卵方法は簡単
  ・・・オスはテリトリーの中心として。穴や岩の割れ目をよく好
  む。・・・

  ・・・私が繁殖させた6種のラビドクロミスの雌は、すべて卵をくわ
  えている間も定期的に摂食した。・・・このような摂食することは必
  ずしも必要ではない。・・・

  ・・・他のマウスブルーダーの仔魚も受け入れる。・・・

  ・・・仔魚は一度放出されると再び口にくわえられることはな
  い。・・・

 なぜ多産ではないのか その魅力
  ・・・1回の産卵で20~25匹の卵が普通である。・・・

鈍魚庵の旧刊紹介(23) 文:鈍魚庵主人 2ページ
 「磯の魚」 檜山義夫・岸浪百草居 東京創元社 昭和27年
 「水中生物の飼育法」 広崎芳次・岩合徳光・志村和子 大日本図書
                                   昭和40年
 「他人のアユ」 須藤均治 北の街社 昭和54年

インフォメーション
 Book Review
  「黒潮に生きるもの」 鈴木克美 東京書籍

 New Goods
  「テイク」 リングろ材 2000円 スドー
  「カブトエビ」 卵・飼育セット 紅カブトエビ1300円 黒カブトエビ1000
   円 松坂商事
  「ピュアライト」 水の活性浄化パック 350円 コニシ

ショップレビュー
 「マツカワヤ」 東京都台東区
 「真木ペット」 愛媛県今治市
 「フィッシュギャラリー大野」 愛媛県松山市
 「ブルーマリン」 東京都渋谷区

以上でこの雑誌の紹介は終わりです。


-----メモ-----
1981年=昭和56年
熱帯魚雑誌 創刊年 一覧
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