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2021年4月10日 (土)

マシジミとガシャモクに関する調査研究報告集 手賀沼にマシジミとガシャモクを復活させる会 平成17年 その5

水生植物の物理的存在が透明度向上に果たす役割
                  林紀男・浅枝隆・稲森悠平 P.53~
 執筆者の浅枝隆は埼玉大学大学院理工学研究科

 1 はじめに
  抽水植物の茎部や沈水植物、杭など水塊中に存在する物理構
  造物が、その物理的存在からミジンコやワムシなどの濾過摂食
  者現存量に及ぼす影響、すなわち、水中構造物が植物プランクト
  ン-動物プランクトン-プランクトン食魚類の食物連鎖系にいかな
  る影響を及ぼし、透明度に影響するかを明らかにする

 2 実験方法
  2.1実験機材
   コンクリート池1.5m×1.0m×0.8m
   物理構造物 疑似水生植物としてひも状接触材バイオコード

  2.2実験条件
   6基の水槽
   井戸水とため池の池水4リットル
   10尾のモツゴの有無
   バイオコードの密度

  2.3測定項目
   全有機炭素、溶存性有機炭素、全窒素、溶存性窒素、全リン、
   溶存性リン、透視度、付着生物量、浮遊生物量、浮遊生物相、
   付着生物の活性度

 3 結果
  3.1透視度
   魚不在系では2週目で向上し約2ヶ月で約140cm
   在系では6週目から始まり、約4ヶ月で約120cm

  3.2付着生物
   魚不在系では2ヶ月目で約7~8mgDryWgt・cm3となり安定
   在系では4ヶ月目で6mgDryWgt・cm3となり安定

  3.3浮遊生物
   魚の有無よりひも状接触材により高くなった

  3.4窒素・リン濃度
   いずれもひも状接触材により低くなった
   魚存在系の方が低くなった

  3.5付着生物のATP活性
   1年後に測定
   魚存在系の方がATP活性量を高めた

 4 考察
  ひも状接触材を充填した実験系でダフニアなどの大型ミジンコ
  ひも状接触材がない方はボスミナなど小型ミジンコ
  水中物理構造物によりダフニアなど大型濾過摂食者が透明度に
  寄与している

 5 おわりに
  富栄養化したため池に地域遺伝情報を尊重した水生植物の株数
  を確保は難しい
  ひも状接触材が付着生物現存量を高めることが明らかなため活
  用も必要

 謝辞
 参考文献

遠隔地調査の足跡 林紀男 P.59~
 1 はじめに
  手賀沼にマシジミとガシャモクを復活させる会が全国調査した情
  報を整理する

 2 遠隔調査の足跡
  日本地図に調査地点と訪問大学・研究機関を図示
  1997(H9)~2002(H14)までの調査や訪問場所の一覧表掲載

第7回「手賀沼流域フォーラム」を終え、会の活動を振り返って
                        副会長中島一郎 P.61~
 イベントで展示したガシャモク、ササバモ、インバモをそ育てたら
 シャモクが一番デリケートと感じた
 マシジミを水槽で飼育した際、手賀沼の汚濁水が浄化された

手賀沼にマシジミとガシャモクを復活させる会の活動について
                          竹中真理子 P.63~
 平成15年3月29日「手賀沼ビオトープ報告会」での報告に加筆

 会の発足
 手賀沼流域におけるマシジミなどの生息状況調査
 マシジミ・ガシャモク培養実験
 親水広場のビオトープ(水辺生態園)作り
 **橋ガシャモク自生地
 手賀沼流ビオトープ・ガシャモク池

会則

以上で紹介は終わりです。

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西暦2005年=平成17年

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