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2021年3月21日 (日)

マシジミとガシャモクに関する調査研究報告集 手賀沼にマシジミとガシャモクを復活させる会 平成17年 その3

ガシャモク再生 星野保 P.19~
 手賀沼ビオトープの一角にガシャモク池の概要、経年変化、釣り人
 による魚等の放流
 ※文中から星野氏は復活させる会の会長らしい

手賀沼流域における水生植物の生息状況
                
 林紀男・横林庸助・星野保 P.23~
 執筆者の林紀男氏は千葉県立中央博物館環境科学研究所
     横林庸助氏は千葉県立中央博物館友の会
     星野保氏は手賀沼にマシジミとガシャモクを復活させる会

 1.はじめに
  ・・・近年において手賀沼流域での水生生物の生息情報を網羅的
  にまとめた成果は認められず・・・市民の手により手賀沼流域の
  生物相調査を実施し・・・

  手賀沼の諸元(平成9年度)を掲載

 2.手賀沼水系の生物相調査方法
   平成9年度から平成11年度の3年
   流域は148km2、流域図を掲載
   会員の共同調査と有志が随時行う個別調査

 3.調査結果
  貝類、甲殻類、水生昆虫、魚類、貧毛類、沈水植物、抽水植物を
  流域図に記入し掲載、貴重種は乱獲防止のため掲載しないとの
  こと

  水生植物、魚類、貝類についての調査結果を概説

 4.今後の展望・課題
  新聞報道による乱獲、来訪者によるゴミの散乱など広報の難しさ
  10年ごとの調査による戸籍簿の蓄積

 謝辞
 参考文献

二枚貝マシジミの濾水速度に及ぼす環境因子の影響
         
林紀男・村上和仁・藤本尚志・稲森悠平 P.31~
 執筆者の村上和仁は千葉工業大学工学部
     藤本尚志は東京農業大学応用生物科学部
     稲森悠平は独立行政法人国立環境研究所循環型社会形成
            推進・廃棄物研究センター

 1.はじめに
  ・・・シジミ貝の研究に関しては、水産養殖の対象とされるヤマト
  シジミやセタシジミが中心であり・・・マシジミの生態について
  は・・・系統進化論や生理学的研究によるものが多く・・・ここで
  は・・・環境因子がマシジミの濾過速度に及ぼす影響について実
  験水槽を用いて検証することとした。

 2.実験方法
  2.1 調査対象マシジミ
   ヤマトシジミ、セタシジミ、マシジミの特徴一覧表を掲載
    分布、発生、染色体数、殻表、殻内面

  2.2 調査対象地区
   4箇所を観測地点
   水温、PH、塩分濃度、溶存酸素濃度、TOC(総有機性炭素濃
   度)、T-N(全窒素濃度)、T-P(全リン酸濃度)、食物源としての植
   物プランクトン濃度、底質の粒度

  2.3 培養実験
   基本条件と設定範囲
   濾水速度の算定法
   緑藻類の培養法

 3.結果
  3.1 手賀沼流域調査
   4地点の溶存酸素濃度の年間推移(1998/4~2000/3)グラフを
   掲載
   差異を説明

  3.2 培養実験
   水温 0度以下、35度以上で停止
   PH  PH4.2で停止
   塩分濃度 5psuを超えると低下、10psuで停止
   溶存酸素濃度 3mg/l以下で低下
   プランクトン濃度 徐々に低下する
   底質の粒度 影響なし

 4.考察
  溶存酸素濃度 4地区のうちマシジミが生息しない1地区は嫌気
            条件が2週間以上継続しかつ20~25度に達する
            ため生残できないと推察される。

  水温 手賀沼流域の水路は夏期でも30度以下、冬期5度以下に
      底泥に潜行

  塩分濃度 河口堰や水門で淡水条件が確保されている

  植物プランクトン濃度 手賀沼流域調査では最小でも2μgChl/l
                が確保されている
  底質の粒度 粒度より底質のしまり具合が生残に影響するので、
          よって水生植物まわりに多い

 5.まとめ
  最も影響するのが底泥直上の溶存酸素濃度であることが明らか
  になった

 6.今後の展望・課題
  以下の必要性
  植物プランクトンの種類、界面活性剤濃度、硫化水素耐性
  魚類、鳥類の補食影響
  タイワンシジミ生息拡大要因

 謝辞
 参考文献

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西暦2005年=平成17年

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