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2021年2月

2021年2月28日 (日)

マシジミとガシャモクに関する調査研究報告集 手賀沼にマシジミとガシャモクを復活させる会 平成17年

マシジミとガシャモクに関する調査研究報告集 手賀沼にマシジミとガシャモクを復活させる会 平成17年3月発行 A4判 P.65

 マシジミに興味を持っていた時期に見つけた本で、ガシャモクにも惹かれ入手しました。単一種の本が少ない中、報告書ではありますが貴重な一冊だと思います。

 千葉県北西部にある手賀沼流域における調査や研究で、内容はガシャモクとマシジミの報告が半々ぐらいで、マシジミの方は研究者レベルです。

 マシジミがタニシと同じで卵胎生とは知りませんでした。因みにヤマトシジミとセタシジミは卵生とのことです。

 一方、生息地域を広げているタイワンシジミはマシジミと同じ卵胎生で、殻内側の色には差異があるものの、外見での識別は困難とのことです。

 本の作りは表紙はレザック紙で紙質も良くカラー写真も掲載されていますが、研究報告であるため多くのグラフも掲載されています。

 刊行の辞に原稿は国土交通省利根川下流河川事務所、出版費はアムウェイによると記してあります。

 なお手賀沼水環境保全協議会のHPによると、本会は平成28年度に解散したとの事です。

 業者やアクアリストによる盗掘について言及し、重要種の分布図も不掲載としているので、ここでは一部地名を伏せ字にしました。

 この報告書は古書界にほとんど出ません。手元の書は千葉市の古書店から入手しました。


【構成】
発刊の辞
目次
 埋土種子から蘇ったガシャモク 林紀男
 手賀沼の再生池について 山口昌利
 ガシャモク再生 星野保
 手賀沼流域における水生植物の生息状況
             林紀男・横林庸助・星野保
 二枚貝マシジミの濾水速度に及ぼす環境因子の影響
             林紀男・村上和仁・藤本尚志・稲森悠平

 二枚貝マシジミの懸濁物ろ水能力
             瀧和夫・松島眸 ※メモ 眸=ひとみ
 二枚貝タイワンシジミの濾水速度に及ぼす環境因子の影響
             林紀男・松島眸・古丸明・稲森悠平

 水生植物の物理的存在が透明度向上に果たす役割
             林紀男・浅枝隆・稲森悠平
 遠隔調査地の足跡 林紀男
 第7回「手賀沼流域フォーラム」を終え、会の活動を振り返って
             中島一郎
 手賀沼にマシジミとガシャモクを復活させる会の活動について
             竹中真理子
 会則

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西暦2005年=平成17年

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2021年2月13日 (土)

「金魚の小百科」 蒼海芳雄 金園社 昭和54年 その5

5 魚病の取扱いと手当 P.163~
 魚病と手当 P.165~
  白点病
   塩、塩酸キニーネ、氷酢酸、ホルマリン、マーキュロクローム、メ
   リクロクローム、マラカイトグリーンの使用法を解説

  イカリ虫病
   デプテレックスの投与時期、回数の解説

  チョウ病
   ウオジラミ(魚虱)ともいう
   BHC、塩、ウレタン液の使用法を解説

  白雲病
   予防治療法は白点病と同じ

  エラクサレ病
   流水、塩、過マンガン酸カリ、メチレンブルー、メリクロクローム、
   硫酸銅、リン酸エチル水銀の使用法を解説

  ヒレクサレ病
   硫酸銅の使用法を解説

  立鱗病
   サルファ剤、流水、塩の使用法を解説

  腹水病
   サイアジン、クロロマイセチン、テラマイシンの使用法を解説

  サイクロキータ病
   塩、昇汞水の使用法を解説

  ジロダクチルス病
   過マンガン酸カリ、サリチル酸、過酸化水素水、醋酸の使用法
   を解説

  気泡病
   冷水による治療

  便秘症
   硫酸マグネシウム、カスターオイルによる治療

  腸炎
   固形物を煮て与える

  心臓病
   天然餌料の活用

  表皮増生病
   隔離と容器の消毒

  ドロカブリ病
   天然餌料、植物性餌料の活用

  凍傷(感冒)
   25度にあげる

  エラマクレ病
   遺伝的なもの

  チッソガス病
   飽和率12%以上の湧水、井戸水で多い
   ろ過して使用

  サンソガス病
   過飽和酸素140%以上でおこる
   水温を下げる、井戸水使用

  腸ふくれ病
   昭和42年ごろから零年魚にみられる

  鰓病
   流水、塩、硫酸銅の使用法を解説

  赤斑病
   サルファ剤の使用法を解説

  眼球脱落病
   不明

  外傷
   マーキュロクローム、希ヨードチンキの塗布
   モナフラシン、グリーンFの浸漬

6 治療に使う薬剤 P.185~
 薬の働きと使い方 P.187~
  以下の薬について治療原理、投与注意点を解説
  抗生物質
  サルファ剤
  フラン剤
  ディプテレックス
  マラカイトグリーン修酸液
  メチレンブルー
  ネグホン

  飲ませる薬
   飼料に混入して投与する
    サルファ剤
     魚病用としては
      スルフィソキサゾール
      スルフィソイミジン
      スルファジメトキシン
      スルファイソメゾール
      スルファメトシジミン
      スルファモノメトキシン
      スルファフェナゾール
     ソーダ塩、10倍散、ソーダ散の使用法を詳説

   抗生物質
    魚病用としては
     テトラサイクリン
     オキシテトラサイクリン
     クロラムフェニコール
    力価と投与量の話

  薬浴
   以下について濃度と薬浴時間を詳説
   食塩
   マラカイトグリーン
   ホルマリン
   氷酢酸
   硫酸銅
   デプテレックス
   ニトロフラゾン
   フルピリノール

7 金魚の観賞 P.195~
 金魚の観賞の仕方 P.197~
  歴史などを簡単に記述
  ガラス容器

  以下の品種について簡単な解説
  ランチュウの観賞
   頭部
   背巾(※目次では背中)と尾筒
   尾
   体色と鱗
   メスとオス ※目次に無い
   鑑賞団体  ※目次に無い

  リュウキンの観方 ※目次と異なる
  ワキン
  アズマニシキ
  ジキン
  オランダシシガシラ

以上でこの本の紹介は終わりです。

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西暦1979年=昭和54年

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2021年2月 6日 (土)

「金魚の小百科」 蒼海芳雄 金園社 昭和54年 その4

2 金魚のふやし方 P.93~
 産卵の準備 P.95~
  産卵用の池
   場所の条件、必要数などの話
   コンクリート池の場合
    構造、作り方

  親魚の選び方
   購入時期など
   ・・・養殖業者は、ワキンやリュウキンなどでも、四年魚ぐらいか
   ら親魚を若い優れたものと交代させます。・・・

   親魚候補の購入時期

 親魚の準備 P.104~
  春先のエサ、ミジンコ、魚巣、孵化率など

 親魚の知識 P.111~ ※目次では項だが本文では節
  親魚の扱い方
   掬い方、持ち方など

  親魚の組合せ
   年令、体格、血縁など

 産卵のさせ方 P.114~
  雌雄へのエサの与え方
  産卵池へ入れる時期
  産卵中と産後のエサと親魚の養生法

 ふ化から稚魚まで P.117~
  1坪あたりの卵数、水深
  マラカイトグリーンの使用法
  ふ化温度と日数
  モムシの話
  1m2あたりの仔魚数
  最初のミジンコの篩別は50番

  選別のしかた
   第一回の選別
    ふ化後の日数
    尾巾による選別

   第二回の選別
    1回目からの日数
    尾型による選別、選別率

   第三回の選別
    2回目からの日数
    背なり・鱗による選別、選別率

   第四回の選別
    3回目からの日数
    選別率

   選別の方法
    尾ビレ 注意点5つを記述
    体形  注意点3つを記述
    頭部
    胴と尾筒
    体色

 ふ化から取揚げまで P.124~
  ミジンコから人工餌料への切り替え
  活き餌と人工でのエサの量

  子魚の池と水換え
   ・・・南風の吹く、曇天の日の夕刻から明け方は、気圧も下がっ
   て危険なときですから・・・

   水換え間隔を説明
   稚魚密度、鳥獣害の話

 稚魚の病気と予防 P.128~
  以下について対策も説明
  ふ化間もないときのガス病
  エサの切り替えどきの腸炎
  梅雨時のエラグサレ病

 取揚げ P.129~
  養殖池での話

 金魚の活餌 P.130~
  以下について形状を少し詳しく解説
  ミジンコ
  ケンミジンコ
  イトミミズ
   ゴトウイトミミズ、マミズイトミミズ、エライトミミズ
  ワムシ
  アカムシ
  ボウフラ
   ハマダラカ、アカイエカ、シナハマダラカ、コガタアカイエカ、ヒト
   スジシマカ、トウゴウヤブカの生息場所

3 買って来たときの金魚 P.135~
 買うときの準備 P.137~
  買われる前の金魚
   養魚池の環境

  良い水槽と悪い水槽
   水槽枠、水面積、ガラス面の話

 金魚の買い入れ P.139~
  オスとメス
  買う金魚の年令
   売られているのは当才と二才

  金魚の色
   赤、赤白、白の話
   ランチュウの色による呼び名の話
   ランチュウ愛好家による名付け
    花兜、紅吹雪、小桜、桜山、舞子、初夢など

  買う時期
   ・・・仮冬眠から目覚めて、活動期に入った四月ころに・・・

  水槽と尾数
   60cm水槽と池1平方メートル当たりの尾数を記述

  水槽の扱い方
   無フィルターでの解説
   ・・・キンギョを上手に飼えないという人をみていますと、キンギョ
   にほとんど手をかけない人であるとか、あるいは逆に手をかけす
   ぎて失敗している人が多いようです。・・・

 水の質について P.149~
  残餌、塩素、硬水軟水。PHなどの概要

  水の中の酸素
   20度での酸素量を記述
   10gのキンギョの1時間での酸素消費量を記述

  金魚に適した水温
   限界温度の上下を記述

 買われた金魚P.152~
  絶食していた金魚へのエサの与え方の話

4 病気の発見と防ぎ方 P.155~
 発見と手当と防ぎ方 P.157~
  健康な魚体を作る話
  購入後の注意と購入前の観察の話

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西暦1979年=昭和54年
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2021年2月 3日 (水)

「金魚の小百科」 蒼海芳雄 金園社 昭和54年 その3

 金魚の習性 P.40~
  限界水温を記述
  キンギョとフナの大きな違い

  産卵とふ化
   産卵温度
   産卵後24時間、30時間、48時間、72時間、84時間、110時間
   の卵の様子を詳説

  ふ化後の変化
   ふ化二日目 四日目 五日目 二十日目 その二~三日後
   約五十日の様子を詳説

  金魚の生育
   4~7kgの金魚に対し水1トンを目安に飼育

  金魚の形と泳ぎ方
   各ヒレの動きの話

  金魚と水温
  光と金魚
   褪色の話
   前方水平視野角は190度

 知っておきたい金魚の器官 P.51~
  金魚の眼
   遠近などの解説
  金魚の識別 ※目次には無い
   学習による識別の話

  魚と呼吸
   全鰓、鰓弁、鰓腔などの話

  金魚と血液
   心臓
    腹大動脈、背大動脈などの話

  魚の胃・腸など
   金魚は無胃類
   腸
   肝膵臓

  不用物の排泄
   腎臓や鰓からの排出の話

  産卵の器官
   生殖巣の話

  刺激を感じる器官
   1 臭い
   2 味
   3 音
   4 触覚

 成長する餌 P.57~
  餌と栄養
   ・・・蛋白質は、ほかの栄養分をもってきても代用できません
   
が・・・

   ・・・可消化蛋白質と、それ以外の可消化成分との比率を、栄養
   比または栄養率と呼んでいる・・・

  栄養と成長
   a 蛋白質
    ・・・最低限度必要な蛋白質の量を、保持蛋白質といい・・・

    ・・・キンギョの場合、もっとも体の成長をうながす蛋白質の最
    大量は、毎日そのキンギョの体重の8パーセントであると・・・
    最適と思われる量は、63.7パーセントが餌の中に含まれて
    いることだといわれて・・・

    コイやニジマスでの話

   b 炭水化物
    ・・・炭水化物が不足していますと・・・備蓄されている体蛋白を
    分解してエネルギーを補給することになりますので、炭水化物
    を与えることは高価な蛋白飼料の節約
にもなり・・・

   c 脂肪
    ・・・腸の中で分解されてグリセリンと脂肪酸となり、それらが
    体内に吸収されて再び合成され、体内の脂肪となって・・・

   d 無機物
    ・・・骨、鱗、血液、などをつくるのに役立ちます。・・・

    コバルト、マンガン、燐の役割の話

   e ビタミン類
    ニジマスでの必要量、コイのビタミンA・B・Cでの実験の話

   f H因子
    ・・・獣類の内臓をすり込んだで与えたり、鶏卵、生鮮魚、獣
    肉、昆虫、プランクトンなどを含めますと、死魚がでないばかり
    か
、急に成長が始まったりします。・・・その他の内臓の中に
    は・・・栄養因子が含まれていると・・・

  基本となる餌
   試験のための配合例を記述

  抗生物質を加える
   ・・・試験に用いたほとんどの魚には、成長の効果を認めること
   ができなかった・・・

  配合飼料の良さ
   ・・・一定の割合に混合したものをいうのであって、単に数種の
   飼料を混合した昆虫飼料とは区別・・・

   魚類の配合飼料が家畜の配合飼料より高価な理由を記述

  配合飼料の使い方
   固形飼料に慣らすための食物誘因物質の話

 金魚に良い水の質 P.63~
  水の温度と魚   
  水の流れと魚との関係
  水の量と魚の体
  水の成分
   富栄養湖と貧栄養湖の話
   日本の河川は珪酸が多い
   放射性元素の話

  水の質と成長
   アンモニアの話
   ・・・アンモニアの酸化作用には、石灰岩の砕石をろ過に用いま
   すと、石灰が溶け出し、アルカリ度が低下しないため、魚の長期
   飼育には、石灰岩の砕石を用いるのがよい
と考えられま
   す。・・・

 水草と金魚 P.70~
  溶存有機物から魚への食物連鎖の話

  ・・・水藻類は、水中の溶存栄養塩基類を肥料として吸収するた
  め、動物プランクトンを抑制してしまいます。・・・

  「あおこ」の話

  ・・・水の色が褐色に変わったら危険信号で・・・動物プランクトン
  の大量発生で、同化作用に必要な炭酸ガスが不足したり、栄養
  分が不足して、植物プランクトンが大量枯死するためです。・・・

  池底の土の重要性の話

 金魚の害虫 P.76~
  水の中の虫
   以下を解説
   ゲンゴロウムシ(甲虫類)
   ガムシ(甲虫類)
   ミズスマシ(鞘翅目)
   タイコウチ(半翅目タイコウチ科)
   ミズカマキリ(半翅目タイコウチ科)
   タガメ(半翅目タガメ科)
   コオイムシ(半翅目タガメ科)
   チョウ(甲殻類)
   イカリムシ(甲殻類)

  陸上の外敵

 金魚の産卵 P.87~
  雌雄の尾数、魚令、雌雄の見分け方、卵数、ふ化温度、ふ化時
  間、1坪あたり稚魚数のど概要的な話

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西暦1979年=昭和54年
http://aquarium.blogmura.com/ranking.html
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