南米の魚の王様「ペヘレイ」の現状と将来 水産振興第180号(第16巻 第12号) 東京水産振興会 昭和57年 その4
八、ふ化放流 P.27~
アルゼンチンでの放流
国内で神奈川県から移植した水産試験場名を記述
神奈川県内で移植した湖名と移植年を記述
埼玉県内での移植した湖名と移植年を記述
九、ペヘレイの国内における利用 P.29~
※"ペヘレイ"の文字加入、以下同
日本人の食性変化の話
・・・当分の間は高級魚として扱ってゆき度いと考えてる。・・・
試食アンケート結果一覧表を掲載
刺身、天ぷら、唐揚げ、焼魚、にぎりずし
非常においしい、おいしい、どちらともいえぬ、まずい
十、ペヘレイの南米における利用状況 P.32~
南米ではフリート(唐揚げ)
チリでは缶詰
ペルーではセヴィチエ(酢のもの)
十一、ペヘレイの国内・海外への移植 P.33~
国内のうち高知県、千葉県、宮城県での話
韓国、台湾での話
十二、ペヘレイの諸問題 P.34~
イ、資源上の問題点
未開発漁場、他魚とのエサの競合、産卵期の話
ロ、漁獲上の問題点
鮮度、漁法、漁船の話
ハ、養殖上の問題点
餌料の開発、淡水から海水まで、スレ、生態、水温の話
ニ、輸入上の問題点
鮮度、冷凍技術、為替の話
ホ、国内販売上の問題点
海水種、尾ビレの色、冷凍解凍などの話
ヘ、品質上の問題点
骨・小骨、加熱、栄養分析などの話
栄養分析表を掲載、キスとの対比
ト、嗜好上の問題点
味、調理の話
十三、ペヘレイの将来展望 P.38~
1、ペヘレイという名前
西語のペス(Peg=魚)・デル(英語のof)・レイ(Rey=王様)
ブラジルではペシイ(Peixe)・レイ(Rei)またはペイシ・サント
(Santo=聖)
内山神奈川県知事が(魚+玉)と命名はアルゼンチン邦人より
難色
ティラピアは(魚+和)イズミダイや(魚+岬)ミサキダイで成功した
2、ペヘレイの食感と遊漁
・・・魚のタン白質も味のないもので、魚の死後、体内の酸素によ
り核酸や筋肉のタン白質が分解されてはじめて、魚特有の味が
出てくる。これを魚のうま味といっているが・・・
・・・天然ものと養殖ものとでは脂肪含有量自体が違う・・・
3、将来の夢
・・・現在1kg当たり鮮魚または活魚で2,000円で卸されている
が・・・
・・・ペヘレイを南と北の架け橋にし・・・
・・・この魚の淡水・海水への馴化性を利用して、大型海産魚の人
工的創造やキスやサヨリができない海水養殖の実施にまでもっ
てゆき度いと考えている。
以上でこの雑誌の紹介は終わりです。
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西暦1982年=昭和57年
関連書
「北国のティラピア・ニロチカ」 鹿糠九助 熊谷印刷出版部 昭和53年
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