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2020年3月14日 (土)

南米の魚の王様「ペヘレイ」の現状と将来 水産振興第180号(第16巻 第12号) 東京水産振興会 昭和57年 その4

八、ふ化放流 P.27~
 アルゼンチンでの放流
 国内で神奈川県から移植した水産試験場名を記述
 神奈川県内で移植した湖名と移植年を記述
 埼玉県内での移植した湖名と移植年を記述

九、ペヘレイの国内における利用 P.29~
                ※"ペヘレイ"の文字加入、以下同
 日本人の食性変化の話
 ・・・当分の間は高級魚として扱ってゆき度いと考えてる。・・・
 試食アンケート結果一覧表を掲載
  刺身、天ぷら、唐揚げ、焼魚、にぎりずし
  非常においしい、おいしい、どちらともいえぬ、まずい

十、ペヘレイの南米における利用状況 P.32~
 南米ではフリート(唐揚げ)
 チリでは缶詰
 ペルーではセヴィチエ(酢のもの)

十一、ペヘレイの国内・海外への移植 P.33~
 国内のうち高知県、千葉県、宮城県での話
 韓国、台湾での話

十二、ペヘレイの諸問題 P.34~
 イ、資源上の問題点
  未開発漁場、他魚とのエサの競合、産卵期の話

 ロ、漁獲上の問題点
  鮮度、漁法、漁船の話

 ハ、養殖上の問題点
  餌料の開発、淡水から海水まで、スレ、生態、水温の話

 ニ、輸入上の問題点
  鮮度、冷凍技術、為替の話

 ホ、国内販売上の問題点
  海水種、尾ビレの色、冷凍解凍などの話

 ヘ、品質上の問題点
  骨・小骨、加熱、栄養分析などの話
  栄養分析表を掲載、キスとの対比

 ト、嗜好上の問題点
  味、調理の話

十三、ペヘレイの将来展望 P.38~
 1、ペヘレイという名前
  西語のペス(Peg=魚)・デル(英語のof)・レイ(Rey=王様)
  ブラジルではペシイ(Peixe)・レイ(Rei)またはペイシ・サント
                            (Santo=聖)

  内山神奈川県知事が(魚+玉)と命名はアルゼンチン邦人より
  難色
  ティラピアは(魚+和)イズミダイや(魚+岬)ミサキダイで成功した

 2、ペヘレイの食感と遊漁
  ・・・魚のタン白質も味のないもので、魚の死後、体内の酸素によ
  り核酸や筋肉のタン白質が分解されてはじめて、魚特有の味が
  出てくる。これを魚のうま味といっているが・・・

  ・・・天然ものと養殖ものとでは脂肪含有量自体が違う・・・

 3、将来の夢
  ・・・現在1kg当たり鮮魚または活魚で2,000円で卸されている
  が・・・

  ・・・ペヘレイを南と北の架け橋にし・・・

  ・・・この魚の淡水・海水への馴化性を利用して、大型海産魚の人
  工的創造やキスやサヨリができない海水養殖の実施にまでもっ
  てゆき度いと考えている。

以上でこの雑誌の紹介は終わりです。


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西暦1982年=昭和57年
関連書
「北国のティラピア・ニロチカ」 鹿糠九助 熊谷印刷出版部 昭和53年

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