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2020年2月 1日 (土)

植物の自然誌「プランタ」 特集:湿原と植物 2003年7月 第88号 研成社 その3

高層湿原ミズゴケ 北川尚史 P.20~
 執筆者は当時、奈良産業大学

 高層湿原
  ・・・栄養塩類の乏しい寒冷の地に発達する。ミズゴケ湿原とも呼
  ばれ・・・自らの遺体を下に堆積しながら上へ上へと成長を続け
  る。・・・周辺部よりも高く盛り上がるので「高層」と呼ばれる・・・

  ボッグ(bog)とフェン(fen)の説明

  ・・・高層湿原はまた強度の酸性を示す。地下水によるアルカリ塩
  類が供給されず、また腐植酸などの酸性物質が流されることもな
  く、その場に滞留するためである。・・・表面の水のpHは3.0~4.5
  である。

  ・・・地下部はつねに水で潤って嫌気的な状態にある。・・・

  泥炭(ピート)形成の説明
  霧ヶ峰湿原お八島ヶ原の話

 ミズゴケ
  ・・・世界に約300種、日本に約45種が知られている。・・・ミズゴ
  ケは炭酸カルシウムによって生育が阻害されるので石灰岩地域
  にはほとんど分布しない。

  構造の解説

  ・・・乾燥重量の20倍もの多量の水を蓄えることができるという性
  質と、抗菌性をそなえて腐りにくいという性質に基づき、ミズゴケ
  はランや湿性植物の栽培の用土として利用される。・・・

湿原とイ 宮本太 P.27~
 執筆者は当時、東京農業大学・農学部

 ・・・イグサの栽培主要産地である熊本、福岡、広島、岡山県の方
 なら・・・

 イとは
  ・・・イグサ科はユリ科植物に近縁なものである。・・・ユリ科の多く
  が・・・虫媒花・・・イグサ科の・・・風媒花・・・

  ・・・日本には・・・イグサ属とスズメノヤリ属Luzulaの2属のみが自
  生して・・・

 日本のイグサ
  ・・・帰化種を除き28種が認められる。・・・本州の低地で見られる
  ものは・・・11種である。・・・

  宮崎県高鍋湿原の話

 ヒマラヤのイの仲間たち
  トムソニーイ(Juncus thomsonii)の話

南米チリにコケシノブを求めて2 浅川毅守 P.57~63
 北を目指す
 発見 Hymenophyllum fuciforme
 希少種を求めて

以上でこの雑誌の紹介は終わりです。


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西暦2003年=平成15年
関連書
植物の自然誌「プランタ」 特集:水草 1994年5月 第33号 研成社
植物の自然誌「プランタ」 特集:水辺の植物たち 1999年7月 第64号 研成社

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