南米の魚の王様「ペヘレイ」の現状と将来 水産振興第180号(第16巻 第12号) 東京水産振興会 昭和57年
南米の魚の王様「ペヘレイ」の現状と将来 水産振興第180号(第16巻 第12号) 東京水産振興会 昭和57年12月1日発行 A5判 P.44 非売品
淡水魚が好きな方でもペヘレイの名を知っている人は少ないと思います。
かつて淡水魚系の新聞記事をスクラップしていたので、この書名を見たときは養殖本と知りながらも購入しました。
本機関誌は昭和42年に創刊し、今現在も発行していますが平成22年途中からは振興会HP上でPDFで読む事ができます。
執筆者の渡瀬節雄(さだお)氏は略歴によると水産講習所を卒業後、大洋漁業(株)に就職しブラジルで所長、その後東海大で非常勤講師、ペルーの大学で招待教授の職に就いています。
単一種についての書籍や雑誌が少ない中、さすがによく書かれていてペヘレイ史を知る上で貴重な雑誌だと思います。
文は平易で写真は白黒のものが3枚掲載されているだけで、イラストと表も少しです。
内容で面白いのは日本のティラピア養殖技術輸出により、他国で盛んになり日本が価格的に負けた経緯から、ペヘレイ養殖技術は国外へ出さない方向であった事とのことです。
このような経緯ではありますが、現状市場で見かける事はありません。一部の河川や湖では自然繁殖しているようです。
この雑誌自体古書界では数が少なく、よって本号だけをを探すのは難しいと思います。手元のものは兵庫県川西市の古書店からの入手です。
【構成】
表紙
表紙裏
発刊の趣旨
目次
略歴
バックナンバー
奥付
目次
一、 二〇〇カイリ時代到来による漁業転換
二、 新魚種の開発と移植
三、 日本ペヘレイ開発研究会の発足
四、 移植の歴史
五、 分布と種類
六、 漁場・漁期・漁法
七、 生物学特性と増養殖の実際
八、 ふ化放流
九、 国内における利用
十、 南米における利用状況
十一、国内・海外への移植
十二、諸問題
十三、将来展望
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西暦1982年=昭和57年
関連書
「北国のティラピア・ニロチカ」 鹿糠九助 熊谷印刷出版部 昭和53年
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