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2020年1月

2020年1月29日 (水)

植物の自然誌「プランタ」 特集:湿原と植物 2003年7月 第88号 研成社 その2

表紙 カラー写真
 ミジバショウ

口絵 カラー写真
 エゾカンゾウ、サワギキョウ、ミズバショウ、トムソニーイ

湿原と植物・湿原の植物 辻井達一 P.4~
 執筆者は当時、国際湿地保全連合日本委員会

 湿原と植物
  湿原は植物で出来ている。・・・まったく土が含まれていないわけ
  ではないが、・・・植物の遺体が分解不完全のまま堆積したもの
  が大部分である。

  ・・・湿原というのは厳密には淡水によって涵養される湿地を指す
  のだが・・・

  ・・・湿原(少し広く湿地)は、・・・水面も含まれる・・・

  ・・・ヨシは丈が高いし、根も広く張るので田の植物を断然、圧倒
  する。ヨシの密生した群落の中ではほとんど田の植物が文字通り
  出る余地がない。・・・

  低位泥炭、底層湿原、中間湿原、高位泥炭、高層湿原の成り立
  ち方の説明

 湿原の植物
  種名を羅列して解説
  幌向(ほろむい)湿原の話

  ・・・食虫植物のあることも特徴的だ。これは貧栄養な条件にもよ
  る。・・・

  食用になる植物の話
   ・・・ツルコケモモは北アメリカではクランベリーで・・・クロミノウ
   グイスカグラは・・・これはハスカップあるいはハシカップと呼ん
   で・・・

湿原の分布と保全 北沢克巳 P.11~
 執筆者は当時、環境省生物多様性センター

 はるかな尾瀬・・・遠い湿原?
  ---メモ---
   燧ヶ岳=ひうちだけ

 自然環境保全基礎調査
  自然環境保全法第4条が根拠法である話

 湿原の分布
  調査としての湿原要件を記述
  湿原区分の定義を記述

 湿原の変遷
  現存植生図の話
  ・・・湿原の国土全体に占める割合はわずか0.4%弱にすぎな
  い。・・・

 湿原を変化させる要因
  直接的な改変
   土地利用による

  湿原内外での開発行為の影響
   地下水位低下による

  オーバーユース
   人の立ち入りによる

  人間生活との関わりの変化による影響
   ヨシなどが利用されなくなったことのよる

  侵入生物等による質的変化
   シカによる

  地球規模の環境変化による影響
   温暖化、酸性雨による

 湿原を保全するために
  公開された調査報告の利用
  条約、国内法、ナショナルトラスト

 おわりに
  生物多様性国家戦略の話など


---
西暦2003年=平成15年
関連書
植物の自然誌「プランタ」 特集:水草 1994年5月 第33号 研成社
植物の自然誌「プランタ」 特集:水辺の植物たち 1999年7月 第64号 研成社

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2020年1月25日 (土)

植物の自然誌「プランタ」 特集:湿原と植物 2003年7月 第88号 研成社

植物の自然誌「プランタ」 特集:湿原と植物 2003年7月 第88号 研成社 A5判 P.68 定価580円+税

 特集はP.3~34までで概ね雑誌の半数を割いています。

 執筆陣に研究者が多いため少し難しいところもありますが、ピートやミズゴケといったアクアリウムやテラリウムで使用する素材の話もあり知識として楽しめます。

 ピート(泥炭)はアクアリウムで卵生メダカの産卵床の材料、ワイルドベタやアピスト飼育の弱酸性軟水をつくる材料です。

 本雑誌での水生植物・水草関連では本号の他に、以前紹介した「水草」を特集した第33号(1994年5月号)「水辺の植物たち」を特集した第64号(1999年7月号)があります。

 本雑誌は古くはないので、古書界では探し易いです。手元のものは千葉市の古書店から入手しました。

【構成】
表紙
口絵
もくじ ※湿原植物関連のみ
 湿原と植物・湿原の植物 辻井達一
 湿原の分布と保全 北沢克巳
 高層湿原ミズゴケ 北川尚史
 湿原とイ 宮本太

 南米チリにコケシノブを求めて2 浅川毅守
 
図書紹介
編集後記

---
西暦2003年=平成15年
関連書
植物の自然誌「プランタ」 特集:水草 1994年5月 第33号 研成社
植物の自然誌「プランタ」 特集:水辺の植物たち 1999年7月 第64号 研成社


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2020年1月22日 (水)

「日本の金魚」その伝統と美をさぐる 原野農芸博物館 図録第4集 1970年 その4

金魚こぼれ話 P.27
 (一)縁起物の話 チンユウイ
 (二)金魚の刺身の話 本朝食鑑、寺島良安の倭漢三才図絵
 (三)金魚の値段の話 元禄時代
 (四)金魚の見世物の話 珊瑚魚
 (五)ワトウナイ(和唐内)の話 ワリウユ、浄瑠璃
 (六)大和郡山の話 柳沢吉里
 (七)金魚の名のついたものの話 金魚髷、金魚椿
      松井佳一

番付表、品評会の写真 P.28~ 白黒

出展品目録 P.30~

The Gold Fish in Japan P.32
 概意は
 日本では一般的で特に春から夏
 主に大和郡山で生産
 種数は30で年間150万生産
 起源の話
  ---メモ---
   Tsin Dynasty=普王朝
   Sung Dynasty=宋王朝
 渡来の話
 種類の話

奥付
 原野農芸博物館施設一覧
 第4回サボテンフェア 日本の金魚展出品並に協力者
 地図

 編集 神山 登(大阪市立博物館)
 昭和45月年3月20日発行

以上で本図録の紹介は終わりです。


---メモ---
西暦1970年=昭和45年
関連書
松井佳一氏の金魚の本 ブログで紹介した一覧

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2020年1月18日 (土)

「日本の金魚」その伝統と美をさぐる 原野農芸博物館 図録第4集 1970年 その3

金魚とは P.3
 日本では春から夏の景物として・・・金魚の種類は、現在約三十種
 であるが・・・金魚は今から約千六百年前に、南支那方面で野生の
 フナに金色の変種が出現したといわれ・・・。

 日本の金魚は、今から約四百六十年前の室町時代の文亀二年
 (盛期1502年)に、交易交通があった明国から泉州左海(今の堺
 市)に渡来・・・

 二百余年前の寛延元年には、「金魚養玩草」という名著が堺の人
 安達善之により著述せられ、その翌年「金魚秘訣録」も刊行せられ
 た。これには金魚の交配について記されている。・・・

 徳川時代の飼育は、江戸と大坂が中心であったが、中期の享保年
 間に大和の郡山藩へ移され・・・

 金魚が動物学上はじめて記載せられたのは、西暦1758年(日本の
 宝暦八年)で学名はカラシウス・オーラツス(Carassius auratus)が
 一般に用いられていえう。・・・

              (松井佳一)

金魚の写真 P.4~ 白黒
 ヂキン、ランチュウ、オランダシシガシラ、スイホーガン、チョウテン
 ガン、キャリコリュウキン、アズマニシキ

展示品の写真 P.6~ 白黒
 図絵  44点
 陶器  14点
 その他 22点


---メモ---
西暦1970年=昭和45年
関連書
松井佳一氏の金魚の本 ブログで紹介した一覧

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