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2019年8月

2019年8月31日 (土)

植物の自然誌「プランタ」 特集:水辺の植物たち 1999年7月 第64号 研成社 その2

表紙
 コシガヤホシクサのフィールド写真

塩に耐える植物の生き方 根平 邦夫 P.4~
 塩分ストレスに対する三つの機構を記述

 マングローブ植物と耐塩性
  日本に生育している7種
   ヤエヤマヒルギ、オヒルギ、メヒルギ(以上ヒルギ科)、ヤマプシ
   ギ(ハマザクロ科)、ヒルギモドキ(シクンシ科)、ヒルギダマシ(ク
   マツヅラ科)、ニッパヤシ(ヤシ科)

  ・・・外界の塩類濃度が高い場合、細胞はこれに対抗するだけの
  浸透圧をつくり出さないと脱水されしぼんでしまうが、マングロ
  ーブ植物は、浸透圧の高い塩分水から水分を吸収するために
  圧を利用
してそれを防いでいる。・・・

  葉の貯水の話

  ・・・胎生種子は、発芽の初期に必ずしもナトリウムなどの無機イ
  オンを要求しない。しかし・・・幼葉を展開する段階に達すると、
  ナトリウムを必要とするようになる。・・・

   塩分濃度と茎の長さと日数の表などを掲載

 その他の塩性植物
  アッケシソウ、ホソバノハマアカザ、アマモなどの話

 耐塩性の機構の解明
  遺伝子工学的手法による研究の話

 執筆者は当時、広島大学総合科学部

海浜に生きる植物 福岡 誠行 P.9~
 アマモ、シバナ(塩場菜)、フクド、ハマボウなど話で、内容はメ
 モ的。

 執筆者は当時、頌栄短期大学保育科

沼と池の植物たち 失われた楽園 角尾 康郎 P.14~
 沼の定義を記述
 消滅した多くの沼
  鎧潟、巨椋池の話、干拓前の植生図

 残された沼の変貌
  多々良沼の水草名などの話

 生物多様性を支えるため池
  人工的であるが年月の経過とともに、かけがえのない自然を形成
  している。

 植生復元の可能性
  浚渫などによる埋土種子からの復活の可能性などの話

 執筆者は当時、神戸大学理学部

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1999年=平成11年

隔月刊行の雑誌で創刊1号は平成元年(1989年)1月発刊され、平成18年(2006年)11月の108号で休刊

関連書
植物の自然誌「プランタ」 特集:水草 1994年5月 第33号 研成社

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2019年8月23日 (金)

植物の自然誌「プランタ」 特集:水辺の植物たち 1999年7月 第64号 研成社

植物の自然誌「プランタ」 特集:水辺の植物たち 1999年7月 第64号 研成社 A5判 P.64 定価580円+税

 水生植物・水草関連では本号の他に、先に紹介した「水草」を特集した第33号(1994年5月号)と今後紹介する予定の「湿原の植物」を特集した第88号(2003年7月号)があります。

 この特集では概要的な記事が多い中、宮本太氏による「ホシクサ」の記事はよく書かれています。

 ホシクサは一年草の種であっても、温室内では多年草として生育することや、栽培には水位が重要なことはアクアリストにとって興味深いところです。

 発行年も新しいため古書界にはよく出ます。手元のものは千葉市の古書店から入手しました。


【構成】
表紙
口絵
目次 ※特集のみ
 塩に耐える植物の生き方 根平 邦夫
 海浜に生きる植物 福岡 誠行
 沼と池の植物たち 失われた楽園 角尾 康郎
 湿地の植物 宮本 太

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1999年=平成11年

隔月刊行の雑誌で創刊1号は平成元年(1989年)1月発刊され、平成18年(2006年)11月の108号で休刊

関連書
植物の自然誌「プランタ」 特集:水草 1994年5月 第33号 研成社
植物の自然誌「プランタ」 特集:湿原と植物 2003年7月 第88号 研成社

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