植物の自然誌「プランタ」 特集:水辺の植物たち 1999年7月 第64号 研成社 その2
表紙
コシガヤホシクサのフィールド写真
塩に耐える植物の生き方 根平 邦夫 P.4~
塩分ストレスに対する三つの機構を記述
マングローブ植物と耐塩性
日本に生育している7種
ヤエヤマヒルギ、オヒルギ、メヒルギ(以上ヒルギ科)、ヤマプシ
ギ(ハマザクロ科)、ヒルギモドキ(シクンシ科)、ヒルギダマシ(ク
マツヅラ科)、ニッパヤシ(ヤシ科)
・・・外界の塩類濃度が高い場合、細胞はこれに対抗するだけの
浸透圧をつくり出さないと脱水されしぼんでしまうが、マングロ
ーブ植物は、浸透圧の高い塩分水から水分を吸収するために負
圧を利用してそれを防いでいる。・・・
葉の貯水の話
・・・胎生種子は、発芽の初期に必ずしもナトリウムなどの無機イ
オンを要求しない。しかし・・・幼葉を展開する段階に達すると、
ナトリウムを必要とするようになる。・・・
塩分濃度と茎の長さと日数の表などを掲載
その他の塩性植物
アッケシソウ、ホソバノハマアカザ、アマモなどの話
耐塩性の機構の解明
遺伝子工学的手法による研究の話
執筆者は当時、広島大学総合科学部
海浜に生きる植物 福岡 誠行 P.9~
アマモ、シバナ(塩場菜)、フクド、ハマボウなど話で、内容はメ
モ的。
執筆者は当時、頌栄短期大学保育科
沼と池の植物たち 失われた楽園 角尾 康郎 P.14~
沼の定義を記述
消滅した多くの沼
鎧潟、巨椋池の話、干拓前の植生図
残された沼の変貌
多々良沼の水草名などの話
生物多様性を支えるため池
人工的であるが年月の経過とともに、かけがえのない自然を形成
している。
植生復元の可能性
浚渫などによる埋土種子からの復活の可能性などの話
執筆者は当時、神戸大学理学部
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1999年=平成11年
隔月刊行の雑誌で創刊1号は平成元年(1989年)1月発刊され、平成18年(2006年)11月の108号で休刊
関連書
植物の自然誌「プランタ」 特集:水草 1994年5月 第33号 研成社
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