「よくわかる 金魚の飼い方」 望月知行 有紀書房 昭和45年5月30日 四六判 P.201 定価420円
著者は金魚界ではこの本でしか名前が出てきません。「ランチュウの飼育法」を章立てしているのと、出版社が無名ではないので経験、実績はあると考えられます。
有紀書房からはこの他に、太田邦男氏や梶純夫氏が金魚の本を著しています。
内容は中学生ぐらいからの読者を意識した作りになっているように思います。文章も上手で、漢字を押さえていて非常に読みやすいです。
イラストも精緻ではありませんが、出来は良いと思います。白黒写真、イラストは適度に配置されています。
また、目次だけで15ページを使うほど細かく表示していて、索引も兼ねているかのようです。
この本は出版年も浅く、手元の本が8版発行であるように古書界では普通に出ます。札幌市の古書店からの入手しました。
【構成】
カバー
遊紙
扉
この本の読者に
目次
この本の読者に
第一章 金魚の祖先と仲間たち
金魚には長い歴史がある
金魚の祖先はフナ
金魚の渡来と飼育の流行
金魚の種類と特徴
ワキン(和金)
リュウキン(琉金)
トサキン(土佐金)
コメット
ランチュウ(丸子・蘭虫)
オオサカランチュウ
オランダシシガシラ
ハナフサ(花房)
デメキン(出目金)
チョウテンガン(頂天眼)
シュブンキン(朱文金)
キャリコ
アズマニシキ(東錦)
ジキン(地金)
飼育されていないもの
ワトウナイ(和唐内)
キンランシ(金蘭子)
シュウキン(秋錦)
金魚の体の外部
ひれ
背びれ
胸びれ
腹びれ
しりびれ
尾びれ
ウロコ
眼の形
頭部
体色
金魚の内部
えら
うきぶくろ
消火器・泌尿器
生殖器
第二章 はじめて飼う人への知識
金魚たちの生活
金魚の泳ぎ方
ワキンの泳ぎ方
ランチュウの泳ぎ方
泳ぎ方の性質
金魚の食生活
餌の種類
金魚と植物のつながり
ミリオフィラム
カボンバ
アナカリス
ホテイソウ
池に繁殖するもの
スイレン
トチカガミ
コウホネ
オモダカ
クワイ
金魚の害虫
ミズスマシ
ゲンゴロウ
タガメ
コオイムシ
タイコウチ
ミズカマキリ
マツモムシ
トンボの幼虫
金魚の体温と水温
体温
冷血動物
金魚に適した温度
金魚の感覚器のはたらき
聴覚
側線鱗
嗅覚と味覚
嗅覚のはたらき
味覚のはたらき
視覚
金魚の生殖と成長
産卵期
産卵
発生
成長
第三章 金魚を飼育するコツ
よい金魚を選ぶこと
健康な金魚の条件
色について
金魚の理想的な形
特に注意すること
金魚を飼う容器
観賞用水そう
総ガラス製
アングル製
理想的な観賞用水そう
飼育用の水そう
樽・桶類の利用
ポリバケツ
容器の大きさと飼育尾数
水そうで飼育の場合
池に棲まわせる場合
水質と金魚への影響
硬水と軟水
酸性とアルカリ性
水中の酸素
酸素の欠乏
水温が高すぎる場合
水面が汚れている場合
水が白く濁った場合
金魚の数が多すぎる場合
酸素の欠乏と飼料
気温と水温の調節
水そうで飼育する場合
夏の管理
冬の管理
池で飼育する場合
夏の管理
冬の管理
水中植物と採光
水そうで飼育する場合
池で飼育する場合
毎日の水そう管理
水温
水が白く濁ったとき
水替えについて
水が緑色になったとき
餌を与えるとき
ショックを与えない
季節による水そう管理
冬の場合
春の場合
夏の場合
秋の場合
金魚にも栄養が必要
炭水化物
脂肪
タンパク質
ビタミン
天然餌料の種類
ミジンコ
イトミミズ
アカボウフラ
貝の肉
植物性餌料の種類
植物プランクトン
その他の植物性餌料
人工混合餌料
餌料を与えるときの注意
温度
餌の量
与える時間
第四章 ランチュウの飼育法
もっとも豪華な金魚
特徴
ランチュウを選ぶとき
理想的な体の形
頭の形
背の形
腰高
一文字
登り腰
背瘤
鋸腰
帆柱
腹の形
前孕み
釣腹
片孕み
尾柄
筒のび
筒しゃくれ
筒つまり
尾の形
立ちすぎ
尾心太
山型
しゃくれ
差し込み
体色
珍重されるもの
上品とされるもの
中位のもの
下品とされるもの
飼育上の注意
飼育尾数
給餌法
餌料を与える時間
餌の量
水替え
夏の注意点
冬の注意点
観賞と品評会について
第五章 金魚の病気とその対策
病気の予防と早期発見
日常の水そう管理
酸素をじゅうぶんに
運動できる広さを
水温は必ず一定に
餌料は生餌を中心に
取り扱いはていねいに
病気の早期発見
行動を観察する
体の各部の異常をしらべる
動物の寄生による病気
チョウ
イカリムシ
白点病
植物の寄生による病気
ワタカビ病
マツカサ病
消火器系の病気
腸炎
便秘
消化不良
その他の病気
心臓病
気温病
感冒病
尾腐れ病
鯉お腐れ病
白雲病
サイクロキータ病
うくぶくろの異常
第六章 金魚の上手な殖やし方
増殖をするまえの準備
産卵の用意
種類を手に入れる
親魚の上手な選び方
産卵の準備をする
産卵野時期
餌のこと
オス・メスを離別
産卵池の準備
池の消毒
魚巣の作り方
稚魚のための餌
むずかしい採卵
採卵の方法
産卵がはじまる
第一回目の産卵
第二回目の産卵
ふ化池の準備
ふ化をはじめたら
ふ化と水温
ふ化後最初の餌
稚魚を育てる
選別は発育をたすける
選別に使う道具
ぽつぽつ体色がみられる
稚魚の成長度
奥付
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