「大賀ハス」 千葉市立郷土博物館 昭和63年 その4
[特別展記念講演会]ハス博士 大賀一郎 長島時子 P.33
執筆者は恵泉女学園短期大学助教授
吉田公平氏が紹介で略歴と大賀博士との繋がりを記述
・・・1950年(昭和25)千葉県の滑川から出土した須恵器の中に
約1200年前のハスの実が入っており、それを先生が発芽させ・・・
鴎友学園の女子生徒が・・・肥料としていわしが良いというので、
・・・1週間後には枯れてしまった。・・・
・・・年代が本当に2千年なのかとういことで・・・丸木船のカヤ材を
・・・その結果カヤの材は3075前後180年と出た。先生はカヤの木
は1000年たっているのではないかということで1000年を引いて現
在2000年蓮ということになっているわけです。・・・
・・・先生はお金に無頓着でした。・・・食べ物がなくても「必ず誰か
が持ってくるよ」という感じで・・・
[特別展記念講演会]古ハスの実の発掘 高野忠興
執筆者は大妻女子大学名誉教授
吉田公平氏が略歴と大賀博士との繋がりを記述
東大の検見川農場・・・甘薯を作り、牛乳を搾り、ピーナツを作っ
て職員学生に配給していた。・・・
25年秋、大賀先生がスコップ一丁をもってやってきた。・・・何回も
先生がやってくるので、・・・協力することにしました。
・・・長島時子先生は2千年ハスといわれたが、それは当時の命
名であって、いまはそうではない。3千年ハスという。・・・
博士号授与の順番による小倉謙教授及び弟子の前川文夫教授
との確執の話
大賀ハス記事掲載新聞一覧 P.40~
昭和26年3月6日~昭和62年9月12日までの日付、新聞名、見出
し(要旨)の一覧
千葉市立郷土博物館蔵 大賀ハス資料一覧 P.47~
寄贈者名、品名、内容を掲載
あとがき
古蓮、検見川の古ハス、二千年バス、そして検見川の大賀蓮とよ
ばれた蓮は・・・。
・・・一週間の予定が延びて35日間にわたる発掘作業、育成、開花
と504日間、千葉の人々の手により大賀蓮は育て上げられた。・・・
権力も経済力も持たなかった博士が・・・蓮を通して学問の真理を
追究した情熱が、支援してくださった方々の和の力と結びつき、大
きな力を発揮したのでしょう。・・・
昭和63年1月 編集会議を終えて
千葉市文化財保護審議会副会長 吉田公平
これでこの本の紹介は終わりです。
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西暦1988年=昭和63年
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