「廣海放談」 廣海貫一 デパート通信社 昭和36年
「廣海放談」 廣海貫一 デパート通信社 昭和36年11月1日初版 小B6判 P.280 帯付 300円
「廣海貫一」と「デパート通信社」でピンと来た人は、相当数の熱帯魚関連本に目を通された方だと思います。
本書は最初の「熱帯魚と私」以外は氏が主催する業界紙「デパート通信」からの抜粋となっています。
著者は戦前から戦後にかけて、熱帯魚の卸し業を行っていた「緑鱗窓」の経営者でもありました。この書の中で、日本の熱帯魚がいかにして戦争を乗り越えたかが記述されいて、日本熱帯魚史として貴重な資料だと思います。
著者の人物像については、「あとがき」の中で少し記述されていたので、ここに書いておきました。
著者による熱帯魚の書としては、「熱帯魚の飼い方」 廣海貫一 東都書房 昭和43年 があります。
また、共著としては、「熱帯魚」 飼い方の手引き 雨宮育作監修 誠文堂新光社 農耕と園芸編集部 昭和29年が
飼育書ではありませんが、「観賞魚日記」 副題「飼育の手引き」 監修 広海貫一 熱帯魚新聞社 昭和45年 があります。
本書は古書界では時折出ていることがあります。手元の本は中野区の古書店からの入手です。
【構成】
表紙
遊紙
口絵
扉
序
目次
序
熱帯魚と私
天軌無道
水を呑もう
シャッター様
百貨店と政治 百貨店の集排法解除の想い出
香港に旅して
御堂筋の銀杏
カマキリ カマキリと現代世相の考現学
スケーリング
常務と店長
梅原竜三郎展を批評す
日本を嫌う奴
あとがき
遊紙
奥付
---メモ---
昭和36年=1961年
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