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2017年6月14日 (水)

「金魚と日本人」 鈴木克美 三一書房 1997年 その2

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プロローグ 日本の金魚と日本人 P.6~
 江戸の時代背景、行商、明治期、松井佳一博士、この本を著し
 た目的などの話

 ・・・大戦後、・・・新しく入ってきた金魚を「新中国金魚」とか「中国
 金魚」と呼んで・・・金魚の生まれ故郷が中国だったことを思うと、
 これは、少し変だった。・・・

第1章 金魚のルーツを尋ねて P.13~
 1 北陸の峠に鉄魚がいた
  朴沢博士、金沢市郊外の池などの話

 2 岡本養魚場のヒブナ
  「竹島」という名の色鯉、ヒブナの特徴、春採湖、松井博士の見
  解の話

 3 金魚はもともと何だったのか
  品種間雑種、亜種間雑種、種間雑種、属間雑種、江戸以前の
  金魚の認識の話

 4 「フナ」は今でも仮の名前
  ・・・日本の「フナ」は・・・二種五亜種に分類されている。・・・
  学名の話 アウラトゥスは「黄金色した」の意味
  フナの分類表を掲載
  中国フナの話

 5 金魚のルーツはどこに
  染色体数、小島吉雄博士の研究、小島弘博士の染色体研究、
  小野里坦博士の赤血球の研究の話

  ・・・ギンブナと違って、金魚には単性型がいないのである。・・・

第2章 金魚の誕生と日本渡来 P.46~
 1 生まれ故郷は杭州?
   中国の古書にでる「赤鱗魚」、「黄金白銀魚」、色素胞、透明
   鱗性、モザイク鱗性、アルビニズムなどの話

   ・・・赤と黄の色素は種々のカロテノイドの現す色で、これは自
   己生産できず・・・

   ---メモ---
    濫傷=ランショウ。物事の起こり。始まり。起源。
    濫=ラン、みだれる、みだりに

 2 中国金魚の大発展
  王春元の「中国金魚」、趙謙徳の「(石未)砂魚譜」ほか中国古書
  の解説
  中国金魚の品種名の付け方の話
  中国金魚の再輸入、三京水産の話

 3 戦国時代に金魚の渡来
  安達善之の「金魚養玩草」他多数文献からの解説

 4 舶来の「こがねうお」
  ポルトガル宣教師が作った辞書、平戸英国商館長コックスなど
  の話

---メモ---
1997年=平成9年

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