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2017年1月

2017年1月28日 (土)

「琵琶湖の水族」 滋賀県立琵琶湖文化館 昭和45年 その3

 ウグイ Tribolodon hakonensis

 アブラハヤ
  Moroco steindachneri

 タカハヤ Moroco jouyi

 カワバタモロコ Hemigrammocypris rasborella
  アオミドロを好んで食う

 ソウギョ Ctenopharyngodon idellus

 カワムツ Zacco temminckii
  方言、ムツ、赤ムツ

 オイカワ Zacco platypus
  方言、ハイ、ハヤ

 ハス Opsariichthys uncirostris

 ワタカ Ischikauia steenackeri ※本書では誤植
  2才以上の大型魚は水草や陸草の新芽をよく喰う
  奈良県下の猿沢の池に古くから「馬魚」の名で

 ハクレン Hypophthalmichthys molitrix

 ギンブナ Carassius carassius langsdorfii
  関東地方では雄が殆んど見られない

 ニゴロブナ Carassius carassius grandoculis

 ゲンゴロウブナ Carassius carassius cuvieri
  ヘラブナ、カワチブナは本卵種を人工飼育したもの

 コイ Cyprinus carpio

 ヤリタナゴ Acheilognathus lanceolata

 アブラボテ Acheilognathus limbata
  食用にされない

 イチモンジタナゴ Acheilognathus cyanostigma
  釣にはあまりかからない

 シロヒレタビラ Acheilognathus tabira tabira
  特異な生息地の話

 カネヒラ Acheilognathus rhonbea

 タイリクバラタナゴ Rhodeus ocellatus ocellatus
  日本での出現、繁殖の話

 ニッポンバラタナゴ Rhodeus ocellatus smithi

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昭和45年=1970
関連本

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2017年1月24日 (火)

「琵琶湖の水族」 滋賀県立琵琶湖文化館 昭和45年 その2

以下種の紹介
 種毎につき1ページを割当て、
  白黒写真
  1.和名、科名
  2.学名
  3.形態 全長は「大きさ」として全て書いてあります。
  4.特徴
  5.分布状況
  6.調理の方法
 を記述

 気になったところを少し書いておきます。

 スナヤツメ Entosphenus reissneri

 ビワマス(湖沼型)、アマゴ(河川型) Oncorhynchus rhodurus
  びわ湖では産卵期を方言アメノウヲという
  型による生存の話

 ニジマス Saimo gairdnerii
  天然繁殖の地名
  海水で飼育可能

 イワナ Salvelinus pluvius

 アユ Plecoglossus altivelis
  雌雄で背びれの形状が異なる
  繁殖する湖の話

 ワカサギ Hypomesus olidus

 タモロコ Gnathopogon elongatus elongatus

 ホンモロコ Gnathopogon elongatus  caerulescens
  他水域に移植しても繁殖するまでには至らず

 スゴモロコ Squalidus biwae
  びわ湖ではスゴジ、ゴンボスゴ

 デメモロコ Squalidus japonicus

 イトモロコ Squalidus gracilis

 ムギツク Pungtungia herzi
  水中で音を発する
  「川ののり」をつつく・・・「のりこづき」の名がある

 ヒガイ Sarocheilichthys variegatus
  アブラヒガイのこと
  トウマル、ツラナガのこと

 ニゴイ Hemibarbus barbus
  生息しない地域の話

 ズナガニゴイ Hemibarbus longirostris
  方言はウキス

 ツチフキ Abbottina rivularis

 カマツカ Pseudogobio esocinus

 ゼゼラ Biwia zezera
  方言エンドス

 モツゴ Pseudorasbora parva
  方言 クチボソ、イシモロコ

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昭和45年=1970
関連本

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2017年1月21日 (土)

「琵琶湖の水族」 滋賀県立琵琶湖文化館 昭和45年

「琵琶湖の水族」 滋賀県立琵琶湖文化館 昭和45年 A5判 P.66 頒布価格は不明

 本書は飼育書やハウツー本の類ではなく、図鑑であるため、最後のページまで種の紹介です。
 1ページに1種の淡水魚などを記載し、白黒写真を添えて解説しています。掲載種数は66種です。

 書名が水族となっていますが、4種のエビが含まれているだけです。

 本書は古書界では普通に見られます。手元の本は京都市の古書店からの購入です。

【構成】
表紙
はしがき
目次
 科名、種名を66種列記

はしがき
 ・・・琵琶湖水系に生棲している淡水魚を展示していますが、今回
 この魚族を図鑑にして刊行しましたので、・・・
    滋賀県立琵琶湖文化館長
     草間文雄
---
昭和45年=1970
関連本
「びわ湖の魚と漁具・漁法」 滋賀県立琵琶湖文化館 昭和59年

「よみがえれ!! 日本の淡水魚」 滋賀県立琵琶湖文化館 昭和62年

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2017年1月18日 (水)

「金魚之常識」 阿部舜吾 慶友社 昭和30年 その7

色屑閑話 P.187~
 らんちゅうの禮讃
  ランチュウは卵蟲と書き、金鼈とも書かれたことが・・・

 アマチュア向きの金魚らんちゅう
  ・・・當代石川龜吉氏も昭和六年にアマチュア入りを決意し・・・
  ・・・私は祖父以來の營業を續けて居りましたが、茲に於て私も
  從來の經驗を傾倒して理想的優秀魚を産出することを計畫す
  る事は自己の使命であると自覺致しました、それには今より營
  業を廢し・・・

 餌に繋がりのある挿話

 人の聞きたがる話
  餌、世話、値段、良否、寿命、雌雄差、食べられるか、寝るか
  などの話

  ・・・ランチュウが・・・噂では戰前の値段で高いところで四、五
  百圓或は千圓程度かと思いますが・・・私が生涯で一番高く買
  った金魚は二才のランチュウの雄で金六十圓でした。・・・

  ・・・人為淘汰の結果最後に残るものは多くが雄のようです。・・・

 所かわれど品かわらず(古物買と金魚)
  廃品との交換の話

 白目高と科學の力
  山本時男氏の@「メダカの性轉換餘話」からの記述
  女性ホルモンによるYYの雄の作り方

 右廻り左廻りと魚類の遡行性
  ・・・一團となって群泳するときは、例外は別として人間と同じ左
  廻りをするもので・・・

  ・・・腹形不同のものは・・・左腹は横に廣くふくれ、縦に短く・・・こ
  の反對を現わすものは例外ともいわれる位極めて少ないもので
  す。・・・

 魚の五感
  ・・・耳で振動數の多い音、高音を聞き、振動数の少い音、低音
  は兩側の鱗にある一列の側線で感じます。・・・

附録 P.216~
 らんちゆう一年(金魚の枝折)
  ある年の著者の飼育記録を掲載

 支那での金魚
  著者の支那での金魚の記録
   上海 大正十五年(金魚の仔引)
   滿州奉天 昭和九年(周家の金魚)(眞冬の金魚)(縁起も
   のの金魚)
   北京 昭和十四年(金魚の陳列)
    ---メモ---
     臺=タイ、ダイ、うてな。台

あと書 P.230~
 ・・・勸めで自分の金魚の忘備録のようなものを取り纏めて「金
 魚」を發表しましたところ・・・再販の話が出たので、前の「金魚」
 に書足らなかったところを追加補充して「金魚の常識」と題名を
 變え・・・
   昭和三十年二月三日 著者

これでこの本の紹介は終わりです。

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2017年1月14日 (土)

「金魚之常識」 阿部舜吾 慶友社 昭和30年 その6

金魚の病氣 P.166~ ※病気
 ・・・病氣となったものは、第一に總て絶食療法に據ります。・・・
 ・・・詳細は水産ポケットブック 水政會 昭和五年より・・・附記
 することに・・・
 ---メモ---
  糊塗=こと。あいまいに取り繕っておくこと。
          一時しのぎにごまかしておくこと。

 以下の病気について症状、原因、療法を記述
 皮膚病
  寒冒症
  水生菌渺
  どろかぶり病
  赤斑病
  腫瘍
  白雲病
  白點病
  立鱗病
  ギロダクチルス病
  はりがね虫病
  てふ病
  錨虫病
  氣泡病

 呼吸器病
  中毒症
  腫瘍
  白雲病
  鰓腐れ病
  窒息症

 消火器病
  胃炎症
  腸炎症
  類脂肪變性症 ※変性
  寄生虫

 血行器病
  心臓病
  住血鞭毛虫症
  脾臓病

 泌尿器病
  胃嚢腫症
  寄生虫

 生殖器病
  卵巣炎
  卵巣腫腫病
  寄生去勢
  卵の細菌病
  臍嚢水腫病

 氣鰾病 ※気
  氣鰾病
  寄生虫

 甲状腺病
  甲状腺癌

 脳神經病 ※経
  旋廻病
  脳血管閉鎖症

 眼病
  角膜混濁症

 筋肉病
  腫瘍
  寄生虫

 骨格病
  旋廻病

 腹膜及體腔病
  腹膜炎
  體腔寄生虫

金魚の害敵 P.184~
 言い回しが面白いので
  ・・・猫は家畜という特權を持ち、自由に人家に接近し池邊に出没
  します。人に慣らされた金魚は猫の手招きに誘われて、波紋の方
  に集まって・・・

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2017年1月 7日 (土)

「金魚之常識」 阿部舜吾 慶友社 昭和30年 その5

金魚の仔引(繁殖) P.114~
 産卵期
  産卵を留めた後の雌親の処理法を解説

 種類の撰定 ※選
  体型、体色の話
  ・・・成るべく同型のものを掛合わせて、長型同士から出た丸手
  丸型同士から出た長手を選ぶのがよく・・・

 種親の飼い方
  産卵日の設定、水温制御、親魚へのエサの量の話
  産卵前行動、魚令、尾数の話

 産卵
  「居引」(いびき)の説明
  日覆、魚巣移動の話

 魚巣
  敷巣、縦巣の話

 孵化池の取扱いと仔魚の飼い方
  風除け、日覆の話
  孵化後のエサの話
  「夜餌(よえさ)をつける」の説明
  ・・・七月末には一と池二十尾位までにします。・・・

 藻虫の害
  げんごろうの幼虫、まごたろう虫のこと
  ・・・明け方に池の縁に頭を下に、尻を上方に立てて休息してい
  るところを見付けて取り除くことにします。・・・

三種の生餌 P.125~
 ミヂンコ ※ミジンコ
  詳細な記述
  Ramdohrs氏の計算

 赤孑孑 ※ボウフラ
  ・・・學名糠蚊、俗にメマトヒと稱し・・・※メマトイ 目にまとわり
  つく。

 絲蚯蚓 ※イトミミズ

餌採りとその始末 P.130~
 ミヂンコ採り
 赤孑孑採り
 絲蚯蚓採り
  ・・・昔は神田川はイトメの本場といわれ、本職の餌屋が神田橋
  下の土堤に小屋を建て・・・

  ・・・當時、麻布の古川の上流、澁谷邊を流れる川のものは俗に
  ビール(エビス)の餌といわれ、これは下品とされていました。

金魚の見方(鑑識) P.136~
 魚體の構成とその機能
  イラスト掲載

 らんちゅうの見方
  イラスト掲載

 姿勢と位置
  初めて見る面白いイラストを掲載

 泳ぎ方(游泳) ※遊
  「突っ込み」と「踊娘(おどりっこ)」の説明

 背部と腹部(背成りと腹形)
  「正しき」、「腰髙」、「登り腰」、「雁首腰」、「背だるみ」、
  「しゃくれ」の6種類のイラストを掲載

  腹部の「軍鶏腹」、「釣腹」、「前孕み」、「片孕み」、「鰓下」の
  説明

 頭部(かしら)
  ・・・頭骨は横に広く、又頭頂の深いもの、即ち目先き長く、鰓蓋
  の深いものを佳とします。目は頭頂に開かず、なるべく頬の兩側
  に小さく開くものを佳とします。・・・

  「兜巾頭」、「鬚張り」、「龍頭」の説明

 尾鰭と尾皿
  「袋尾」「付け違い」をイラストで解説
  尾心についてイラストで説明
  「尾皿」の説明

金魚の取扱い方 P.155~
 運搬、移動の話
 ・・・絶食状態に置かれているものですから非常に飢えているわ
 けです。買物の金魚に急に多くの餌を與えることは特に危険です。・・・

ガラス器の金魚 P.159~
 ---メモ---
  封度=ポンド

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昭和30年=1955年

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