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2017年1月18日 (水)

「金魚之常識」 阿部舜吾 慶友社 昭和30年 その7

色屑閑話 P.187~
 らんちゅうの禮讃
  ランチュウは卵蟲と書き、金鼈とも書かれたことが・・・

 アマチュア向きの金魚らんちゅう
  ・・・當代石川龜吉氏も昭和六年にアマチュア入りを決意し・・・
  ・・・私は祖父以來の營業を續けて居りましたが、茲に於て私も
  從來の經驗を傾倒して理想的優秀魚を産出することを計畫す
  る事は自己の使命であると自覺致しました、それには今より營
  業を廢し・・・

 餌に繋がりのある挿話

 人の聞きたがる話
  餌、世話、値段、良否、寿命、雌雄差、食べられるか、寝るか
  などの話

  ・・・ランチュウが・・・噂では戰前の値段で高いところで四、五
  百圓或は千圓程度かと思いますが・・・私が生涯で一番高く買
  った金魚は二才のランチュウの雄で金六十圓でした。・・・

  ・・・人為淘汰の結果最後に残るものは多くが雄のようです。・・・

 所かわれど品かわらず(古物買と金魚)
  廃品との交換の話

 白目高と科學の力
  山本時男氏の@「メダカの性轉換餘話」からの記述
  女性ホルモンによるYYの雄の作り方

 右廻り左廻りと魚類の遡行性
  ・・・一團となって群泳するときは、例外は別として人間と同じ左
  廻りをするもので・・・

  ・・・腹形不同のものは・・・左腹は横に廣くふくれ、縦に短く・・・こ
  の反對を現わすものは例外ともいわれる位極めて少ないもので
  す。・・・

 魚の五感
  ・・・耳で振動數の多い音、高音を聞き、振動数の少い音、低音
  は兩側の鱗にある一列の側線で感じます。・・・

附録 P.216~
 らんちゆう一年(金魚の枝折)
  ある年の著者の飼育記録を掲載

 支那での金魚
  著者の支那での金魚の記録
   上海 大正十五年(金魚の仔引)
   滿州奉天 昭和九年(周家の金魚)(眞冬の金魚)(縁起も
   のの金魚)
   北京 昭和十四年(金魚の陳列)
    ---メモ---
     臺=タイ、ダイ、うてな。台

あと書 P.230~
 ・・・勸めで自分の金魚の忘備録のようなものを取り纏めて「金
 魚」を發表しましたところ・・・再販の話が出たので、前の「金魚」
 に書足らなかったところを追加補充して「金魚の常識」と題名を
 變え・・・
   昭和三十年二月三日 著者

これでこの本の紹介は終わりです。

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