「金魚之常識」 阿部舜吾 慶友社 昭和30年 その7
色屑閑話 P.187~
らんちゅうの禮讃
ランチュウは卵蟲と書き、金鼈とも書かれたことが・・・
アマチュア向きの金魚らんちゅう
・・・當代石川龜吉氏も昭和六年にアマチュア入りを決意し・・・
・・・私は祖父以來の營業を續けて居りましたが、茲に於て私も
從來の經驗を傾倒して理想的優秀魚を産出することを計畫す
る事は自己の使命であると自覺致しました、それには今より營
業を廢し・・・
餌に繋がりのある挿話
人の聞きたがる話
餌、世話、値段、良否、寿命、雌雄差、食べられるか、寝るか
などの話
・・・ランチュウが・・・噂では戰前の値段で高いところで四、五
百圓或は千圓程度かと思いますが・・・私が生涯で一番高く買
った金魚は二才のランチュウの雄で金六十圓でした。・・・
・・・人為淘汰の結果最後に残るものは多くが雄のようです。・・・
所かわれど品かわらず(古物買と金魚)
廃品との交換の話
白目高と科學の力
山本時男氏の@「メダカの性轉換餘話」からの記述
女性ホルモンによるYYの雄の作り方
右廻り左廻りと魚類の遡行性
・・・一團となって群泳するときは、例外は別として人間と同じ左
廻りをするもので・・・
・・・腹形不同のものは・・・左腹は横に廣くふくれ、縦に短く・・・こ
の反對を現わすものは例外ともいわれる位極めて少ないもので
す。・・・
魚の五感
・・・耳で振動數の多い音、高音を聞き、振動数の少い音、低音
は兩側の鱗にある一列の側線で感じます。・・・
附録 P.216~
らんちゆう一年(金魚の枝折)
ある年の著者の飼育記録を掲載
支那での金魚
著者の支那での金魚の記録
上海 大正十五年(金魚の仔引)
滿州奉天 昭和九年(周家の金魚)(眞冬の金魚)(縁起も
のの金魚)
北京 昭和十四年(金魚の陳列)
---メモ---
臺=タイ、ダイ、うてな。台
あと書 P.230~
・・・勸めで自分の金魚の忘備録のようなものを取り纏めて「金
魚」を發表しましたところ・・・再販の話が出たので、前の「金魚」
に書足らなかったところを追加補充して「金魚の常識」と題名を
變え・・・
昭和三十年二月三日 著者
これでこの本の紹介は終わりです。
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