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2016年12月24日 (土)

「金魚之常識」 阿部舜吾 慶友社 昭和30年 その3

金魚の貿易 P.39~
 欧州への話
 米国への話
  明治四十年ごろの横浜渡しの一尾の値段を記述
  昭和六年の各地の港からの輸出尾数、外国での歩留りの話

金魚の種類 P.42~
 一、 和金
 二、 琉金
  ・・・ふな尾のものは特に吹き流しと呼ばれ・・・
  表現が面白いので少し書いておきます
   背の頂には美事な背鰭が恰かも十二分に引き絞られた、弓
   づるが描く弧のように張り擴げられた・・・

  イ、鐵尾長 ※鉄
  ロ、土佐琉金
  ハ、獅子頭琉金
   特徴がないので人目を惹かず、現存する數も少ない。
  ニ、和唐内
  ホ、キャリコ琉金
   ・・・初代秋山吉五郎が・・・米國向け金魚として特に作ったも
   の・・・その時のものは一代雜種でした。

 三、 らんちゆう
  ・・・鱗にはグアニン石灰分を多量に含むため體色は・・・

  ヘ、秋錦
  ト、津輕錦 ※津軽
   ・・・褪色が遲く、三年位も・・・
  チ、金蘭

 四、 和蘭獅子頭
  ・・・肉瘤は頭頂に厚く、高く、兩頬に少ない。所謂兜巾頭で・・・
  ・・・東京方面ではランチュウの流行に押されてか・・・。關西の
  代表魚です。・・・

 五、 出目金
  渡来の話
  ・・・群泳すること少く、てんでんばらばらで・・・

  リ、赤出目金
  ヌ、黑出目金 ※黑
  ル、三色出目金
   ・・・普通鱗性のものと違い、褪色現象がなく・・・

  ヲ、頂天眼
   渡来の話
   ・・・支那では望天魚の名を附けている。・・・

 六、 孔雀尾
  ・・・産地では地金魚又は六鱗ともいいます。・・・

 七、 東錦
  名の由来

 八、 朱文金
  作出と命名の話

  ワ、緋鮒

知樂魚莊の金魚(金魚の種類) ※楽 P.56~
 知楽魚荘とは北京西陽の金魚屋とのこと
 昭和十四年に見た中国金魚の20種類の種名、尾鰭の長短、本
 邦種に相当する色彩・体型を列挙
 種名の意味も記載
 4種のイラスト掲載

金魚の進化とその系統 P.61~
 松井佳一氏の金魚の系統図を掲載
 ・・・一般に見受ける魚種の殆どが、變異、淘汰を經て出來たも
 ので、異種交配による雜種のものとしては、僅かに朱文金、東
 錦等、いずれも雜色性の魚で・・・
 ---メモ---
  做=サ、サク、つくる。 看做=みなす

金魚の色と模樣 P.64~
 金魚の色
  ・・・古くは赤、白、黒でしたが、三色出目金の如く、雜色性のもの
  が出來てからは靑、紫等も加わり、大體五彩となった・・・
  色素胞の話

 金魚の模様
  以下の呼称を解説
   素赤、猩々
   白、赤目
   更紗、多赤更紗、赤勝、多白更紗、白勝
   鹿の子
   面被り、兩奴(両)、頬被り、丹頂、口紅、船底
   六鱗、蛇の目、三ツ星
   鼻白、頬白、白面、腰白、尾白
   引窓(まど)、面更紗
   抜け模様

  模様が飛ぶ、模様が差す の解説
  ・・・更紗同士の交配はとかく白が多く出るといわれ・・・

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