「金魚之常識」 阿部舜吾 慶友社 昭和30年
「金魚之常識」 阿部舜吾 慶友社 昭和30年3月31日發行 B6判 P.231 定價280圓
本書は「あとがき」に記していますが、昭和24年(1949)に著した「金魚」に追加補充したものだそうです。
内容は飼育書の部類ですが、文章が軽妙で洒落ています。一部をリュウキン解説のところに文調を書いておきました。
序によると著者と兄は慶応大出身で殊に兄が文筆家であったのも関係しているかもしれません。
特に面白いのが「色屑閑話の人の聞きたがる話」の項で、文書も洒落ていますが、内容も良いです。
古書界でこの後の著作である「金魚愛玩六十年」(加島書店 昭和32)はよく出ますが、本書とこの本の元の{金魚」(慶友社 昭和24年)は、ほとんど見かけません。 手元の本は相模原市の古書店からの入手です。
【構成】
表紙カバー
遊紙
扉
口絵
序に代えて
目次
金魚の趣味と觀賞 ※観賞
金魚の趣味・觀賞
金魚の起源
金魚渡來説・江戸時代の金魚 ※渡来
日本での金魚發祥説と群山の金魚
金魚の先祖
金魚と鯉との相違・鯉の歴史
金魚の貿易
金魚の種類
一、 和金
二、 琉金
鐵尾長 ※鉄
土佐琉金
獅子頭琉金
和唐内
キャリコ琉金
三、 らんちゆう
秋錦
津輕錦 ※津軽
金蘭子
四、 和蘭獅子頭
五、 出目金
赤出目金
黑出目金 ※黑
三色出目金
頂天眼
六、 孔雀尾
七、 東錦
八、 朱文金
緋鮒
知樂魚莊の金魚(金魚の種類) ※楽
金魚の進化とその系統
金魚の色と模樣
金魚の色・金魚の模様
趣味の會 ※会
金魚の會・會の様式
大會及審査規定
金魚の飼い方(飼育法)
池の場所
池の型
池の數とその配列 ※数
池の附屬品 ※属
水
水色と浮遊生物
水温と適應力 ※応
水温と酸素と放養尾數
水中瓦斯との關係 ※関
水換えと水掃除
日除
風除と冬圍ひ ※囲い
餌料・餌のやり方(投餌)
金魚の仔引(繁殖)
産卵期
種類の撰定 ※選
種親の飼い方
産卵
魚巣
孵化池の取扱いと仔魚の飼い方
藻虫の害
三種の生餌
ミヂンコ ※ミジンコ
赤孑孑 ※ボウフラ
絲蚯蚓 ※イトミミズ
餌採りとその始末
ミヂンコ採り
赤孑孑採り
絲蚯蚓採り
金魚の見方(鑑識)
魚體の構成とその機能
らんちゅうの見方
姿勢と位置
泳ぎ方(游泳) ※遊
背部と腹部(背成りと腹形)
頭部(かしら)
尾鰭と尾皿
金魚の取扱い方
ガラス器の金魚
金魚の病気
皮膚病
呼吸器病
消火器病
血行器病
泌尿器病
生殖器病
氣鰾病 ※気
甲状腺病
脳神經病 ※経
眼病
筋肉病
骨格病
腹膜及體腔病
金魚の害敵
色屑閑話
らんちゅうの禮讃
アマチュア向きの金魚らんちゅう
餌に繋がりのある挿話
人の聞きたがる話
所かわれど品かわらず
白目高と科學の力
右廻り左廻りと魚類の遡行性
魚の五感
附録
らんちゆう一年(金魚の枝折)
支那での金魚
あと書
奥付
遊紙
---メモ---
昭和30年=1955年
ランチュウセット関連本
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