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2016年10月

2016年10月29日 (土)

「びわ湖の魚と漁具・漁法」 滋賀県立琵琶湖文化館 昭和59年 その4

秋の漁具と漁法 P.42~
 ・・・実は秋に産卵する魚もいるのです。アユとビワマスがそれで
 す。・・・
 ・・・産卵のために体の蓄積物が卵に移行していますから食べて
 もまずく・・・
 ・・・かつてのヒガイの時代に対してアユの時代と言うことができる
 でしょう。・・・ 

マス四ツ出網漁
  姉川と安曇川で行われていた。
  囲み記事
   アメノウオの人工授精の話 

延縄漁
  堅田の漁師が得意とした
  イワトコツリ(イワトコナマズ釣り)
   高度の熟練を要する難しい漁
   ・・・エサにはカジカを使います。・・・死に易いため・・・

  囲み記事
   イワトコナマズの話
    ・・・分類学的に分けられたのは・・・昭和36年のことです。

  ハリコのエサについて
   魚種別のエサの話
   ミミズ3種、ドクソ、タイドウ、トリオドの詳しい話
   ヤゴの3種の違いの話

  コイツリ(マゴイ釣り)
   在来種マゴイとヤマトゴイの話

  ワタカツリ(ワタカ釣り)
   エサの話など

  ヒガイツリ(ヒガイ釣り)
   ・・・大変難しく、熟練した漁師でもわずかしか漁獲することが
   できませんでした。・・・

  囲み記事
   ヒガイの話
    天皇への献上者である磯田清右衛門や輸送法、漢字の話
    などを詳述 

小糸網漁
  スゴコイト(スゴ小糸網)
   スゴモロコ用

  ヒガイコイト(ヒガイ小糸網)
   操業場所を記述 

筌漁
  ヒガイモジ
   ・・・材料は・・・水に弱い真竹や材質が硬くてヒゴに割り難い
   孟宗竹はつかいません。・・・
   筌の価格、漁獲量などの話

  エビタツベ(テナガエビのタツベ漁)
   ・・・テナガエビは、もともとびわ湖にはすんでおらず・・・
   エサ、取引価格などの話 

地曳網漁
  アユ地曳網(ヒウオアミ、オチビウオ、アキアミなど)
   時期によりちがう
   氷魚網、オチビウオ、秋網の説明 

その他の漁法
  ハリヤナ(張簗)漁
   春ヤナと秋ヤナの話

  シャバイカキ(砂鮎掻)
   ・・・アユはこの時期くぼみに集まるので・・・

  アジ(またはアジロ=網代)
   原始的な堰四ツ手簗

  マスノマチアミ
   タチアミとも呼ばれる

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昭和59年=1984
地域で発刊された淡水魚の本

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2016年10月26日 (水)

「びわ湖の魚と漁具・漁法」 滋賀県立琵琶湖文化館 昭和59年 その3

夏の漁具と漁法 P.24~
 夏のびわ湖の魚の生態
  水深と水温の話
  表水層、深水層、水温躍層
  ・・・冬期には・・・8度前後の単一な分布になります。・・・

 沖すくい漁
  オキスクイ、アユの沖掬漁
  菅浦の漁師 磯崎又助が起源
  ・・・びわ湖でのアユは・・・水面が黒く盛り上がって見えるほど
  の群れを作ることがあります。そういった状態を漁師はマキと
  呼びますが・・・
  通称ガッチャン、ガチャンコ

  囲み記事
   台湾に渡ったアユの話

 地曳網漁 ジビキアミ
  オオアミとコアミがある、大きさを表記
  シオミ(潮見)の話
   ・・・びわ湖は海ではありませんが、シオ(潮;潮流)がありま
   す。・・・
   ソコシオ、ナカシ、カワシオの話
   方法を解説
   ノボリジオ、クダリジオ、ヨセジオ、デジオの話

  船団の解説
  囲み記事
   ホンモロコの話

 筌・タツベ漁
  コイタツベ
   大きさ、構造、設置法の話

  ウナギウエ(ウナギモジ)
   大きさ、えさの話

  エビタツベ
   スジエビとテナガエビ用がある
   設置法

  ゴリモジ
   行われる地域、設置法、対象魚種を記述

  ギンギモジ(ギギモジ)
   行われた地域記述

  タケヅツ(竹筒)
   対象魚記述
   エサを入れる エガサ、エサバエ、エヅツ
   エサを入れない ステバエ、ステヅツ、ネヅツ

  囲み記事
   ウナギの話

 その他の筌漁
  ハチヅケ
   食器を利用した漁法

  カナギウエ
   カナギモロコ(モツゴ)を獲っていた

 延縄漁
  ハリコ、ハエナワ(延縄)、ナガシバリ
   規模など紹介

  ギギ釣り
   アガリギギオチギギの区別
   ・・・餌はタイドウという大きなミミズを・・・

 小糸網漁
  ナガゴイト(長小糸)
   普通小糸との違い
   モロコ小糸、イオ小糸、マス小糸、フナ小糸がある
   長コイトの延え方

  マスナガコイト
   大きさ、設置法など

  ナゲアミ(投刺網)
   オイカワ用はハヨ網

  ハヨゴイト
   暗くなってから行う

  ハスゴイト
   別名はタタキゴイト
   ハス漁

  モロコゴイト
   ホンモロコ漁

  囲み記事
   ビワマスの話

 沖曳網漁 ちゅうびき
  ゴリビキ網
   底引曳網
   ・・・獲れたゴリは通称ウロリと呼ばれ・・・
  囲み記事
   ゴリ(ヨシノボリ)の話  

 葭巻網漁 よしまき
  ・・・ヨシ原の中に隠れた魚を網で取り囲み・・・
  ・・・獲れる魚の70~80%はワタカで・・・
  ・・・コイやワタカはあっさりとツボに入るのですが、フナは水が
  濁ると動かなくなる
ので手づかみか手網ですくいます。

 簗漁
  アミヤナ
   ・・・竹簀の代わりに網を使っています。・・・
   別名はハリアミ(張網)、マチアミ(待網)
   ・・・夏はハス、秋にはアメノウオが・・・

 その他の漁法
  ゴリズ
   和邇川(わに)で行われる
   ・・・ゴリは真夏の日差しの強い午前10時から午後3時ごろに
   よく上がってくるので・・・

  ハリ(ウナギ釣り)
   遊漁的におこなわれる。

  ヤドカ(さや網の一種)
   昭和初期に禁止

  ハスツリ(ナガシバリ)
   遊漁的漁法、エサは薄いビニール

  オサバエ
   ・・・一種の置き鉤でナマズだけが獲れます。・・・

  ヤス漁(突漁)
   地域による先端の違い、ウナギとナマズの推進の違いの話

  囲み記事
   ビワコオオナマズの話

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昭和59年=1984

地域で発刊された淡水魚の本

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2016年10月22日 (土)

「びわ湖の魚と漁具・漁法」 滋賀県立琵琶湖文化館 昭和59年 その2

表紙
 えり漁

特別展「びわ湖の魚と漁具・漁法」開催にあたって
  ・・・近年の高度に発達した機械文明と社会情勢の変化は、び
 わ湖をとりまく環境とこうした伝統的な漁具・漁法を著しく変貌さ
 せつつあります。・・・先人の築きあげてきた文化遺産とも言うべ
 き漁具・漁法をふり返って・・・
    1984年7月15日 滋賀県立琵琶湖文化館

口絵
 カラー写真4葉、漁法と魚の写真

---ここから本文---

びわ湖の魚と漁業 P.1~
 びわ湖の魚
  種類数・固有種の多い理由を歴史と自然環境で説明

 びわ湖の魚と漁業
  漁獲上特に重要な魚11種の漁獲量と漁獲高の表を掲載
  15種の季節別漁法の一覧表を掲載
  えり・梁の分布図を掲載

春の漁具と漁法 P.4~
 漁法別対象魚一覧表を掲載

 追いさで漁
  コアユが対象
  追い棒の構造、編成人員、オイコ(追い子)の役割、日光の
  方向の話

 えり漁 ※本文は えり=魚+入
  細目エリと荒目えりの話

  最近のエリ
   以下の解説
   カワエリ(河エリ)、ヌマエリ(沼エリ)
   アミエリ(網エリ)
   オトシアミ(落網)

  囲み記事
   びわ湖のコアユ
   湖産稚アユ(アユ苗)

 簗漁
  ノボリヤナとクダリヤナがあるが主流派ノボリヤナ
  漁獲魚種と漁期の一覧表を掲載
  エリに使う竹は浮く上がらないよう節が抜かれる

  カットリヤナ
   ・・・魚は流れの多い方へ向かってさかのぼる習性がありま
   すから・・・
   「掻き取り口」が語源
   アユののぼる風向と時間帯を解説
   イキミズとシニミズの説明
   知内川のカットリヤナ
   石田川のカットリヤナ

  ヨツデヤナ(四ツ出簗)
   姉川独自の特殊な漁法
   別名はセキヨツデ(堰四ツ出)、アジ、ヨツヤナ、イチクチ、
   シモアジ、シモヤナ
   漁法説明

  アンドヤナ(行燈簗)
   別名はチョウチンヤナ(提灯簗)
   漁法説明

  囲み記事
   びわ湖のウグイ
    他所との吻の形状の差違を解説
   姉川のドンベイ
    価格なども記述

 四ツ出網漁
  大きさを記述
  姉川ではヨツモチ(四ツ持)、安曇川ではホウチョウ(方張)
  姉川と安曇川での操業の違いを解説

 筌・モンドリ漁
  筌とモンドリの違いを解説
  1.フナタツベ
   対象魚を記載
   向きを含めた設置法

  2.モロコウエ
   セリモロコのこと
   大きさ、習性を利用した設置法を記述
   特別採捕許可による漁

  3.フナモジ
   対象魚種、流向に対する設置方向、大きさなどの話

  4.ドジョウウエ(ドジョウモジ)
   産卵前後での設置向きの相違の話

  5.コザカナモジ
   設置法の話

  6.モンドリ
   設置方向などの話

  7.改良モンドリなど
   越前海岸で使用されているもの

 小糸網漁
  刺網のこと
  ジバエ又はジカバエ、チュウヅリ(中吊り)、ウキヅリ(浮き吊り)
  の解説
  フツウコイト(普通小糸)とナガコイト(長小糸)の解説

  1.アユゴイト
   別名ヒウオゴイト ヒウオ=アユの幼魚
   操業形態ではアサバエ

  2.スゴゴイト
   対象魚記載
   ゼゼラの方言ドス

  3.イオゴイト
   イオ=ニゴロブナ

  囲み記事
   スゴモロコの話
    方言 スゴモロコはゴンボースゴ、デメモロコはヒラスゴ
        オタフクスゴ

 その他の漁法
  トアミ(投網)
  オオギ 伏せ籠
  オチウケ(落受)
  オシアミ(押し網)

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昭和59年=1984

地域で発刊された淡水魚の本

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2016年10月19日 (水)

「びわ湖の魚と漁具・漁法」 滋賀県立琵琶湖文化館 昭和59年

「びわ湖の魚と漁具・漁法」 滋賀県立琵琶湖文化館 昭和59年 B5判 P.75 非売品

 本書は特別展の図録です。
 淡水魚の習性を利用した漁法解説は、写真も豊富に掲載され読んでいて面白いです。
 また、囲み記事は淡水魚についの話で、琵琶湖での生態、産卵、地域性なども織り交ぜた内容で興味深いです。
 漁で使うエサの話は他書では語られない内容となっています。

 紙質は印画紙様で非常によく、白黒ですが写真も沢山掲載されています。

 古書界では普通に見られ、手元の本は札幌市の古書店から入手しました。

【構成】
表紙
特別展「琵琶湖の魚と漁具・漁法」開催にあたって
口絵
目次
 びわ湖の魚と漁業
  びわ湖の魚
  びわ湖の魚と漁業

 春の漁具と漁法
  追いさで漁
  えり漁 ※本文は えり=魚+入
  簗漁
  四ツ出網漁
  筌・モンドリ漁
  小糸網漁
  その他の漁法

 夏の漁具と漁法
  沖すくい漁
  地曳網漁
  筌・タツベ漁
  その他の筌漁
  延縄漁
  小糸網漁
  沖曳網漁 ちゅうびき
  葭巻網漁 よしまき
  簗漁
  その他の漁法

 秋の漁具と漁法
  マス四ツ出網漁
  延縄漁
  小糸網漁
  筌漁
  地曳網漁
  その他の漁法

 冬の漁具と漁法
  沖曳網漁
  貝曳網漁
  鳥漁
  漬柴漁
  小糸網漁
  根づり網漁
  その他の漁法

 湖国漁師の生活と歴史
 国内の漁具
 外国の漁具
 出品目録
 協力者名簿

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昭和59年=1984
地域で発刊された淡水魚の本

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2016年10月10日 (月)

「甲斐の魚」 寺田重雄 山梨県水産研究会 昭和30年 その4

オカメと大黑ブナ P.83~
 西湖に、オカメと呼んでいるフナがいる。・・・
 マブナ、源五郎ブナとの相違の話

メダカ P.89~
 ・・・方言でウキスと呼んだりしている。・・・
 食用の話
  ・・・獲るのも冬なら、食べるのも冬だけに限っていた。・・・
 昭和15年頃の緋メダカの値段を記述

アユ覚書 P.93~
 坂田日記抄からの話
 ・・・長良川ではアユに鵜の歯型があると、珍重され、有利に取引
 された・・・。本県ではその逆であった。・・・古書は、そこから「魚の
 油が抜ける」からだと・・・
 漁法の話
  筌
  梁 桂川最後の梁漁の状況
  旋網(巻網) 山梨で初めての石原勇次郎氏のこと
  友釣りの由来の話

ふじおろし P.104~
 釣師の服装の話
 鵜飼の話
  冠りものは・・・円錐形の「ふじおろし」・・・

山椒魚 P.108~
 方言掲載

魚の漢字 P.110~
 山梨県の淡水魚名の漢字を記述

山中湖の魚族 P.113~
 当時の獲れる魚種名を10種記述
 古い時代からいた魚名を4種記述
 大正十二年九月の大地震による淡水魚の被害の話
 移植種の放流年を記載
 ・・・新しい魚種が、相次いでなだれ込んでくると・・・打撃を一番受
 けたのは、アブラハヤである・・・

山中湖の漁法 P.117~
 網の統数を記載
 羽田彦左衛門が導入した漁法の解説
 ---メモ---
  擅=ほしいまま、セン、ゼン

友釣り P.130~
 山梨県での始まりの話

鵜遣いだち P.142~
 明治以前からの鵜飼の話
 諏訪湖での話
 明治以降の地域別の話
  波高島
   江戸時代の話

  四日市場
   植村一家の話
   ---メモ---
    頌=ジュ、ショウ、ほめる、たたえる。
    頌徳碑=徳をたたえること。

  信玄堤
   峡中鵜飼漁業組合の話
   ---メモ---
    叺=かます。わらむしろの袋。

  上野原
   鉄道開通の影響の話

鵜飼川 P.175~
 鵜飼の歴史の話

あとがき P.189~

以上でこの本の紹介は終わりです。

---
昭和30年=1955

地域で発刊された淡水魚の本

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2016年10月 5日 (水)

「甲斐の魚」 寺田重雄 山梨県水産研究会 昭和30年 その3

ボラ P.26~
 ・・・スバシリは、いうまでもなくボラのことである。・・・
 ---メモ---
  竦=ショウ、シュ、すくむ

カジカ P.32~
 ・・・本県ではいま、卵の採捕は禁止されている。・・・
 方言の話
  カジッパラ、カジラ、カンジィ(峡南福士川、佐野川)、
  カージ(峡西市瀬川)、カジッコ(九一色上流の芦川)、
  カジク(峡東徳和川、日川)
 カマキリの話
  方言はアイカケ、アイクイ
 ヨシノボリの話
  方言はホウテン、ホウテンコ、ホウテンカジカ、ホウテク、
  ドウランカジィ(佐野川)、ナメラツカンジィ(福士川)、
  チヨコカジラ(秋山川)、オバクテン(浅利川)、
  ヨナツコ・ヨナ(塩川) 

 ・・・「河鹿」、「油沙魚」の漢字を当てるのは、明らかに誤解であ
 る。・・・「杜父魚」と書き現すのが慣わしである。・・・

 カジカとヨシノボリの外観の相違を記述
 ---メモ---
  簪=サン、シン、かんざし
  欹=い、そばだつ。耳を欹てる

ハヤ P.42~ ※オイカワ
 桂川での出生の話
 アブラハヤとの相違と生息河川の話

 アブラハヤの方言
  ニガッパヤ、クロッパヤ、バカハヤ、ノロマッパヤ、マグソッパヤ

 ハヤの方言
  ・・・先ずハヤが方言だよ・・・
  アカッパラ、アカッパ、オカンヌシ、ネギドン、ギンチョウ、
  シロッパヤ
 ---メモ---
  縺=レン、もつれる

スナモグリ P.51~ ※カマツカ
 方言の話
  オショウウリン、ショウリン、ショウネンボウ、ショウリンボウ、
  ショウリンボ、ジモグリ、バカッパヤ
 ---メモ---
  挫=くじける

ウグイ
 方言の話
  ヤマコ、アカハラ、ハラアカ、ザッコ、シラキ、コリ、コスリ、
  セグロ

シジミ P.62~
 ・・・濁川尻の浜近くで、シジミがびっくりするぐらい獲れた。・・・
 ・・・諏訪湖に、本県のシジミを移したのは、・・・宮坂恒由であ
 る。・・・

雷魚 p.68~
 大正から昭和19年ごろの見聞の話
 タイワンドジョウとカムルチーの来年を記述
 食材と寄生虫の話

ヤマメ抄 P.76~
 ・・・ヤマメはサクラマスの系統、アマゴは琵琶湖にいるビワマス
 の系統である。・・・
 鱗の筋での見分け方を記述
 日本での分布の話
 ニジマス、カワマス、ブラウントラウト、イワナとの交配の話
 ---メモ---
  三椏=みつまた
  搦=ニャク、ダク、からめる

---
昭和30年=1955
地域で発刊された淡水魚の本

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2016年10月 2日 (日)

「甲斐の魚」 寺田重雄 山梨県水産研究会 昭和30年 その2

カバー
 抽象的なカット
  表紙 辻葦夫
  カット 堀内孝恵、若菜寿夫

---ここから本文---
振出し P.2~
 ここでは今の山梨県で見られる魚類の由来についての話

 ・・・いつ頃から、それぞれ棲みつくようになったのか。・・・

 コイ
  甲斐国誌、宮坂文書からの見解を記述
  ・・・上諏訪の宮坂伊三郎が・・・河口村の中村備後、倉沢新之
  亟の求めに応じて・・・
  富士五湖への放流記録を記述
  ---メモ---
   盡=ジン、シン、つくす、つきる
   亟=キ、キョク、すみやか

 スッポン
  「甲斐国誌」と「裏見寒話」からの移入年代の話
  ・・・享保十年頃、勤子島田五佐衛門、・・・
  大きさの記録の話
  ---メモ---
   穏池

 ウナギ
  「残間風土記」、「甲斐国誌」、「裏見寒話」からの由来の話
  富士五湖への移植の記録を掲載
  生息場所による味の話
  八木清一氏による養鰻の話
  ---メモ---
   婪=ラン、むさぼる。

 ヒガイ
  ・・・当時の漁場の性格をどんな風に育て上げていったらいゝか、
  まだ掴んでいなかった時代で、放流さえすれば、どんな魚族でも
  よかったのかもしれない。・・・
  移植年を記述
  ---メモ---
   俟=シ、ジ、まつ

 源五郎ブナ
  移植年代を記述

 ワカサギ
  ・・・雨宮育作博士が富士五湖に、ワカサギの増殖を図ろうと初
  の試みとして、霞ヶ浦から・・・
  山中湖と河口湖の対応の違いと博士の後日談
  移植年を記述

 エビ
  ヌカエビ(いささえび)のこと
  移植年を記述

 マス
  ベニマス(紅鱒)
   西湖では・・・孵化場をつくり・・・十和田湖の和井内孵化場の
   ベニマス・・・
   移植年、卵の産地などを記述

  ニジマス
   農水省の肝いりで・・・
   移植年を記述

  河マス
   移植年を記述

 アユ
  河口湖、山中湖、西湖、本栖湖、精進湖それぞれの成功失敗を
  記述
  天然アユの長い歴史を貪りつづけてきた河川にとって、電源開発
  は致命傷であった・・・

---
昭和30年=1955

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