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2016年9月

2016年9月28日 (水)

「甲斐の魚」 寺田重雄 山梨県水産研究会 昭和30年

「甲斐の魚」 寺田重雄 山梨県水産研究会 昭和30年11月3日発行 B6判 P.189 頒価220円

 本書は山梨県の淡水魚の本ですが、読み物としての淡水魚本の部類で、内容には鰭棘数などの魚類学上の数値も出てきますが、読み進めると著者は、魚類という科学に興味を持った釣師だと思います。
 ただ、県内外に関する古書は丹念に目を通していることが読んでいてわかります。

 各魚の、出自、地域毎の方言等を織り交ぜながら書かれています。方言の話が随所に出てきますので、ここでは方言名を書き記すことにしました。

 著者はこの本のほかに、「甲州魚風土記 」芸文社 昭55(1980年)も著していて、こちらの方は入手は容易です。
 いずれ紹介することにします。

 本の作りは文庫本のような作りで、魚に関する写真、イラスト、表などはありません。

 古書界ではあまり出てきません。手元の本は武蔵野市の古書店からの入手です。

【構成】
カバー
遊紙

目次
 振出し
 ボラ
 カジカ
 ハヤ
 スナモグリ
 ウグイ
 シジミ
 雷魚
 ヤマメ抄
 オカメと大黒ブナ
 メダカ
 アユ覚書
 ふじおろし
 山椒魚
 魚の漢字
 山中湖の魚族
 山中湖の漁法
 友釣り
 鵜遣いだち
 鵜飼川
 あとがき
奥付

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昭和30年=1955

地域で発刊された淡水魚の本

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2016年9月25日 (日)

「ちちの科学随想」 小山忠郎 1973年(昭48) 三英社 その3

9.岩手のイワナ P.40~
 種の話
 ・・・資源科学研究所の中村守純博士が・・・A型からF型まの6型
 に分けられ、岩手県内に産するイワナはB型に属し和名はエゾイ
 ワナ(河川型)・・・と和名アメマス(降海型)が確認された。

 釣り人のはアカイワナ、アメマスの幼魚をシロイワナ、雫石地方で
 はイドウ

10.ヤマメ(山女魚) P.46~
  主に降海型の話
  ・・・銀白色になったヤマメは大野磯吉氏は銀毛ヤマメと名付
  け・・・
  ---メモ---
   度い=たい

11.ヒカリ P.50~
 ・・・この地方でいうヒカリという呼び名か方言はいずれ正確にい
 うならば、サクラマスの降海型、降海期のもので・・・
 ・・・気仙地方では・・・アオメと呼んでいるという。・・・
 降海型と河川型の比率を掲載
 ---メモ---
  陬=スウ、ソウ、すみ、隅のこと。僻陬=ヘキスウ。僻地のこと

12.カジカを追って P.54~
 ・・・「べんけい」は県下随所の呼び名だが・・・
 陸水産6種の話

13.ざりがに考 P.58~
 この地方及び日本への渡来した由来を記述
  野帖から ほとけどじょう採集

14.私の野帖から P.62~ ※野帳
 カモシカの話
 野帖から 五葉の鹿の保護について

15.おやまみみず P.67~
 斉藤報奥会 大渕博士からの調査依頼
 大渕博士が付けた学名の話 ※小山=おやま

16.狼族のこと P.70~
 エゾオオカミ、ヤマイヌ(ニッポンオオカミ)、ニッポンイヌの話。
 明治初年頃の捕獲、日本での絶滅の話

17.ヤマネの冬 P.73~
 方言 キノコダマ

18.鉄魚について P.77~
 鮒との相違点を記述
 全国の生息地を記述

19.御田屋清水 P.81~
 紅藻類のカワモズクの話
 ---メモ---
  迸=ヒョウ、ホウ、はしる、ほとばしる。迸出=ヘイシュツ、
                              ホウシュツ

ちちの経歴 P.86~
 1888/1/31~1966/3/11までの経歴。1966/12/11死去
 著書3点紹介。植物1冊、魚類2冊

「ちちの科学随想」の刊行にあたって P.90~
 ・・・父の七回忌に弟が生前のたくさんの野帖、スクラップブック、
 ノートの中から、その主なるものを集録したものです。
 ・・・野人としての父の想出が・・・

   1973年11月20日 小山忠郎 記

以上でこの本の紹介は終わりです。

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「岩手県産 淡水魚類」 小山真一郎 昭32年 中央印刷

地域で発刊された淡水魚の本

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2016年9月22日 (木)

「ちちの科学随想」 小山忠郎 1973年(昭48) 三英社 その2

カバー
 カジカや鉄魚のスケッチ


 ここには副題として「小山真一郎遺稿集」の記述
 自筆メモ

 盛岡市教育長 八重樫 正

  岩手県の教育界の元老であり、生物教育の権威であり、当学界
 の一大功績者でもある。戦前の盛岡中学校の同窓生、戦後の平
 館高等学校、IE宛高等学校の同窓生にとっては、忘れ得ない恩
 師である。・・・
  随想集は、先生が生前、岩手日報紙の論壇や、随想欄に寄稿
 されたものを、収録したものが大部分であるが・・・
  「老いて学べば、死して朽ちらず」の巻頭のことばのように・・・

---ここから本文---

1.盛岡市内のサクラ P.2~
 市内の桜を花弁や葉の形状から分けて説明
  みやまざくら群、やまざくら群、たかねざくら群、ひがんざくら群、
  そめいよしの群
 地図と所在を記載

2.啓蟄 P.6~
 日本、中国、岩手での表現
 カエル、サンショウウオの話

3.春を告げる草花 一九五六年四月一五日 P.11~
 ふきのとう、タンポポ、クロッカス、チューリップ、他山野草の話

4.高尾山の紫草 P.17~
 ・・・ムラサキというとさぞかし紫色の美しい花だろうと思っている
 採集家が案外多いというが・・・
 学名の意味を記載
 小山平館高校々長と天皇陛下の話

5.早池峰の名鮮 P.24~
 ・・・蘚苔(コケ)の産地としても名高い・・・
 ハヤチネゴケ発見、ハヤチネスギゴケなどの話
 ここでは研究者として桜井久一氏、飯柴永吉氏、服部植物研究
 所の野口彰氏の名が出ています。

6.磯浜の幸 P.28~
 貝、海藻の話
 ・・・キタノムラサキウニがある・・・麦の穂の出るころになると成熟
 して毒素がでるので・・・

7.郷土産魚類の方言 P.32~
 気になった淡水魚のみ書いておきます。
 イチネンビヤア・ハリュツユ・ニグルベエッコ・ウキアガリッコ・メ
 ザッコ・メグラペェッコ(メダカ)
 ドンジョ(ドジョウ)
 ギンギョ(ギバチ)
 スナッペ(カマツカ)
 ジョロメコ・スナグリ(シマドジョウ)

8.郷土産川雑魚方言 P.36~
 宰川正雄氏の「目高考」からメダカの方言を紹介
   オキンタ・オキンジャコ・コメンジャコ(京都)、コマンジャコ・コ
  マン(大阪)、チョチョメン(神戸)、コマメントウ・タイメンドウ(岡
  山)、ゾウナメ(熊本)、ミミンジャコ(香川)、アブラコ(高知)、ウ
  スケ・ギンゴバイ(名古屋)、タカマ・メンチン(広島)
  東北ではデメッコ(仙台市)、ザッコ(福島市)、ウルメ・ウルメッ
  コ(青森市)、ウルヅメ(秋田市)、ジョンバコ・ジョンバラコ(山形
  市)、メザッコ・メエザッコ(盛岡市)

 ウグイはオゲエア・フェアザ・フェアザッコ
 ハヤは婚姻色のはクキ、尺以上のものは県南でマルタ
 シマドジョウはスネメグリ(県南)・スナッペ・ジョロメ・ジョロメイコ
 ギバチはギンタ、ギンタコ
 ヨシノボリはゴリカジカ
 アブラハヤはフェアザッコ、ヤチペェア、ハツミズ
 タナゴ、ゼニタナゴは婚姻色のものはドシタナゴ
 モロコはヒバスル

---
「岩手県産 淡水魚類」 小山真一郎 昭32年 中央印刷

地域で発刊された淡水魚の本

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2016年9月17日 (土)

「ちちの科学随想」 小山忠郎 1973年(昭48) 三英社

「ちちの科学随想」 小山忠郎 1973年(昭48) 三英社 B6判 P.92 非売品

 この本は先に紹介した「岩手県産淡水魚類」昭和32年 の執筆者である小山信一郎氏の子息が著した本です。

 著者の父君は淡水魚の本を著していますが、ここでは魚類だけでなく、草花、コケ、シカ、みみずと幅広く生物かかわっていたことが窺え、博物学者のようです。

 また、著者が野人と言っているように、小山信一郎氏は中央界での研究者ではありませんが、この随想から生物学の各界の権威ある研究者と交流があったことがわかります。

 因みに氏名の読みは「おやま」だそうです。

 古書界には出ない本の部類で、この本も著者の地元である岩手県滝沢市の古書店からの入手です。

【構成】
カバー
遊紙


目次
 盛岡市内のサクラ
 啓蟄
 春を告げる草花
 高尾山の紫草
 早池峰の名鮮
 磯浜の幸
 郷土産魚類の方言
 郷土産川雑魚方言
 岩手のイワナ
 ヤマメ(山女魚)
 ヒカリ
 カジカを追って
 ざりがに考
 私の野帖から
 おやまみみず
 狼族のこと
 ヤマネの冬
 鉄魚について
 御田屋清水

ちちの経歴
「ちちの科学随想」の刊行にあたって
奥付

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「岩手県産 淡水魚類」 小山真一郎 昭32年 中央印刷

地域で発刊された淡水魚の本

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2016年9月14日 (水)

「名護市の淡水魚類」 幸地良仁 名護市教育委員会 平成11年 その6

 

3.アオバラヨシノボリの未来 P.89~
  (1)ダム建設によって激減した福地川
   ダム流入河川の分布図を掲載
   陸封化されたゴクラクハゼやナガノゴリとアオバラヨシノボリ
   との関係の話
   ハゼ類の成魚によるアオバラヨシノボリ稚魚の捕食実験の
   表を掲載

  (2)羽地大川における分布
   調査地点 9地点 内ダム建設予定地は4~7まで
   平面イラストと標高図を掲載
   ヨシノボリ類の種別個体数の割合の表を掲載
    種とはアオバラ、クロ、シマ、アヤ

  (3)羽地ダム建設後の生息範囲(予測)
   建設前後のアオバラヨシノボリの分布図を掲載
   8流入河川の建設前後での生息範囲(km)の表を掲載
    左岸はウヮーソーガーラ、ミーミチガーラ、シェービマタ、
    チョンチョンガーラ
    右岸はウズルマタ、シブチャマタ、マタキナ、カズラマタ

  (4)保全対策の問題
   陸封化された魚類の問題など

 4.急を要する外来魚対策 P.95~
  (1)移入の経緯
   カダヤシ マラリア対策 1919年に台湾経由で石垣島へ
   モザンビークティラピア 食用 1954年に県内各地
   ヒレナマズ・タイワンドジョウ 食用・漢方薬 1960年代 石垣
   島の名蔵へ
   ブラックバス・ブルーギル 釣用魚 1963年頃 中南部ダム
   で繁殖
   ゲンゴロウブナ 釣り堀用 1972~1973年頃 中南部ダム
   で繁殖
   グッピー・プレコストマス・ソードテール 戦後の熱帯魚ブーム
   モツゴ 他の魚に紛れ込んで 1975年頃 那覇近郊のため池

  (2)定着の秘訣
   1997年までに20種確認されたが、今は14種
   水質汚染、子の保護、卵胎生、プランクトン食の話

  (3)在来魚への影響
   ブラックバスの大きさ別の消化管の内容物表を掲載

   ブラックバス、ブルーギル、カダヤシを例に解説
    ・・・カダヤシの有無によるメダカの傷の割合(%)を記述
    ・・・カダヤシにも弱点はある・・・

   羽地におけるメダカ・カダヤシ・グッピーの分布図を掲載
   沖縄島における外来魚と在来魚の割合の表を掲載
   カラー写真掲載 

5.リュウキュウアユをめぐる諸問題 P.103~
  (1)新聞報道の経緯
   1)戦前 ※本書の数字は丸数字
    琉球王府時代、1927年のD.S.jordanと田中茂穂の論文の話
    昭和初期からの養殖の話

   2)戦後
    絶滅、種指定、復活の話
    1976年の分布図を掲載

  (2)復活の取り組み
   奄美大島からの移入の話

  (3)種苗生産の実験
   1991年からの実験失敗から水温、日照時間の考察の話

  (4)源河川における追跡調査
   1993年から放流した稚魚の調査
   取水、堰の問題

  (5)今後の課題 P.110~
   源河川以外の河川の環境の話

v 要約
 今までの内容を8点にまとめたもの

参考文献
 21点記載

名護市の淡水魚類目録 P.115~
 108種の目、科、和名、学名を記載
 少し書いておきます
 5 サケ目キュウリウオ科 リュウキュウアユ
                 Plecoglossus altivelis ryukyuensis
 9 ナマズ目ヒレナマズ科 ヒレナマズ Clarias fuscus
 24 スズキ目ゴクラクギョ科 タイワンキンギョ
                   Macropodus opercularis
 47 スズキ目カワスズメ科 モザンビークティラピア
                  Oreochromis mossambicus
 66 スズキ目ハゼ科 タナゴモドキ Hypseleotris cyprinoides
 87 スズキ目ハゼ科 アオバラヨシノボリ Rhinogobius sp.

以上でこの本の紹介は終わりです。

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2016年9月10日 (土)

「名護市の淡水魚類」 幸地良仁 名護市教育委員会 平成11年 その5

iv 考察 P.74~
 1.魚類相の変動
  ・・・激変したのは1972年の本土復帰と1975年の海洋博覧会の
  頃である。・・・

  (1)川の荒廃
   赤土流出の話
   リュウキュウアユの孵化と塩分濃度の関係
   リュウキュウアユの仔魚生存率と赤土汚濁の関係
   畜舎排水について
   農薬、ダム、取水ポンプ、土地改良事業などの話

  (2)魚類相変動の具体例
   ・・・現在、**川や**川などに生息しているリュウキュウ
   アユは、1992年以降に放流された奄美大島産のものである。
   1975年度と1997年度のメダカの分布図を掲載
    11水系が2水系へ

   タイワンキンギョは2地点
   ドジョウは1ケ所

  (3)川の生きものの未来
   「源河川にアユを呼び戻す会」、「幸地川を蘇生する会」、
   「94国際水辺環境フォーラムin名護」の活動
   自然河川工法などの話

  (4)川魚の立場から見た名護市史
   ・・・魚の立場から『古き良き時代(~1944)→受難の時代
   (1945~1985)→復活の時代(1986~現在)』・・・

 2.羽地ダム建設の影響(予測)と保全対策問題 P.82~
  (1)魚類の生活様式とダム建設の影響
   純淡水魚、河川陸封魚、両側回遊魚、降下回遊魚、周辺
   淡水魚のそれぞれの影響を解説、一覧表を掲載。
   ・・・ダム建設によって増える種もあるが、生活が困難にな
   り減少する種も多い。・・・
   魚のカラー写真掲載

  (2)漢那ダムにおける保全対策の問題点
   ・・・沖縄のダムの中で初めて魚道が建設され注目されてい
   る。・・・

   1)魚道の構造と機能 ※本文は丸数字です
    構造説明、イラスト有
    問題点の2つ解説
     遡上個体数と流下個体数の話
     遡河習性、走流性の問題

   2)魚道と河川維持用水排水口の位置
    魚道と反対岸にあるための問題

   3)仔魚の流化対策
    魚道の構造上の問題
    リュウキュウアユとボウズハゼ仔魚の塩分濃度耐性の表
    を掲載

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2016年9月 8日 (木)

「名護市の淡水魚類」 幸地良仁 名護市教育委員会 平成11年 その4

  6)世富慶川 ※よふけ
   カラー写真なし
   調査地点 4地点
   11科21種を確認
   ・・・1994年1月27日に西島信昇琉球大学名誉教授がカエル
   ハゼを採集している。・・・

  7)数久田川 ※すくた
   河口から2kmの地点に「轟の滝」がある。
   調査地点 4地点
   12科25種を確認
   ・・・***の産地としてしられている。・・・

  8)福地川(許田)
   調査地点 4地点
   23科61種を確認
   1970年代までは高さ3m程度の滝があった

  9)真謝川(喜瀬)
   真謝福地川が流入河川
   調査地点 5地点
   21科52種を確認

   純淡水魚はグッピーとモザンビークティラピアのみで、1976年
   調査に見られたメダカは絶滅した可能性が高い。
   三面張りによる魚類相の話

  10)辺野古川
   カラー写真なし
   調査地点 4地点
   14科27種を確認

   河口から1.8km地点に砂防ダムがあり、その上流は米軍基
   地内

  11)大浦川
   マングローブ林は名護市の天然記念物
   調査地点 12地点
   25科56種を確認

   純淡水魚はモザンビークティラピアとヒレナマズだけ
   1977年の調査時にはタイワンキンギョも生息していたが、絶
   滅した可能性が高い。
   畑や果樹園への転換、土地改良事業と淡水魚の話
   ・・・また川底から水が湧き出るところがあるので、水温は夏
   でも低く24度程度である・・・
   ・・・三面張りの手前で伏流する。・・・

  12)瀬嵩川
   カラー写真なし
   調査地点
    A川 5地点
    B川 3地点

   14科21種を確認
   純淡水魚はカダヤシ、モザンビークティラピア、ナイルティラ
   ピアの3種だけ

  13)汀間川
   調査地点
    本流 5地点
    支流 2地点

   19科54種を確認
   流入河川は志根垣川、ゲーヤ川、三原福地川
   純淡水魚はカダヤシ、モザンビークティラピア、ナイルティラ
   ピアの3種だけ
   ・・・1977年頃まではドジョウも生息していたが、絶滅した可
   能性が強い。

  14)安部川
   カラー写真なし
   調査地点 4地点
   9科15種を確認

   ・・・地図に河川名がないので安部川とした。・・・
   ・・・特筆すべきことは、この河川で***の生息が確認さ
   れたことであろう。・・・

   15)有津川
   調査地点 4地点
   11科24種を確認

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地域で発刊された淡水魚の本

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2016年9月 3日 (土)

「名護市の淡水魚類」 幸地良仁 名護市教育委員会 平成11年 その3

iii 調査結果 P.5~
 1.出現種について
  41科108種が確認された
  固有種、北限種、南限種、レッドデータの種を解説
  リュウキュウアユ絶滅と放流の話
  外来種の6種名 

2.魚類の生活様式と流程分布
  純淡水魚14種、両側回遊漁16種、降下回遊魚4種、他74種を
  種名をあげ説明
  主要河川と確認された淡水魚類の表を掲載 

3.各河川における淡水魚類の状況 P.13~
  各河川は3ページ程を使い、カラー写真、調査地点図と地点別
  確認魚種表、勾配図を掲載。
  各解説はキロ表示や落差を数値や地名入りで丁寧です。

  1)源河川 ※げんか
   調査地点 12地点
   29種68種を確認

   以下の種について解説
    沖縄島北部の固有種アオバラヨシノボリ
    琉球列島の固有種リュウキュウアユ、ナガノゴリ、アヤヨシ
    ノボリ
    危惧種のタイワンキンギョ、タウナギ
    絶滅種のメダカ、タメトモハゼ、タナゴモドキ
    モザンビークティラピア
   魚道と種の解説。
    グッピーも出ています

  2)真喜屋大川 ※まきや
   調査地点 5地点
   20科49種を確認
   純淡水魚はグッピー、モザンピークティラピア

  3)羽地大川 ※はねじ
   調査地点 11地点
   河川付替えの話
   22科48種を確認
   1986年と1995年でのメダカ、タイワンキンギョ、ドジョウ
   について
   ---メモ---
    呉我=ごが
    仲尾次=なかおし

  4)我部祖河川 ※がぶそか
   調査地点
    河口 2地点
    奈佐田川 3地点
    我部祖河川 4地点
   奈佐田川、深田川、金川が流入
   19科51種を確認

  5)屋部川 ※やぶ
   調査地点
    東屋部川 5地点
    西屋部川 4地点
   19科43種を確認
   ・・・1975年頃までは川底に大きな石があり、ボウズハゼやナン
   ヨウボウズハゼが多かったが、改修工事によって石が取り除か
   れ、ボウズハゼ類も見当たらなくなった。・・・

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