「甲斐の魚」 寺田重雄 山梨県水産研究会 昭和30年
「甲斐の魚」 寺田重雄 山梨県水産研究会 昭和30年11月3日発行 B6判 P.189 頒価220円
本書は山梨県の淡水魚の本ですが、読み物としての淡水魚本の部類で、内容には鰭棘数などの魚類学上の数値も出てきますが、読み進めると著者は、魚類という科学に興味を持った釣師だと思います。
ただ、県内外に関する古書は丹念に目を通していることが読んでいてわかります。
各魚の、出自、地域毎の方言等を織り交ぜながら書かれています。方言の話が随所に出てきますので、ここでは方言名を書き記すことにしました。
著者はこの本のほかに、「甲州魚風土記 」芸文社 昭55(1980年)も著していて、こちらの方は入手は容易です。
いずれ紹介することにします。
本の作りは文庫本のような作りで、魚に関する写真、イラスト、表などはありません。
古書界ではあまり出てきません。手元の本は武蔵野市の古書店からの入手です。
【構成】
カバー
遊紙
扉
目次
振出し
ボラ
カジカ
ハヤ
スナモグリ
ウグイ
シジミ
雷魚
ヤマメ抄
オカメと大黒ブナ
メダカ
アユ覚書
ふじおろし
山椒魚
魚の漢字
山中湖の魚族
山中湖の漁法
友釣り
鵜遣いだち
鵜飼川
あとがき
奥付
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昭和30年=1955
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