「福岡縣養魚振興會報」 第30号~31号 昭和9年4月25日~6月25日
「福岡縣養魚振興會報」 第30号~31号 昭和9年4月25日~昭和9年6月25日 判は170*240 P.13 非売品
この会報は福岡県の金魚、鯉などの観賞魚の取引に従事している人たちの組織のもので、取引価格、産卵、エサの研究などの記事で構成されています。
昭和初期の百貨店での熱帯魚の取引記事には、当時扱われていた魚種名が出ていて貴重な資料だと思います。
旧字はほとんど使用されていませんが、ひらがな部はカタカナでの文章なのですっと読むことは難しいです。
表紙には通巻、発行年月日、1月の会費( 一箇年五十錢の記載あり)、発行所が記載されています。
わらばん紙に謄写版印刷なので、紙が酸化により脆くなっていて、特に縁端部は変色が進み文字判別が困難な箇所があります。
表紙に記載してありますが、発行所の福岡縣養魚振興會の拠点は福岡縣水産試験場内にありました。
この資料は新潟市から入手しました。
第30号
表紙
目次
第三回福岡縣養魚振興會春季総會
鯉ノ孕卵數
東京市金魚養殖状況
相場欄
養魚界ノ七難
水産共進會後聞記
會員異動紹介欄
會費送附方御願
本文
第三回福岡縣養魚振興會春季総會
(一)昭和八年度収支決算報告ノ件
(二)役員(會長、副會長、主事、幹事)選挙ノ件
(三)昭和九年度鯉兒販賣價格協定ノ件
七・八分、一寸~一寸四分、一寸五分~二寸以下について
価格を掲載
座談會
・・・中心問題ハ何ト云ツテモ販賣ノ統制ト生産費ノ低減問題デ
アツタ。・・・
・・・一部濫賣者の不心得ノ為ニ全国稀ニ見ル安値ヲ・・・
蚕蛹の高騰の話
鯉ノ孕卵數
農林省水産試験場技師 松井佳一による真鯉、緋鯉の卵数の話
東京市金魚養殖状況
昭和7年での、販売店、棒手振り(行商人)の戸数や人数、問屋、
生産業者の戸数を記載
当歳、親魚の生産尾数、昭和2年から6年の尾数
昭和8年の卸相場掲載
相場欄
中央卸市場相場、県内相場の話
東京・大阪・京都の鯉、鮒、鰻、鱒の相場表を掲載
養魚界ノ七難
※この章は可なり辛辣な口調で書かれています。
似非養魚家ノ(足+援)(戸+邑) ※読めない
士族ノ商法
お倉を持タヌお百姓
蚕蛹ゝデ夜モ日モ明ケヌ
合ワヌト云ツテ無駄ヲシナガラ
農村ハ臭イ海魚ノ捌ケ口
小能?大ヲ?ス ※印刷の劣化で判読できず
水産共進會後聞記
親鯉入賞の話
會員異動紹介欄
ここに会員総数が記載されている
會費送附方御願
会費未納の会員の氏名羅列。
---
西暦1934年=昭和9年
日本ブログ村観賞魚 沢山ブログが集まっているサイト
« 「ムジナモ保護の歩み」 羽生市教育委員会 平成8年 その3 | トップページ | 「福岡縣養魚振興會報」 第30号~31号 昭和9年4月25日~6月25日 その2 »
« 「ムジナモ保護の歩み」 羽生市教育委員会 平成8年 その3 | トップページ | 「福岡縣養魚振興會報」 第30号~31号 昭和9年4月25日~6月25日 その2 »
コメント