「名護市の淡水魚類」 幸地良仁 名護市教育委員会 平成11年
「名護市の淡水魚類」 幸地良仁 名護市教育委員会 1999年(平成11年)3月発行 B5判 P.119 非売品
この本は公による調査報告書で、副題は「名護市動植物総合調査報告」と「名護市天然記念物調査報告・4」となっています。
本の作りは通常みられる公共の報告書とは異なり、雑誌風です。生息分布図、グラフ、表、カラー写真が適度に配置され、文体も平易でアマチュアレベルでも十分理解できます。
ただし、沖縄であるため地名の読みはインターネットに頼ることになります。
内容は河川別の生息魚種であり、図鑑的な魚種の解説はありませんが、河川形状、堰堤、ダム、落差など生息環境がよく書かれているので、生態としての種の解説の意味合いはあります。
モザンビークティラピアは純淡水、汽水、河口域に生息し、ほぼ海水でも見られるようです。他にもナイルティラピアも定着していました。
著者は略歴から元高校教師で、氏名は「こうち りょうじん」と読みます。数冊の本を著していますが、単独での書のうち古書界で入手が容易なのは「沖縄の川魚」だと思います。いずれここで紹介したいと思います。
古書界では見かけない本で、手元の本は宜野湾市の古書店からの入手です。
【構成】
表紙
遊紙
扉
口絵
発刊にあたって
例言
目次 ※章数字は本文ではローマ数字ですが、機種依存のため
変えてあります
はじめに
i 名護市の河川概要
ii 調査方法
iii 調査結果
1.出現種について
2.魚類の生活様式と流程分布
3.各河川における淡水魚類の状況
1)源河川
2)真喜屋大川
3)羽地大川
4)我部祖河川
5)屋部川
6)世富慶川
7)数久田川
8)福地川
9)真謝川
10)辺野古川
11)大浦川
12)瀬嵩川
13)汀間川
14)安部川
15)有津川
iv 考察
1.魚類相の変動
2.羽地ダム建設の影響(予測)と保全対策問題
3.アオバラヨシノボリの未来
4.急を要する外来魚対策
5.リュウキュウアユをめぐる諸問題
v 要約
参考文献
名護市の淡水魚類目録
著者略歴、奥付
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