「海南島淡水魚類譜」 原田五十吉 海南海軍特務部政務局 昭和18年 その2
i 緒言
凡そ未開の新領土を經營するに際して不可缺の問題は、先づ
その地の環境を精査するにあることは敢て多言を要せざる處なり。
(この調査以前の調査実績概要など)
本調査の目的は・・・島内に於ける分布状態竝に生態を究明
し、以つて淡水魚族相を通じて海南島の生物地理學的位置を
定めんとせるものにして、・・・将來海南島の開發上技術的にも
極めて重要なる事項たることは・・・
以下ここで名の出ている、海南島で調査した魚類学者の名を
書いておきます。
BOULENGER、大島正滿(満)、POPE、NICHOLS、KOLLER、
MYERS、HERRE
---メモ---
闡=セン、ひらく
闡明=センメイ。明瞭でなかった道理や意義を明らかにする
こと
嚆=コウ、キョウ、さけぶ。
嚆矢=こうし。、ものごとの始まり
遍し=あまねし。すみずみまで広く行き渡るさま
ii 調査地域竝に調査方法
19河川の内9水系を調査。
1.北門江
2.昌江
3.望樓渓
4.籐橋水
5.陵水渓
6.太陽渓
7.龍滾河
8.萬泉河
9.南渡江
調査方法は主として爆藥使用に依り・・・
調査期間を記述
・・・種の精査検定は臺北帝國大學に於て・・・
---メモ---
滾=コン、たぎる
臺北=台北
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昭和18年=1943年
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