「海南島淡水魚類譜」 原田五十吉 海南海軍特務部政務局 昭和18年 その5
tanago亞科の屬の檢索表 ※亜科
バラタナゴ屬
カガミバラタナゴ Rhodeus spinalis
ここでは、種の説明の文体を書いておきます。
背鰭:iii/11-12;臀鰭:iii/14-15;胸鰭:1/12;腹鰭:1/7;側
線上鱗數:34-35(但し側線は最初の5-6鱗のみ發達);背鰭
起點-腹鰭基點間鱗數:5 1/2-6 1/5;咽頭齒:5-5;體長:頭
長4,1;體長:體高=2,0;頭長:眼徑=3,0;頭長:眼隔=3,0;頭
長::吻長=3,0;頭長:尾柄髙=1,9;鰓耙:3+8(體長59-62mm
の個體に基く測定)。
體は著しく側扁し體高大なり。頭部は極めて小さくし尖る。吻
は短かく雄は吻端に於て一對の圓板状白斑を有し多數の粘液孔
密集せり。觸鬚は雄に於て痕跡的に認むる場合あるも一般にな
し。背鰭臀鰭單條は著しく骨化す。
色彩:固定品種に於てはは側背部暗色を呈し腹側部鱗も淡
暗色の縁部を有するも、生時に於ては體の下半部特に鋭き銀
白色を呈す。血合部の黑條は極めて狭く背鰭基底中央部位よ
り後方に於て可なり明瞭なり。各鰭は一様に淡暗色を呈し、背
鰭及び臀鰭には中央部に沿ふ1-2條の白斑列を見る。
生態:本種は好みて山間小流の淀みに棲息するものゝ如し。
産卵期は1-2月に交にして、屋井氏採集(1月29日)の嘉積
産の雌は産卵管を長く垂れ熟卵を藏せり。
分布:本種は大島氏(1926)に依り萬泉河より記録されしも
のにして、未だ海南島以外よりの記録なし。余はダン白江(さん
ずい+南)(南渡江支流)に屬する山間小流(龍塘附近)に於て
多數の標本を得たる外、昌江(寶橋附近)に於て本種の稚魚を
得たり。
---メモ---
さんずい+南=ダン
寳=ホウ、ホ、たから
ゼニタナゴ屬
カイナンゼニタナゴ Pseudoperilampus hainanensis
トゲタナゴ屬
スミヒキトゲタナゴ Acanthorodeus guichenoti
レンヒー亞科 ※亜科
レンヒー屬
レンヒー Hypophthalmichthys molitrix
カハスミヒキ亞科 ※カワスミヒキ
カハスミヒキ屬
カハスミヒキ Rasbora cephalotaenia steineri
※ポートホールラスボラ
ドヂヤウ科の種の檢索表 ※ドジョウ
シマドヂヤウ屬 ※ズナガ
ヅナガシマドヂヤウ Cobitis biwae dolychorhynchus
ドヂヤウ屬
ドヂヤウ Migurnus anguillicaudatus
トラヒメドヂヤウ屬
トラヒメドヂヤウ Homatula fasciolata
タニノボリ科
タニノボリ屬
ナンカイタニノボリ Gastromyzon leveretti ※ガストロミゾン
---
昭和18年=1943年
« 「海南島淡水魚類譜」 原田五十吉 海南海軍特務部政務局 昭和18年 その4 | トップページ | 「海南島淡水魚類譜」 原田五十吉 海南海軍特務部政務局 昭和18年 その6 »
« 「海南島淡水魚類譜」 原田五十吉 海南海軍特務部政務局 昭和18年 その4 | トップページ | 「海南島淡水魚類譜」 原田五十吉 海南海軍特務部政務局 昭和18年 その6 »
コメント