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2016年6月

2016年6月26日 (日)

「北海道に於ける水田雜草」 北海道農事試驗場彙報第五十一號 昭和6年 その4

  雙子葉植物 ※双子
   イラクサ科 3種掲載

   タデ科 10種掲載
    タデ屬の索引
    79 イシミカハ Polygonum perfoliatum ※ポリゴナム
    80 ウナギツカミ Polygonum sagittatum
       一年草。莖は伏臥生、膝曲、分岐、擴開、稜角には
       葉柄並に葉下面に共に逆刺列生す。葉は有柄、被針
       形、鈍頭、箭脚、頭花は一乃至三、枝端に頂生、花は
       淡紅白色、花被は長さ一分乃至一分五厘。痩巣は三
       稜。

    81 オホミゾソバ ※オオ Polygonum thunbergii
                              var.stoloniderum
    82 ミゾソバ Polygonum thunbergii var.typicum

    ギシギシ屬の索引

   アカザ科 1種掲載
   ヒユ科 1種掲載
   スベリヒユ科 1種掲載
   ナデシコ科 3種掲載
    ハコベ屬の索引

   ウマノアシガタ科 3種掲載
    ウマノアシガタ屬の索引

   ケシ科 1種掲載
   十字花科 2種掲載
   イバラ科 6種掲載
    ダイコンサウ屬の索引 ※ダイコンソウ

   マメ科 4種掲載
    シャジクサウ屬の索引 ※シャジクソウ

   フウロサウ科 ※フウロソウ 1種掲載
   カタバミ科 1種掲載
   タカトウダイ科 1種掲載

   ミヅハコベ科 ※ミズハコベ 1種掲載
    112 ミヅハコベ Cllitriche stagnlis

   ホウセンクワ科 ※ホウセンカ 2種掲載
    ホウセンクワ屬の索引
    113 キツリフネ Impatiens tangere
    114 ツリフネクサ Inpatiens textori

   アフヒ科 ※アオイ 1種掲載
   オトギリサウ科 ※オトギリソウ 2種掲載
    オトギリサウ屬の索引

   スミレ科 1種掲載

   ミソハギ科 2種掲載
    119 エゾミソハギ Lythrum salicaria var.uliginosa
    120 キカシグサ Rotala indica ※ロタラ
      一年生にして伏臥性小草。莖は無分或は少數分岐、枝
      條は短形。葉は倒卵形或は稍箆状長楕圓形、鈍頭、楔
      脚、長さ四乃至五分。花は前後に厭扁、腋出、單立或は
      小穂花序、萼は小形、四齒縁、無附屬體、瓣片四、細小、
      倒卵形、萼上、宿在生、雄蕊四、萼筒に着生、さくは廣楕
      圓形。
      ---メモ---
       箆=ヘイ、ヒ、へら
       楔=セツ、セチ、くさび
       蕊=ズイ、ヌイ、しべ

   アカバナ科 1種掲載
   繖形科 4種掲載
    122 ドクゼリ Cicuta virosa

    チドメグサ屬の索引
    125 セリ Oenanthe stolonifera

   サクラサウ科 ※サクラソウ 3種掲載
    ヲカトラノヲ屬の索引 ※オカトラノオ

   タウワタ科 1種掲載
   ヒルガホ科 ※ヒルガオ 2種掲載
   ムラサキサウ科 1種掲載

   唇形科 6種掲載
    ハクカ屬の索引

   ナス科 1種掲載

   ゴマノハグサ科 3種掲載
    140 アゼナ Lindernia pyxidaria ※リンデルニア
    142 オホミヅホホヅキ ※オオミズオオズキ
                          Mimulus sessilifolius

   タヌキモ科 1種掲載
    143 タヌキモ Utricularia japonica ※ウトリクラリア

   ホオバコ科 ※オオバコ 2種掲載
    オホバコ屬の索引

   アカネ科 3種掲載
    ヤヘムグラ屬の索引 ※ヤエムグラ

   キキャウ科 ※キキョウ 1種掲載
    サハギキヤウ屬の索引 ※サワギキョウ
    150 ミゾカクシ Lobelia radicans ※ロベリア
    151 サハギキャウ ※サワギキョウ Lobelia sessilifolia

   キク科 27種掲載
    ノコギリサウ屬の索引 ※ノコギリソウ
    ヨモギ屬の索引

    シヲン屬の索引 ※シオン
     161 トキンサウ ※トキンソウ Centipeda minima

    アザミ屬の索引
    アヅマギク屬の索引 ※アズマギク
    ヒヨドリバナ屬の索引
    ハチヂヤウナ屬の索引 ※ハチジョウナ
    タンポポ屬の索引

和名索引
學名索引 ※学名

目次には記載がありませんが、附図として17ページ34種の標本白黒
写真が掲載されています。

以上でこの本の紹介は終わりです。

---
昭和6年=1931年

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2016年6月22日 (水)

「北海道に於ける水田雜草」 北海道農事試驗場彙報第五十一號 昭和6年 その3

顯花植物 ※顕花
 被子植物
  單子葉植物 ※単子
   ガマ科 1種掲載
    14 ガマ Typha latifolia

   ミクリ科 1種掲載
    15 ミクリ Sparganium ramosim

   ヒルムシロ科 1種掲載
    16 ヲヒルムシロ ※オヒルムシロ Potamogeton natans
                                                      ※ポタモゲトン
     多年生水草。水底の泥中に横行せる根莖を有す。葉に
    浮上葉と沈水葉とあり。浮上葉は楕圓形、匙形にして長柄
    を有す、上面緑色、下面は通常黄褐色、長さ四寸、徑一寸
    五部に達す。沈水葉は狭線形、琢葉は長さ三寸に及ぶ。
     穂状花序は多花、長さ二寸五分。果實は単嘴、長さ一分
    五厘。
     産地 水田及溝に生ず。(渡島、上川)

   オモダカ科 4種掲載
    サジオモダカ屬の索引
    17 ヘラオモダカ Alisma plantago var.angustifolium
     ---メモ---
      箆=ヘイ、ヒ、へら

    18 サジオモダカ Alisma plantago var.parviflorum

    クワヰ屬の索引
    19 アギナシ Sagittaria aginashi ※サジタリア
    20 クワヰ ※クワイ Sagittaria trifolia
     本種は支那原産のものなれど往々雜草化せるものあり。

   禾本科 ※かほん 23種掲載
     ---メモ---
      米+造=ソウ、ゾウ、あらい、くろごめ。
       (米造)澁=ザラツク
      頴=エイ、ヨウ、ほさき。護頴=ごえい
      枝椏

    31 サヤヌカグサ Leersia oryzoides var.japonica

    ヒエ屬の索引
    36 ノビエ Panicum grus var.typica

    40 ヨシ Phragmites commmunis

    エノコログサ屬の索引

   カヤツリグサ科 15種掲載
    カヤツリグサ屬の索引

    47 オホカワヅスゲ ※オオカワズ Carex stipata

    カヤツリグサ屬の索引
    48 タマガヤツリ Cyperus difformis ※シペルス
    49 ウシクグ Cyperus truncatus

    ハリヰ屬の索引 ※ハリイ
    50 マツバヰ ※マツバイ Eleochalis acicularis 第十三圖
      俗にウシノケと称す

    51 ハリヰ Eleochalis japonica
    52 ヌマハリヰ Eleochalis palustris
    53 シカクヰ  Eleochalis tetraquetro
    54 ヒメクグ Kilingia brevifolia

    ホタルヰ屬の索引 ※ホタルイ
    55 エゾノアブラガヤ Scirpus cernus
    56 ホタルヰ Scirpus erectus
    57 カンガレイ Scirpus mucronatus
    58 サンカクヰ Scirpus triqueter

   テンナンセウ科 ※テンナンソウ 1種掲載

   ウキクサ科 1種掲載
    60 ウキクサ Spirodera polyrliza

   ホシクサ科 2種掲載
    ホシクサ屬の索引 ※
    61 オホホシクサ ※オオ Eriocaulon buergerianum
                    ※エリオカウロン
    62 イヌノヒゲ Eriocaulon miquelianum

   ツユクサ科 2種掲載
   ヰ科 ※イ 2種記載 ※イ
    ヰ屬の索引
    65 ヰ Juncus effusus ※ジュンクス

   ユリ科 3種掲載

---
昭和6年=1931年

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2016年6月18日 (土)

「北海道に於ける水田雜草」 北海道農事試驗場彙報第五十一號 昭和6年 その2

表紙
 報告書であるため 発行年、報告書名のみです。


  通常、表紙と同じであったり、イラストなどですが、本書は以下の
 ようになっています。

  本彙報には技師伊藤誠哉監修の下に技手田中一郎及技手岩垂
 悟の編纂せる北海道水田雜草に關する調査を登載す
      昭和6年3月
        北海道農事試驗場長
          安孫子孝次

緒言
 技手 田中一郎
 技手 岩垂 悟
  ・・・而して未然に雜草の發生を防遏せんとする場合たると、或は
 直接芟除撲滅せんとする場合たるとを問はず、其の最も必要とす
 るところは、先ず初めに雜草の名稱を明にし、其の性状を知り、其
 の傳播分散の方法を詳にし、更に其の害の程度を探り、且其の種
 子の鑑別をなすことなりとす。・・・依りて茲に本道水田に發生しつ
 つある雜草の種類につき聊か調査し得たる結果を記し、以て大方
 の参考に資せんとす。・・・

 ---メモ---
  遏=アツ、アチ、とめる、とどめる
  防遏=ぼうあつ 侵入や拡大などを、防ぎとめること。
  芟=サン、セン、かる
  芟除=さんじょ、せんじょ 刈り除くこと。
  聊=リョウ、いささか

水田雜草目録
  この本に記載してある植物の採集年月、採集地、科名配列及び
 学名の根拠などを説明

ここから種の解説
  ここでは産地に水田、溝と記してある種について、名称、学名、
 気になった点を書いておきます。

接合藻植物
 ホシガタミドロ科 1種掲載
  1 アヲミドロ Spirogyra sp. ※アオミドロ
   俗に水綿と称する
   ---メモ---
    夙=シュク、ツク、つとに

緑藻植物
 ヒドロヂクチオン科 ※ヒドロジクチオン 1種掲載
  2 アミミドロ Hydrodictyon sp.

苔癬植物
 リシア科 1種記載
  3 リシオカルプスの一種 Riciocapus sp.

羊齒植物 ※羊歯
 ウラボシ科 5種掲載
  イヌワラビ屬の索引  ※属
   ---メモ---
    囘=カイ、エ、まわる、まわす
    簇=ソウ、ソク、むらがる、やじり
    簇生=そうせい。草木などが群がって生えること。

 ゼンマイ科 1種掲載
 デンジサウ科 ※デンジソウ 1種掲載
  10 デンジサウ Marsilea quadorifolia 第2圖

 トクサ科 3種掲載
  トクサ屬の索引
  11 スギナ Equisetum arvense 第3圖
     ---メモ---
      鑿=サク、ザク、のみ、うがつ
      鑿形=のみがた

  12 ミヅドクサ ※ミズトクサ Equisetum fliviatile
  13 イヌスギナ Equisetum palustre

---
昭和6年=1931年

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2016年6月15日 (水)

「北海道に於ける水田雜草」 北海道農事試驗場彙報第五十一號 昭和6年

「北海道に於ける水田雜草」 北海道農事試驗場彙報第五十一號 昭和6年3月31日 A5判 P.101 内附図34 非売品

 ※雑草、試験場

 この本は昭和4、5年に石狩周辺で採取された水田雑草についてまとめた内容です。
 植物の解説に使われる専門用語が多く、アクアリストには向かない書籍になりますが、学名をみているとアクアリウムで使用される水草と科名が同じ植物もみられます。

 紹介されているの水田雑草は産地により畦畔、路傍、溝、水田に分類されていて、178種の科名、学名、解説との構成となっています。
 フィールド写真やイラストは掲載されていませんが、標本白黒写真がページあたり2枚で34種載せてあります。

 古書界での入手は容易ですが、古書価には高低があります。この本は札幌市の古書店から入手しました。

 ---メモ---
  彙=イ、あつめる 彙報=イホウ、分類別にまとめた報告

【構成】
表紙

目次
 緒言

 水田雜草目録
  接合藻植物
   1科名記載

  緑藻植物
   1科名記載

  苔癬植物
   1科名記載

  羊齒植物 ※羊歯
   4科名記載

  顯花植物 ※顕花
   被子植物
    單子葉植物 ※単子
     12科名記載

    雙子葉植物 ※双子
     34科名記載

 和名索引
 學名索引 ※学名

目次には記載がありませんが、附図として17ページ34種の標本写真を掲載

奥付

---メモ---
雙=ソウ、ふた、ふたつ

---
昭和6年=1931年

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2016年6月12日 (日)

「實驗圖解 金魚の飼養」 前田閑亭 博文館 明治39年 その10

 

害敵
  以下について概略記述
  一、鳥類
   一、かはせみ ※かわせみ
   二、鶺鴒 ※セキレイ
    一名は石たたき

   三、五位鷺
    一名は夜からす

   四、鳶

  二、獣類
   一、いたち
   二、鼠
   三、猫
   四、獺獸 ※かわうそ、当時は居たんですね。

  三、昆虫類
   一、まつもむし
    一名ばっていらむし ※ばってらむし

   二、ひめまつも虫

   三、紅娘華 ※たいこうち
    一名ゆりはなすひ ※ゆりはなすい

   四、みつかま切 ※みずかまきり
    一名やどか

   五、たかめ ※たがめ
   六、こをひむし ※こおいむし
   七、みつうまし ※みずすまし
   八、龜虫 ※かめむし、虫=がんだれ+┼+虫虫
    俗にまごたろうむしと稱し・・・

   九、みつざし 
   ┼、魚虱
   十一、かむし ※がむし

   ・・・魚虱は・・・魚を取り出して虱を摘去り(血出るも差支なし)
   後煙草の煙脂を塗り・・・
   ---メモ---
    煙脂=ヤニ 

雑記
  金魚の味
   ・・・其味の美なるは遠く鯉魚に勝れり煮たる肉は川鱸の如く
   硬からずして軟く且脆きは彼の淡水魚の如しと又小刺骨を有
   することなし焼肉の美なるは川鱸に比すべしと雖小魚なるを
   以て料理に供し難しと
   ---メモ---
    川鱸=すずき
    小刺骨=こぼね    

  金魚を輸送法 ※おくるほう
   ・・・五六日以前より鮒又は鯉などを入れてぬまりを付けたる
   ものに入れ・・・

  

金魚と天氣豫報 ※予報
   ※金魚の泳ぎ方や動きから翌日の天気を予報することが
   書かれている。

附録 ~P.156
 金魚飼育 年中行事
  1~12月までの作業を記述。

以上でこの本の紹介は終わりです。

---メモ---
昭和11年=1936年

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2016年6月 4日 (土)

「實驗圖解 金魚の飼養」 前田閑亭 博文館 明治39年 その9

第拾貮章 病害 ~P.151
 病氣 *病気
  病魚の徴候
   ・・・尤も見分易きは尾なり・・・

  一般の手當
    ・・・別泉水に入れ日當りと風通の宜しき場處に置き簾を六分
   通り覆い掛け餌食を與ふる事なく其儘になし・・・

  病氣の種類及原因
   主な原因を4つ記載

  病名及治療法
   以下の病気について解説
    一、糜爛病 ※ただれ
    二、眼病
     ・・・蕃椒を水中に振出し・・・ ※とうがらし

    三、糞詰り病
    四、子詰り病
     ・・・産卵孔に松藻の莖を二寸程に切りたるものを挿入
     して・・・

    五、粗腐病又銹病 ※そふ さび
     輕症
      水五六石に鹽一升の割合に作りたる鹽水を以て布片に
      濕して病魚の・・・

     重症
      結晶石炭酸┼滴「グリスリン」二十滴蒸留水二グレイン
      四十滴の製剤を以て・・・

    六、鰓腐病
     ・・・ふたこむしと稱し淡水魚の鰓に寄生し・・・
     輕症
      ・・・鰓の口を開き藁の如きものゝ尖端を以て其腐敗部を
      掻き除き・・・稀薄の鹽水・・・

     重症
      ・・・腐敗部を除きたる後石炭酸水を・・・

    七、ヌマリ病 ※たぶん綿かぶりのこと
     ・・・外藥劑として過酸化滿奄加里を使用・・・刷毛又は指を
     以て黴菌を除去して其跡に昇汞(大毒藥なり)十八グレーン
     を水六ヲンス・・・

     ---メモ---
      奄=エン、おおう、たちまち
      汞=コウ、グ 昇汞=しょうこう

    八、松皮病 ※松かさ病
     ・・・サルチル酸┼分を水八分半に溶したるもの・・・

    九、背干病 省略

---メモ---
昭和11年=1936年

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