「實驗圖解 金魚の飼養」 前田閑亭 博文館 明治39年 その10
害敵
以下について概略記述
一、鳥類
一、かはせみ ※かわせみ
二、鶺鴒 ※セキレイ
一名は石たたき
三、五位鷺
一名は夜からす
四、鳶
二、獣類
一、いたち
二、鼠
三、猫
四、獺獸 ※かわうそ、当時は居たんですね。
三、昆虫類
一、まつもむし
一名ばっていらむし ※ばってらむし
二、ひめまつも虫
三、紅娘華 ※たいこうち
一名ゆりはなすひ ※ゆりはなすい
四、みつかま切 ※みずかまきり
一名やどか
五、たかめ ※たがめ
六、こをひむし ※こおいむし
七、みつうまし ※みずすまし
八、龜虫 ※かめむし、虫=がんだれ+┼+虫虫
俗にまごたろうむしと稱し・・・
九、みつざし
┼、魚虱
十一、かむし ※がむし
・・・魚虱は・・・魚を取り出して虱を摘去り(血出るも差支なし)
後煙草の煙脂を塗り・・・
---メモ---
煙脂=ヤニ
雑記
金魚の味
・・・其味の美なるは遠く鯉魚に勝れり煮たる肉は川鱸の如く
硬からずして軟く且脆きは彼の淡水魚の如しと又小刺骨を有
することなし焼肉の美なるは川鱸に比すべしと雖小魚なるを
以て料理に供し難しと
---メモ---
川鱸=すずき
小刺骨=こぼね
金魚を輸送法 ※おくるほう
・・・五六日以前より鮒又は鯉などを入れてぬまりを付けたる
ものに入れ・・・
金魚と天氣豫報 ※予報
※金魚の泳ぎ方や動きから翌日の天気を予報することが
書かれている。
附録 ~P.156
金魚飼育 年中行事
1~12月までの作業を記述。
以上でこの本の紹介は終わりです。
---メモ---
昭和11年=1936年
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