「實驗圖解 金魚の飼養」 前田閑亭 博文館 明治39年 その9
第拾貮章 病害 ~P.151
病氣 *病気
病魚の徴候
・・・尤も見分易きは尾なり・・・
一般の手當
・・・別泉水に入れ日當りと風通の宜しき場處に置き簾を六分
通り覆い掛け餌食を與ふる事なく其儘になし・・・
病氣の種類及原因
主な原因を4つ記載
病名及治療法
以下の病気について解説
一、糜爛病 ※ただれ
二、眼病
・・・蕃椒を水中に振出し・・・ ※とうがらし
三、糞詰り病
四、子詰り病
・・・産卵孔に松藻の莖を二寸程に切りたるものを挿入
して・・・
五、粗腐病又銹病 ※そふ さび
輕症
水五六石に鹽一升の割合に作りたる鹽水を以て布片に
濕して病魚の・・・
重症
結晶石炭酸┼滴「グリスリン」二十滴蒸留水二グレイン
四十滴の製剤を以て・・・
六、鰓腐病
・・・ふたこむしと稱し淡水魚の鰓に寄生し・・・
輕症
・・・鰓の口を開き藁の如きものゝ尖端を以て其腐敗部を
掻き除き・・・稀薄の鹽水・・・
重症
・・・腐敗部を除きたる後石炭酸水を・・・
七、ヌマリ病 ※たぶん綿かぶりのこと
・・・外藥劑として過酸化滿奄加里を使用・・・刷毛又は指を
以て黴菌を除去して其跡に昇汞(大毒藥なり)十八グレーン
を水六ヲンス・・・
---メモ---
奄=エン、おおう、たちまち
汞=コウ、グ 昇汞=しょうこう
八、松皮病 ※松かさ病
・・・サルチル酸┼分を水八分半に溶したるもの・・・
九、背干病 省略
---メモ---
昭和11年=1936年
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