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2016年6月 4日 (土)

「實驗圖解 金魚の飼養」 前田閑亭 博文館 明治39年 その9

第拾貮章 病害 ~P.151
 病氣 *病気
  病魚の徴候
   ・・・尤も見分易きは尾なり・・・

  一般の手當
    ・・・別泉水に入れ日當りと風通の宜しき場處に置き簾を六分
   通り覆い掛け餌食を與ふる事なく其儘になし・・・

  病氣の種類及原因
   主な原因を4つ記載

  病名及治療法
   以下の病気について解説
    一、糜爛病 ※ただれ
    二、眼病
     ・・・蕃椒を水中に振出し・・・ ※とうがらし

    三、糞詰り病
    四、子詰り病
     ・・・産卵孔に松藻の莖を二寸程に切りたるものを挿入
     して・・・

    五、粗腐病又銹病 ※そふ さび
     輕症
      水五六石に鹽一升の割合に作りたる鹽水を以て布片に
      濕して病魚の・・・

     重症
      結晶石炭酸┼滴「グリスリン」二十滴蒸留水二グレイン
      四十滴の製剤を以て・・・

    六、鰓腐病
     ・・・ふたこむしと稱し淡水魚の鰓に寄生し・・・
     輕症
      ・・・鰓の口を開き藁の如きものゝ尖端を以て其腐敗部を
      掻き除き・・・稀薄の鹽水・・・

     重症
      ・・・腐敗部を除きたる後石炭酸水を・・・

    七、ヌマリ病 ※たぶん綿かぶりのこと
     ・・・外藥劑として過酸化滿奄加里を使用・・・刷毛又は指を
     以て黴菌を除去して其跡に昇汞(大毒藥なり)十八グレーン
     を水六ヲンス・・・

     ---メモ---
      奄=エン、おおう、たちまち
      汞=コウ、グ 昇汞=しょうこう

    八、松皮病 ※松かさ病
     ・・・サルチル酸┼分を水八分半に溶したるもの・・・

    九、背干病 省略

---メモ---
昭和11年=1936年

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