「實驗圖解 金魚の飼養」 前田閑亭 博文館 明治39年 その5
第五章 水と容器 ~P.64
金魚と容器
金魚と水
湧き水、井戸の水(滲出井戸と堀抜き井戸)、河水の長所と
短所を記述
水の質
水の温度
色模様への影響の話
容器
玻璃製熔金、金物類、陶器類の善し悪しを解説
陶器は四方より光が反射し、魚の目を害すると書いている
泉水の作り方を説述
箱泉水の話
位置
形状
構造
魚数
季候
注意
---メモ---
玻璃=ガラス
瓢形=ひさごかた
第六章 水換へ及び注し水 ~P.77
水換の必要 省略
注水の必要 省略
水換及び注し水の時期及回數 ※回数
月毎に理由と回数を解説
季節の表現が豊かなので少し書きだしておきます。
一、春季
二月 春風吹初むると雖も未肌寒き候所謂春到清明風尚
寒し・・・
三月 ・・・未だ綿入れの重ね着に梅の花開き鶯の片言鳴
き賞して・・・
四月 ・・・春めき人々も浮かれ心となり・・・石部金吉も今日は
上野明日は飛白山と浮かれて歩く・・・
二、夏季
五月 百花爛漫の候去りし新緑滴らんとする青葉の候となれ
ば・・・
六月 ・・・梅の實黄ばむ霖雨期となり毎日不快の天氣にして
晴天を見る事少なし・・・
七月 霖雨期を終れば気候俄に暑くなりて・・・
三、秋季
八月 ・・・新暦にては仲々然る場合に非ず却て暑気は愈々
劇しく・・・
九月 残暑去り難く暑気却て前月よりも甚敷事あるは此の
月なり・・・
十月 秋風立ちて襟寒き候となれば・・・
四、冬季
十一月 ・・・一夜に吹く木枯は野も山も立田姫の装い去りて
漸く粛殺の寒天となるを・・・
---メモ---
立田姫=秋の女神
粛殺=厳しい秋気が草木を枯らすこと
十二月 寒國地方にては既に雪も降り來たり寒氣も増し來た
れば・・・
一月 寒気最も劇しき時なれば・・・泉水の水泡立ちて汚れ見え・・・
水換及注し水を行ふ方法
方法と気候などの話
魚の取扱方
掬う方向の話
---メモ---
明治39年=1906年
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