「實驗圖解 金魚の飼養」 前田閑亭 博文館 明治39年 その8
第拾壹章 魚の鑑別法 ~P.137
鑑別法の困難
・・・卵子より孵化して後之を鑑別して適否を確むる愉快の妙味
は到底門外漢の知る能はざるものなりとす・・・
仔魚の鑑別
・・・大中小の三類に撰り分けを成すものなり・・・
・・・先づは蛤貝の如き者に水と共に仔魚を汲み取り朝日に透か
して見るべし・・・
尾形鰭形
以下の形についてイラストを載せ解説
一、中丸
二、剣先 ※剣は金偏に刃
三、櫻尾 ※桜
・・・之を秘蔵すべし・・・成長しては大平尾に變ずるもの
なり・・・
四、大蔦
大津多
五、丸尾
水色
・・・蛤貝の如き小き器物に仔魚を入れ日に透かして能く見る
時は・・・鼠色見ゆるものなり
イラストで部位表示
中筋と小筋の話 ※ちゅうすじ
色模様 省略
成魚の鑑別
大魚と小魚
鱗、頭(かしら)、胴、尾筒の差違で解説。
鱗の良否 省略
・・・今三種の金魚に付き成魚として備ふべき標準を述ぶれば・・・
一、蘭鋳 ※鋳=金+壽
二、琉金
三、和金
・・・背鰭は尾筒に近く迄あるものを宜しとす・・・
容と疵 ※かたち と きず
・・・若し露骨的に金魚元来の疵なき完全の容のものを擧ぐれば
即ち和金の類を以て然りと云ふに憚らざるなり・・・
魚疵
琉金及び和金の疵を7点記述
東京觀魚會による蘭鋳の審査標準を17点記述
---メモ---
明治39年=1906年
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