「巣をつくる魚 ハリヨの生活史」 池田町教育委員会 昭和63年 その3
ii 池田町湧水域におけるハリヨ
1.生息地について
池田町内の水系図、生息地の平面図
水系変遷の話
2.ハリヨの形態的特徴について
体長、鱗板数を南信濃産、滋賀県産と比較解説
背・腹鰭軟条数、鰓耙数について同上産地で解説
体長と背棘、腹棘の話
体長と体高、頭長の話
3.ハリヨの生態
a 生態学的研究の現状
世界の動向を研究者名をあげ説明
b 中川水系の状況
湧水池からの水深、水温、底土、水質などの河川環境を解説
c 生殖期の生態
・・・1985年1月24日に***川**部に30個以上の巣が見ら
れたのは注目すべきことである。・・・
観察上分けた3区について説明
イラスト平面により営巣地を図示、月別営巣数のグラフ掲載
一巣卵数の話
d 生殖活動についてのまとめ
Cのまとめと言える
4.ハリヨの行動
a 行動学とトゲウオ
行動学の発展、ローレンツやティンバーゲンの話
・・・残念ながら日本においては、トゲウオの行動学についての
新しい知見をもった報告はなく・・・
b 生殖行動、巣、配偶、育児
・・・ティンバーゲン(Tinbergen)に多くを依りながら述べてみよう。
巣造りから卵への水煽りまでの10段階のイラストと説明
c 攻撃行動、テリトリー維持とその意味
・・・攻撃行動にはある意味ルールがある。・・・
d 新しい展開
ローレンツの”悪”の展開
日本での研究と保存との関係
iii 保護活動について
1.保護のための条件と方法
・・・この湧水の確保がハリヨ保護の第一である。・・・
2.いかにして保護活動をすべきか
・・・行政的に単に天然記念物にハリヨを指定することは不要であ
る。それよりも、永続的に維持できる保護の体制を作るのがより
重要である。・・・
3.郷土の財産
・・・この財産は今いる住民だけのものではなく、子孫にも相続す
べきものである。・・・
・・・ハリヨを保護するという活動は大きな意味のある文化的行為
であり、そこにおいてはハリヨは貴重な文化財となりえ・・・
参考文献
内外の文献48点掲載
付記
**水系の水質調査
解説と表
以上でこの本の紹介は終りです。
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昭和63年 → 1988年
地域で発刊された淡水魚の本
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