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2016年1月

2016年1月30日 (土)

「ミヤコタナゴおよびイトヨ実態調査報告書-2」 栃木県水産試験場研究報告 No.3 栃木県水産試験場 昭和49年 その3

4 ミヤコタナゴの人工繁殖試験
 1.人工繁殖
  設備の概要記述
  (1)親魚の放養密度
   7個の水槽を用意、反応を確認でフクレドブガイ、オトコタテ
   ボシ、タテボシ、オバエボシも使用

   A.親魚の大きさ
    平均全長、平均体重を記載

   B.放養数と密度
    親魚放養密度及び産卵母貝の割合表を掲載

  (2)仔魚の浮出数
   親魚数と母貝数と考察
   異種母貝での結果
   浮出数の表を掲載

  (3)仔魚の飼育
   浮上直後の全長と体重

 2.体内卵数とマツカサガイ鰓葉内卵数
  1年魚の体内卵数を記載
  貝の大きさと卵数の表を掲載

 3.ミヤコタナゴ卵の大きさ
  長径、短径、重量の表を掲載
  コイの卵より大きいとのこと  

5 ミヤコタナゴの保護と保護池 
 1.***における保護対策
  ・・・最も安定した生息地と云える。
  地域の設定と管理の話
  保護池の平面図を掲載

 2.***における保護対策
  区画整理事業により生息河川埋立て、全数50尾採捕

 3.***における保護対策
  現状保存

6 要約
 前章までのまとめ

参考文献 3点掲載

写真
 カラー写真9葉、大田原市以外の2地域も有

以上でこの本の紹介は終りです。

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昭和49年 → 1974年
地域で発刊された淡水魚の本

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2016年1月23日 (土)

「ミヤコタナゴおよびイトヨ実態調査報告書-2」 栃木県水産試験場研究報告 No.3 栃木県水産試験場 昭和49年 その2

まえがき
 昭和45年度から開始されたこの調査は・・・。
 ・・・本報告書は主として跡で確認された、**市・**地域にお
 ける環境、その他、人工繁殖にともなう若干の知見について報告
 することした。

---ここから本文---

1 栃木県におけるミヤコタナゴの分布
 (1)ミヤコタナゴの生息地
  昭和47、48年度栃木県下全域調査でミヤコタナゴが大田原市
  以外でも発見
された。

 (2)栃木県内に生息するタナゴ類
  北部、中部、南部での優先種を解説。地図掲載

2 ミヤコタナゴ生息地の環境
 1 水温と水質
  2河川のデータ表、グラフ掲載。流速、流量も掲載

 2 底棲動物
  学名、和名、密度の表を掲載

 3 プランクトン
  学名、密度の表を掲載

 4 附着藻類
  学名、重量比の表を掲載

 5 食性
  ミヤコタナゴ、タナゴ、ヤリタナゴの体長、体重、消化管内容物の
  密度表を掲載

 6 まとめ
  ミヤコタナゴについて2河川での相違を記述

3 保護池におけるミヤコタナゴの生息状況
 1.保護池内の生息魚類調査
  掻い堀による調査で10種、1080尾を確認。各種の尾数表
  を掲載

 2.ミヤコタナゴの移植
  放流尾数を記述

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昭和49年 → 1974年
地域で発刊された淡水魚の本

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2016年1月20日 (水)

「ミヤコタナゴおよびイトヨ実態調査報告書-2」 栃木県水産試験場研究報告 No.3 栃木県水産試験場 昭和49年

「ミヤコタナゴおよびイトヨ実態調査報告書-2」 栃木県水産試験場研究報告 No.3 栃木県水産試験場 昭和49年3月 B5判 P.17

 本書は「はじめに」に書いてありますが、報告書-1の後に確認された事項を主に報告するとしています。
 前年の報告書に比し、本報告書はミヤコタナゴに的を絞っており、特に産卵実験の箇所は良く書かれています。また、マツカサガイ以外の異種母貝の結果は、他のタナゴ類でも参考にります。

 本の造りは平綴じで、公共の報告書によくある一般的となっています。
 古書界ではほとんど見ません。この本は水戸市の古書店からの入手です。

 ※書名と章数字はローマ数字であるが機種依存のため変えました。

【構成】
表紙
目次
 まえがき
 1 栃木県におけるミヤコタナゴの分布
 2 ミヤコタナゴ生息地の環境
  1 水温と水質
  2 底棲動物
  3 プランクトン
  4 附着藻類
  5 食性
  6 まとめ

 3 保護池におけるミヤコタナゴの生息状況
 4 ミヤコタナゴの人工繁殖試験
 5 ミヤコタナゴの保護と保護池 
 6 要約

写真

---メモ---
昭和49年 → 1974年

「ミヤコタナゴおよびイトヨ実態調査報告書-1」
地域で発刊された淡水魚の本

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2016年1月15日 (金)

「ミヤコタナゴおよびイトヨ実態調査報告書-1」 栃木県水産試験場研究報告 No.2 栃木県水産試験場 昭和48年 その3

4 人工繁殖試験
 1 目的
  目的と人工繁殖については中村守純博士の指導

 2 ミヤコタナゴの生活史
  一般の方々のため中村守純博士の論文の要約。以下の内容
  を解説
   (1)産卵期
   (2)産卵習性
   (3)卵および孵化

 3 人工繁殖試験
  (1)親魚
   出所を記述

  (2)人工繁殖用水槽の規模
   失敗水槽の形と大きさ記述
   パンライト水槽のイラストと飼育設備、水位、水替えの解説

  (3)マツカサガイの移植
   出所、数を記述

  (4)仔魚の浮出
   5~9月までの尾数を温度も入れたグラフを記載

  (5)稚魚の飼育
   稚魚水槽の大きさ、給餌法、温度、水替えの解説
   水質分析表、体長と体重の表を掲載
   稚魚と貝の斃死数記載

5 関連開発事業の概要
 生息地付近の開発事業名、目的、計画の要旨、事業年度、
 事業主体、所見の表を掲載

6 保護対策
 1 イトヨ
  ・・・ほ場整備事業が計画どおりに実施された場合は、・・・消滅
  するため、・・・計画外の細流へ放流する配慮が必要である。

 2 ミヤコタナゴ
  ・・・42尾を確認したのみで、遺憾ながら移植実験を断念せざる
  を得なかった。
  ミヤコタナゴが生存できた理由を、ヤリタナゴとの関連で説明

 3ミヤコタナゴの分布
  生息地名はここでは伏字にしておきます。

  (1)****
   エリアの規模を記述
   マツカサガイが皆無の場所での生存の理由説明

  (2)****
   エリアの規模記述
   ・・・理想的生息場になろう。

  (3)****
   採捕数がわずかだった。

 4 自然保護地区の設定
  (1)保護普通地区の設定
   河川名、県道名でのエリア設定記述

  (2)保護特別地区の設定
   ・・・***に、この細流の欠点である、水の停滞する人工池を
   造成して・・・

  (3)その他
   ・・・80L/sec以上の魚類生息用水を確保し・・・

7 まとめ
 生息タナゴの種類、水源、ほ場整備の影響、重要3減少の原因、
 水質と温度、食性、繁殖試験結果、保護地区の8点についての
 まとめ

附記
 調査者、斉藤弁、有馬武司、叶木彦治、鈴木正臣氏の役割
 文献13点記述

写真
 白黒写真、ミヤコタナゴの生息地、ミヤコタナゴ、イトヨ

以上でこの本の紹介は終りです。

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地域で発刊された淡水魚の本

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2016年1月 9日 (土)

「ミヤコタナゴおよびイトヨ実態調査報告書-1」 栃木県水産試験場研究報告 No.2 栃木県水産試験場 昭和48年 その2

まえがき
  ・・・ミヤコタナゴ Tanakia tanago(TANAKA)およびイトヨ
 Gasterosteus acueatus aculeatus(LINNAEUS)は、わが国では
 分布範囲の極めて狭い・・・。

  ・・・栃木県ではこの地域に県営ほ場整備事業・・・各事業が完
 成した場合および工事過程においても、生息環境の悪化により
 絶滅のおそれがあるため、・・・当試験場に調査を委託されたも
 のである。

  ・・・調査期間は昭和45・46・47の3カ年に・・・

  この調査には、国立科学博物館動物第二研究室長中村守純
 博士に調査計画ならびに各種のご助言をいただき、宇都宮大学
 農学部田中正博博士には自然保護の見地から貴重なご意見
 を・・・

---ここから本文---

1 栃木県におけるタナゴ類の分布調査
  ・・・ミヤコタナゴについても、現在生息が確認されている大田原
 市以外にも生息している可能性が十分考えられる。

 タイリクバラタナゴ、ゼニタナゴ、カネヒラ、シロヒレタビラの話

 1 調査方法
  (1)調査地区及び地点
   図と名称記述

  (2)方法
   調査期間記述

 2 結果
  9地区17地点について魚種と尾数、体長、体重を掲載。

  魚種はタナゴ、ヤリタナゴ、アカヒレタビラ、タイリクバラタナゴ、
  カネヒラでミヤコタナゴとゼニタナゴは採集できなかった。

  河川名を挙げておきます。
   堂川、五行川、海老川、旧永野川、旧巴波川、思川、松田川、
   オバケ沼

2 ミヤコタナゴ生息地域の概要
 1 地形及び水源
  箒川と那珂川上流からの引水について説明

 2 流量
  深川の流量で説明。表掲載

3 生息地域の環境及び分布
 調査項目、方法、実施年度、地点地図掲載

 1 水温及び水質
   水温旬別図表、水位図表水質分析表を掲載、表にはミヤコ
  タナゴ、イトヨ、マツカサガイの生息も記入されている。

   これを見るとミヤコタナゴは川幅の狭い箇所生息していること
  がわかる。

 2 底質
  ミヤコタナゴ及びイトヨ生息地での説明と土壌分析表掲載

 3 底棲動物
  49種の学名、和名、地点No、密度の表を掲載

 4 プランクトン
  手法説明
  学名、地点No、密度の表を掲載

 5 附着藻類
  調査法
  学名、地点名、密度の表を掲載

 6 水生植物
  分布の解説
  科名、和名、学名の一覧

 7 魚の食性
  イトヨ、ミヤコタナゴ、ギンブナ・ヤリタナゴ・アブラハヤの3群に
  ついて解説
  消化管内容、地点名、魚種、密度の表を掲載

 8 魚類及びマツカサガイの分布
  (1)調査方法
   調査人員、地点数を記述

  (2)調査結果
   ミヤコタナゴ、マツカサガイ、イトヨが認められた水系系と
   地点数を記述
   種名と地点Noの密度表、分布略図、体長と体重の魚体
   測定表を掲載

    (1)ミヤコタナゴ
     確認された調査日、場所、尾数表掲載

    (2)マツカサガイ
     代表的な地点での個数、流速の表を掲載

    (3)イトヨ
     調査概略を記述

   ミヤコタナゴ、マツカサガイ、イトヨの分布密度の最も高い2地点
   の略図と数箇所の横断面を記載

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地域で発刊された淡水魚の本

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2016年1月 3日 (日)

「ミヤコタナゴおよびイトヨ実態調査報告書-1」 栃木県水産試験場研究報告 No.2 栃木県水産試験場 昭和48年

「ミヤコタナゴおよびイトヨ実態調査報告書-1」 栃木県水産試験場研究報告 No.2 栃木県水産試験場 昭和48年3月 B5判 P.34 非売品

 本書は県営ほ場整備事業に先立ち行われた調査の報告書で、次年度行われたものとの2冊構成となっています。
 ミヤコタナゴは昭和49年(1974)に国の天然記念物に指定されたので、この調査は直前に実施されたことになります。

 中村守純博士の指導のもと行われた、人工繁殖にも触れています。

 横浜にも生息していたことがあり、フィッシュマガジンにも篠原氏の投稿記事が載っていました。この記事ではミヤコタナゴのことを「ベンタナ」と表記していたと思います。

 本の造りは平綴じで、公共の報告書によくある一般的なものとなっています。
 この本は水戸市の古書店からの入手です。

 ※書名と章数字はローマ数字であるが機種依存のため変えました。

【構成】
表紙
目次
 まえがき
 1 栃木県におけるタナゴ類の分布調査
  1 調査方法
  2 結果

 2 ミヤコタナゴ生息地域の概要
  1 地形及び水源
  2 流量

 3 生息地域の環境及び分布
  1 水温及び水質
  2 底質
  3 底棲動物
  4 プランクトン
  5 附着藻類
  6 水生植物
  7 魚の食性
  8 魚類及びマツカサガイの分布

 4 人工繁殖試験
  1 目的
  2 ミヤコタナゴの生活史
  3 人工繁殖試験

 5 関連開発事業の概要
 6 保護対策
 7 まとめ

附記
写真

---メモ---
昭和48年 → 1973年
地域で発刊された淡水魚の本

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