まえがき
・・・ミヤコタナゴ Tanakia tanago(TANAKA)およびイトヨ
Gasterosteus acueatus aculeatus(LINNAEUS)は、わが国では
分布範囲の極めて狭い・・・。
・・・栃木県ではこの地域に県営ほ場整備事業・・・各事業が完
成した場合および工事過程においても、生息環境の悪化により
絶滅のおそれがあるため、・・・当試験場に調査を委託されたも
のである。
・・・調査期間は昭和45・46・47の3カ年に・・・
この調査には、国立科学博物館動物第二研究室長中村守純
博士に調査計画ならびに各種のご助言をいただき、宇都宮大学
農学部田中正博博士には自然保護の見地から貴重なご意見
を・・・
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1 栃木県におけるタナゴ類の分布調査
・・・ミヤコタナゴについても、現在生息が確認されている大田原
市以外にも生息している可能性が十分考えられる。
タイリクバラタナゴ、ゼニタナゴ、カネヒラ、シロヒレタビラの話
1 調査方法
(1)調査地区及び地点
図と名称記述
(2)方法
調査期間記述
2 結果
9地区17地点について魚種と尾数、体長、体重を掲載。
魚種はタナゴ、ヤリタナゴ、アカヒレタビラ、タイリクバラタナゴ、
カネヒラでミヤコタナゴとゼニタナゴは採集できなかった。
河川名を挙げておきます。
堂川、五行川、海老川、旧永野川、旧巴波川、思川、松田川、
オバケ沼
2 ミヤコタナゴ生息地域の概要
1 地形及び水源
箒川と那珂川上流からの引水について説明
2 流量
深川の流量で説明。表掲載
3 生息地域の環境及び分布
調査項目、方法、実施年度、地点地図掲載
1 水温及び水質
水温旬別図表、水位図表水質分析表を掲載、表にはミヤコ
タナゴ、イトヨ、マツカサガイの生息も記入されている。
これを見るとミヤコタナゴは川幅の狭い箇所生息していること
がわかる。
2 底質
ミヤコタナゴ及びイトヨ生息地での説明と土壌分析表掲載
3 底棲動物
49種の学名、和名、地点No、密度の表を掲載
4 プランクトン
手法説明
学名、地点No、密度の表を掲載
5 附着藻類
調査法
学名、地点名、密度の表を掲載
6 水生植物
分布の解説
科名、和名、学名の一覧
7 魚の食性
イトヨ、ミヤコタナゴ、ギンブナ・ヤリタナゴ・アブラハヤの3群に
ついて解説
消化管内容、地点名、魚種、密度の表を掲載
8 魚類及びマツカサガイの分布
(1)調査方法
調査人員、地点数を記述
(2)調査結果
ミヤコタナゴ、マツカサガイ、イトヨが認められた水系系と
地点数を記述
種名と地点Noの密度表、分布略図、体長と体重の魚体
測定表を掲載
(1)ミヤコタナゴ
確認された調査日、場所、尾数表掲載
(2)マツカサガイ
代表的な地点での個数、流速の表を掲載
(3)イトヨ
調査概略を記述
ミヤコタナゴ、マツカサガイ、イトヨの分布密度の最も高い2地点
の略図と数箇所の横断面を記載
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