「金魚の栞」 水産廳漁業調整第二課編 中央水産增殖協會 昭和25年 その2
表紙
たぶんオランダシシガシラだと思います。赤の彩色で、緑の
冊子名、発行元との対比が美しいです。
はしがき
凡そ、魚と名のつくものゝ中で、金魚ほど、柔かい自然の美を感
じさせるものは、先ずないでせう。
・・・戦前はその輸出も仲々盛んでした。戦後も・・・芳しくありませ
んが、なんとかして、もり立てたいものと思います。
今回の展示會も、そこにねらいがある譯ですが、本書は、金魚
に關する知識普及の意味から、その概略を取纏めたもので、何か
の参考にもなれば幸いと存じます。
昭和二十五年六月二十日 漁業調整第二課淡水增殖係
第1章 金魚の由來
1.金魚の日本への渡來とその飼育史
白鳳年間の634年から昭和4年1929年までの出来事を記述
佐藤三右衛門、大鮫卯平、水野慶藏(蔵)、秋山吉五郎、蓑作
博士、加藤金二の名が出ています。
---メモ---
貴紳=身分と名声のある男子
2.金魚の祖先
(1)尾鰭、臀鰭の變化竝に遺傳現象
(2)金魚、鮒に於ける退色現象
金魚の系統図を掲載
第2章 金魚の品種とその良否鑑別
16品種の特徴を以下の区分けで解説
種別、體形(体)、尾の形、背鰭、頭の形、色彩、その他
○形態の良否標準
體、鰭、尾鰭について記述
○色彩の品位
口、體、鰭の上品、中品、下品の説明
展覧會(会)險(検)査基準表(三才魚)を掲載
6種の輸出金魚の点数表 以下の項目の配分点が書かれ
ている。
容姿、尾鰭、背鰭、臀鰭、他鰭、色彩、眼で合計100点
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