「金魚入門」 桜井良平 西東社 昭和48年 その2
口絵
8ページカラー写真
序
近畿大学教授 農学博士 松井佳一
金魚飼育の歴史は甚だ古く、・・・。
我国へは、四六〇余年前の足利中期の文亀年間にはじめて渡来
した。・・・
私事を記述して恐縮であるが、私は金魚の研究をはじめて半世
紀以上に及んで、
・・・国内は無論、海外諸国に多くの同好者の親交を得た。
本書の著者、桜井良平氏はその一人として、・・・・。氏は愛玩者
として飼育に熱心で・・・。
はしがき
私たちの生活にとって、金魚はたいへん親しみ深い動物です。
・・・金魚は死にやすいということをよく耳にしますが、金魚が死
ぬのは飼い方が悪いので、・・・。
・・・正しい飼い方を理解していただこうと願いつつ本書の執筆
に・・・。
・・・表題のとおり金魚の楽しみ方において、愛好者の一人として
執筆しました。
著者
1章 金魚の魅力 P.9~40
1 金魚を飼う楽しみ
宇野仁松翁の白黒写真が掲載されている。
2 金魚の歴史
日本における歴史
・・・昭和33年ごろ、中国から新しい品種が大量に導入され・・・
3 金魚の品種と系統
品種出現の過程
陳楨氏の考察より
第一期 南宋初期
第二期 明の後半期
盆、缸(こう・陶製の大鉢)
五花(雑色)、隻尾(そう・展開尾)、隻臀(そうでん)、長鰭、
凸眼、短身、蛋(たん・背鰭の欠除)
第三期 清の後期
竜晴(出目)、藍(青色)、紫(茶金)、獅頭、鵝頭(兜巾)、
望天眼、絨球(鼻房)、番+飛鰓(巻き)、珠鱗(真球鱗)
日本の品種と系統
松井博士が昭和九年に発表した系統図で明らかになった。
・・・松井博士が遺伝と実験中に発見した網透明鱗性の
シュシャワキンも、惜しくも絶滅・・・
4 金魚の形態と生理・生態
(1)魚体について
外部形態
内部器官
消化器官、呼吸器官、循環器官、沁尿器官、生殖器官、
神経系、感覚器官の話
(2)魚の呼吸について
呼吸量の変化
水中の溶存酸素 表掲載
水質にも注意
(3)金魚の食べもの
金魚の好み
天然供給のエサ
生きエサと人工飼料
(4)魚の感覚
聴覚、触覚、嗅覚、味覚、視覚の話
(5)金魚の一般的習性
適温、体温、運動、水質、日照、体色、摂餌と排泄、産卵、
成長、褪色、睡眠、性質、体質などの話
生存限界温度を記述
年齢は数え年でいい
透明鱗性の品種には褪色現象は見られない
幼魚時の闘争性
(6)金魚の寿命
寿命の記録
年齢の調べ方
冬季の成長線の特色から調べる
寿命を保つために
囲み記事
ものいわぬペットたち 松坂忠則 著述業
金魚の魅力 安藤孝子
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