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2014年9月 6日 (土)

「魚の裁判」 辻田啓志 日本評論社 昭和59年 その2

カバー
 イタセンパラのイラスト風な写真

まえがき
 ・・・文化庁の役人と天然記念物の認識度について話した折、生
 きている魚がなぜ『文化財保護法』の対象なのか・・・
 ・・・しかし文化庁としては『文化財保護法』にもとづいてやるしか
 ない。絶滅するなら、水族館へひきとらせてもらいます。・・・

第一章 テネシー川の魚の裁判  自然権の模索 ~P.33
 スネール・ダーター Percina imostoma tanasi のイラスト掲載
 1、カモシカとシジミの健康被害
  カモシカの冤罪
   行政不服審査法とカモシカの所有者の話

  セタシジミのイミテーション
   1m浚渫による被害の話

  裁判所へいったシジミ
   文化財保護法と天然記念物の話

  救援のスネール・ダーター
   日本の変な環境法を救う準備の話

 2、テネシー川テリコ・ダム訴訟
  アメリカの世論
   TVAの概要を記載

  砦と帽子とTシャツ
  プラッターへの来日要請
  算定できない莫大な価値
   巨額の公費の損失とスネール・ダーターの損失について、絶
   滅に瀕する種の法は
   ・・・実利的な計算をおこなう権利を裁判所に与えていない。・・・

  『絶滅に瀕する種の法』のできた理由

 3、カモシカとスネール・ダーターの盟約
  危険をつげるカナリア
   ・・・坑内の危険を、もって入ったカナリアの異常で判断する
   ・・・日本は真っ先にやられる地球のカナリアだとまでいわれ
   てうる。・・・

  プラッター労働の記
  スネール・ダーターは完全勝利をしたか
  日本に不足しているもの
  人を動かす法律

第二章 魚・埋立て・生態系 環境法の価値 ~P.68
 イタセンパラの写真掲載

 1、薄幸な魚の話
  シンボル・フィッシュ
   イタセンパラ 板鮮腹の意味を紹介
   ワンドの話

  工事は天然記念物対策にあらず
  スコップでこすられた天然記念物
   ワンド学術調査は児童の魚つかみどり大会か

  魚は文化財か
   ・・・日本の法律はとなると、動植物を保護する基準を、「学術
   上の価値」においている。この発想では動植物を「文化財」と
   みなしてしまうだろう。・・・

   天然記念物の地域生息地指定と種指定の話
   種指定は生息地消滅は困らない

  起き上がれ天然記念物   
  イタセンパラの奮闘
  水族館の中の王様の話

 2、琵琶湖裸の王様の話
  無届け埋立て発覚
  親水性埋立て
  人間臭い背後関係
  見えていても琵琶湖の底
  埋立てによる汚染
  ゴミと水害
  検察審査会の小さな正義
  湖の私有権の出現
   ---メモ---
   切歯扼腕=せっしやくわん。
          怒り・くやしさ・無念さなどの気持ちから、歯ぎしり
          をし腕を強く握り締めること。

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