« 2014年5月 | トップページ | 2014年8月 »

2014年7月

2014年7月15日 (火)

「川魚歳時記」 三宅勇三 三瀧社 昭和50年 その3

天網恢恢疎而不レ漏 P.79-81
 (てんもうかいかいそにしてもらさず)
 投網の話

川魚の句鑑賞 P.82-100 省略
鮎百句 P.101-145 省略
鮎の句鑑賞 P.146-167 省略
子規堂を訪れる P.168-176 省略

鮎の一生 P.177-190
 鮎のふるせ、とまり鮎、通し鮎、二年子の話
 縄張
  はやせ、ひらせの状態説明
  ふるせ、とまり鮎の意

 瀬付
 ふる瀬
 通し鮎
 二年子
  鮎が越年するための二つの自然条件の話
  ・・・再び卵や白子ができるものか。それでは鮎は年魚で
  はない。・・・

漬鉤の思い出 P.191-197
 置鉤、浸鉤(かしばり)ともいう。
 針、鈎、鉤の違い説明
 山窩(さんか)、傀儡子(くぐつし)、世間師、どうにん の話
 義義の話
 幻の魚「テンキリ」と「ムギッコ」の話
 ---メモ---
 傀儡=かいらい。操り人形のこと。
 蚯蚓=みみず

川魚「親睨み」 P.198-211
 芸石では十三郎
 ・・・この川魚の名の起源を知っている人は、この広い世の中に
 もういなくなった。・・・

釣りすれど網せず P.212-217 省略
野鯉の脈釣り P.218-224 省略
弋(よく)して宿を射ず P.225-228 省略

猟鳥記 P.229-262 省略
 雉
 山鳥
 鶉(うずら)
 雉鳩
 小綬鶏
 入内雀
 鴫
 鷭
 鴨
 鴈

あとがき
 ・・・私の随筆二十数冊のなかから川魚に関するもの、鮎に関
 するもの、猟鳥に関するものを、すべて網羅し、これに添削を
 加えた。・・・

   昭和五十年春寒料峭の日   松庵の茅屋にて 著者識す

---メモ---
寒料峭=うすら寒い。
茅屋=ぼうおく。自分の家をへりくだっていう語。

これでこの本の紹介は終りです。

---

日本ブログ村観賞魚 沢山ブログが集まっているサイト

2014年7月12日 (土)

「川魚歳時記」 三宅勇三 三瀧社 昭和50年 その2

カバー 装丁 萩太郎

川魚歳時記 P.9-78

 鮠(はえ)
  鰄と追川の方言名

 鰄(うぐい)
  冬の鰄は寒鮠
  方言 関東は「くき」、「あいそ」
     中国、四国、九州は「いだ」、「桜いだ」
  漢字では石斑魚、鰄は国訓

 追川
  方言 追川のオス「姫いろ」
  ---メモ---
   三春=さんしゅん。俳句、初春・仲春・晩春(孟春・仲春・季春)
       の総称。春の三か月。陰暦1月・2月・3月。

 諸子
  鰉の臣下で(魚+巨)、(魚+臣)=ゴリ
  ごり汁

 公魚
  方言 石川、山陰、福岡で「アマサギ」
  国字では鮎、魚+若
  桜魚、雀魚とも
  ---メモ---
   苫屋=とまや。苫で屋根を葺(ふ)いた,粗末な家。
   苫=菅(すげ)・茅(かや)などで編んで作ったもの。
   国字=こくじ。漢字に倣って中国以外の国で作られた漢字体
       の文字。

 白魚
 鯉
  中国で三十六鱗、六六魚
  子どめのひれ

 鮒
  濁り鮒、紅葉鮒

 岩魚、山女魚
  山女魚方言:あめのうお(魚+完)、あまご(琵琶湖)、ひらめ
          (中国)、えのは(九州)

 砂潜(すなむぐり)
  「かまつか」のこと
  方言:だんぎりぼ(彦根)、すなもぐり(相模川)
      すなすり(可愛川)

 鰍(かじか)
  鱗がない
  ゴリ=魚+巨

 鰌(どじょう)
  雌雄の見分け方記述
  どじょう筌(うえ)
  柳川鍋の名の起こり

  ---メモ---
   笊=ざる
   頑な=かたくな

   文+糸=みだれ、ブン、ビン紊

 鮭、鱒
  「秋茄子、嫁に食わすな」の本来と後世での意味を記述

 鯰
 義義(ぎぎ)
  方言:ぎぎゅう

 鰻
 山椒魚
 鯔(ぼら)
 鱸(すずき)
  ---メモ---
  暈=ウン、かさ、ぼかす。船暈=センウン=船酔い

 (魚+與)(たなご)
 鯊(はぜ)
 田螺(たにし)
  脚気の薬
 蜆
 蜷(にな)
  河貝子とも書く
 目高
 鼈(すっぽん)
  忘八

 手長蝦
  突蝦、草蝦ともいう
  移植しても生育しないという

 蟹
 (虫+刺)蛄(ざりがに)
  ・・・昭和5年頃、神奈川県大船附近の食用蛙の養殖場の餌
  にするため・・・

 食用蛙

---
日本ブログ村観賞魚 沢山ブログが集まっているサイト

2014年7月 8日 (火)

「川魚歳時記」 三宅勇三 三瀧社 昭和50年

「川魚歳時記」 三宅勇三 三瀧社 1975年3月15日(昭和50年) 四六判 P.163 定価1000円

 本書は「親睨み」と言う本を書いている著者の関連本として購入したが、この本の中にも「親睨み」が掲載されていました。
  歳時記であるから、当然のように季語の話や俳句を紹介しています。

 著者は文筆業で生業を立てているのではなく、趣味の延長で執筆しているようです。また俳人でもなく淡水魚愛好家でもないが、趣味として俳句を嗜み、投網を好んだようです。

 魚を飼う側から読むと、投網にかかわる箇所は何か違和感を覚えます。例えばこんな記述が見られます。
 「孔子ははえなわという漁法そのものを非難している。」に対し、「一竿の釣りなら許せるが、一度にたくさん魚を捕ることはよくないという意味だとすると孔子の仁愛の心は、まことに不徹底なものになる。一尾を捕るのも、百尾を捕るのも、それは程度の問題に過ぎないからである。」と記している。

 古書界ではいつでも手に入ります。
 この本は小金井市にある古書店からの入手です。

【構成】
 カバー
 表紙
 遊紙
 扉
 目次
  川魚歳時記
   鮠(はえ)
   鰄(うぐい)
   追川
   諸子
   公魚
   白魚
   鯉
   鮒
   岩魚、山女魚
   砂潜(すなむぐり)
   鰍(かじか)
   鰌(どじょう)
   鮭、鱒
   鯰
   義義(ぎぎ)
   鰻
   山椒魚
   鯔(ぼら)
   鱸(すずき)
   (魚+與)(たなご)
   鯊(はぜ)
   田螺(たにし)
   蜆
   蜷(にな)
   目高
   鼈(すっぽん)
   手長蝦
   蟹
   (虫+刺)蛄(ざりがに)
   食用蛙

  天網恢恢疎而不レ漏
  川魚の句鑑賞
  鮎百句
  鮎の句鑑賞
  子規堂を訪れる

  鮎の一生
   縄張
   瀬付
   ふる瀬
   通し鮎
   二年子

  漬鉤の思い出
  川魚「親睨み」
  釣りすれど網せず
  野鯉の脈釣り
  弋して宿を射ず

  猟鳥記
   雉
   山鳥
   鶉
   雉鳩
   小綬鶏
   入内雀
   鴫
   鷭
   鴨
   鴈

  あとがき

本文
奥付

---メモ---
弋=ヨク、イキ
鶉=ウズラ

日本ブログ村観賞魚 沢山ブログが集まっているサイト

« 2014年5月 | トップページ | 2014年8月 »

ブログ村

  • にほんブログ村 観賞魚ブログ 熱帯魚へ
無料ブログはココログ