「川魚歳時記」 三宅勇三 三瀧社 昭和50年
「川魚歳時記」 三宅勇三 三瀧社 1975年3月15日(昭和50年) 四六判 P.163 定価1000円
本書は「親睨み」と言う本を書いている著者の関連本として購入したが、この本の中にも「親睨み」が掲載されていました。
歳時記であるから、当然のように季語の話や俳句を紹介しています。
著者は文筆業で生業を立てているのではなく、趣味の延長で執筆しているようです。また俳人でもなく淡水魚愛好家でもないが、趣味として俳句を嗜み、投網を好んだようです。
魚を飼う側から読むと、投網にかかわる箇所は何か違和感を覚えます。例えばこんな記述が見られます。
「孔子ははえなわという漁法そのものを非難している。」に対し、「一竿の釣りなら許せるが、一度にたくさん魚を捕ることはよくないという意味だとすると孔子の仁愛の心は、まことに不徹底なものになる。一尾を捕るのも、百尾を捕るのも、それは程度の問題に過ぎないからである。」と記している。
古書界ではいつでも手に入ります。
この本は小金井市にある古書店からの入手です。
【構成】
カバー
表紙
遊紙
扉
目次
川魚歳時記
鮠(はえ)
鰄(うぐい)
追川
諸子
公魚
白魚
鯉
鮒
岩魚、山女魚
砂潜(すなむぐり)
鰍(かじか)
鰌(どじょう)
鮭、鱒
鯰
義義(ぎぎ)
鰻
山椒魚
鯔(ぼら)
鱸(すずき)
(魚+與)(たなご)
鯊(はぜ)
田螺(たにし)
蜆
蜷(にな)
目高
鼈(すっぽん)
手長蝦
蟹
(虫+刺)蛄(ざりがに)
食用蛙
天網恢恢疎而不レ漏
川魚の句鑑賞
鮎百句
鮎の句鑑賞
子規堂を訪れる
鮎の一生
縄張
瀬付
ふる瀬
通し鮎
二年子
漬鉤の思い出
川魚「親睨み」
釣りすれど網せず
野鯉の脈釣り
弋して宿を射ず
猟鳥記
雉
山鳥
鶉
雉鳩
小綬鶏
入内雀
鴫
鷭
鴨
鴈
あとがき
本文
奥付
---メモ---
弋=ヨク、イキ
鶉=ウズラ
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