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2014年5月

2014年5月21日 (水)

「古い話」 和泉克雄 鱗片舎 平成11年 その2

---ここから本文---

流木
 ~33ページ
 1948年前後、30代半ば、芝浦に住んでいたころの話。当時娘は
 一歳半と書かれている。
 母、兄弟、従兄、甥などの話

 ---メモ---
 落魄=らくはく。 衰えて惨めになること。落ちぶれること。
 落暉=らっき。 沈む太陽、入り日、落日。
 銀流し=外見はよいが質の悪いもの。見かけだおし。まがいもの。
 縊死=いし。一般的には首吊り死をさす。

 ~113ページ
 戦後の職歴と違法まがいの仕事内容への懐疑
 母・兄弟・妻の話、家具製造会社での話、

 ---メモ---
  南京椅子
  馘=カク、キャク、くびき。
  馘首=かくしゅ。解雇や免職
  鵄=とび、シ。金鵄=キンシ
  媾=あう
  勵=はげむ
  蹲=つくばう
  倦=うむ

河岸 ~258
 芝浦の河岸い居た年数
 目黒の路地裏の「熱帯メダカ族研究所」の名が初出。この他に
 2か所熱帯魚のことが記載されている。
 義兄の事がよく書かれている。
 目黒のメダカ研究所で10年勉強しブリーダーとなった女性の話
 廃業を決心した経緯の話
 息子の話
 初めて「熱帯メダカ族」を買った話
 千田光吉の「メダカ館」の話

 ---メモ---
 凩=こがらし
 三百代言=詭弁きべんを弄ろうすること。また、その人。
 コリントゲーム=ピンボールみたいなもの
 ヨコネ=両足の付け根のリンパ節が炎症を起こして腫れたもの。
      梅毒など性病が原因で起こるものが多い。

古巣 ~終
 1996年11月17日に42年振りに芝浦を訪れた話。
 「グッピーへの招待」、「水草のすべて」、「熱帯メダカ族百科」
 の書名が出てくる箇所あり。
 木村重氏の話
 目黒でのメダカたちとの生活期間を記述
 目黒に居た時期を年月で記載

 ---メモ---
 掉=トウ、チョウ、ふるう
 掉尾=ちょうび。
    物事が、最後になって勢いの盛んになること。また、最後。
 ダレスバッグ=ドクターズバッグ

これでこの本の紹介は終わりです。

---メモ---
関連本

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2014年5月17日 (土)

「古い話」 和泉克雄 鱗片舎 平成11年

「古い話」 和泉克雄 鱗片舎 1999年5月12日発行(平成11年) 四六判 P.397 頒価 4000円

 著者である和泉克雄氏の本職は詩人ですが、熱帯魚界、特にグッピーにつていは当時、第一人者でもあり、グッピーについての専門書を数冊著しています。また、今でこそ水草関連本は珍しくありませんが、当時から水草に対し造詣が深く水草の専門書も書いています。加えて、氏には珍しく一般の飼育書も一冊書いています。

 熱帯魚関係の主な著作は
  「グッピー交配の秘密」、「グッピーへの招待」、「グッピー百科」
  「グッピーの美」(解説)、「水草のすべて」、「熱帯魚の楽しみ方」

 手記や伝記などは
  「メダカ館」、「夢幻抄」

 一般書以外は時折出ますが、高値で取引されています。

 本書は1916年(大正5年)生まれの氏が83歳の時著した、1950頃(昭和25年頃)の自叙伝の一部あるいは覚書です。
 著者は「・・・私の無声映画的なものを残しうるのは私だけである。・・・加えて時間への愛惜感といったものが記録編集を思い立たせたようである。・・・」と書いています。

 別著「メダカ館」に登場する千田氏とのやり取り、またその死についても触れています。

 出版社である鱗片舎は奥付によると和泉氏と同一住所で、発行者が妻である和泉梅子となっています。

 ところどころに多くは若いころ創作した詩を掲載しています。

 発行年が新しい割には古書界では見かけない本です。自費出版に近いからだと思われます。この本は埼玉県からの入手です。

 著者は2010年(平成22年)に93才で死去。

【構成】
カバー
表紙
遊紙

目次
 流木
 雨
 河岸
 古巣
奥付

---メモ---
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