「水田の多年生雑草」 草薙得一 全国農村教育協会 昭和51年 その2
表紙
たぶんオモダカの花のイラスト
発刊に寄せて
日本農業に果たす除草剤の役割はいまさらいうまでもないが、特に水田での除草剤の使用は完全に定着し・・・。
・・・特に水田で問題になっている多年生雑草はステージによって非常に似通っていて識別し難いものが多く、・・・
1976年8月
日本植物調整剤研究会 常務理事 吉沢長人
水田の多年生雑草 P.4~P.41
種毎の学名、概要、生態、形態、防除法を記述
ウリカワ Sagittaria Pygmaea Miquel ※サジタリア
養分の収奪が大きい、典型的な水生雑草
発芽の最適温度、発生深度、分株の葉数を記述
写真7葉掲載
ミズガヤツリ Cyperus serotinus Rottb. ※シペルス
銀杏の開葉期頃に出芽
出芽の最適と最低温度記述
出芽に対し酸素要求度が高い
塊茎には休眠がない
写真7葉掲載
クログワイ Eleocharis kuroguwai Ohwi ※エレオカリス
発生深度は深く、出芽は極めて不揃い、土の乾燥に弱い
写真7葉掲載
オモダカ Sagittaria trifolia L.
中部地域から北日本に多い
養水分の収奪力が極めて強い
塊茎には深い休眠があり、覚醒には遅速がある、盛夏に発生
は少ない
蘗子や分株をつくらない、種子には休眠がある
葉の形の推移説明
写真6葉掲載
---メモ---
蘗=きはだ、ハク。木の切り株から生えた芽
ヒルムシロ Potamogeton distinctus A.Bennett ※ポタモゲトン
水田では裏日本に多い
鱗茎で繁殖
湛水のみで出芽、鱗茎に休眠がほとんどない
生育は水深が大きいほど旺盛
写真6葉掲載
ホタルイ Scirpus hotarui Ohwi
水田では主に種子繁殖、生態型変異が多い
ホタルイ、イヌホタルイとの種子判別記述
写真6葉掲載
ヘラオモダカ Alisma canaliculatum A.Br.et Bouche
越冬株でも繁殖するが、水田ではほとんど種子から
水田では高緯度地帯に発生が多い
越冬株は種子より早い、地際から株分け可能
写真7葉掲載
マツバイ Eleocharis acicularis Roem.et Schult. var.longiseta
Svenson
5度でも発生が見られる
平均気温14~15度で越冬芽、越冬茎をつくる
写真6葉掲載
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