「巣をつくる魚 ハリヨの生活史」 池田町教育委員会 昭和61年
「巣をつくる魚 ハリヨの生活史」 岐阜県池田町産ハリヨを中心に 池田町文化財調査報告書 池田町教育委員会・池田町文化財審議会 昭和61年3月 A4判 P.46 非売品
本書はトゲウオの研究では日本一といえる森誠一氏が取り纏めた報告書で、「はじめに」の中で、氏は保護のため、いかなる魚であるか、生息の意味、希少かを多くの人に知ってもらうことを目的としたと記しています。
氏の考えで印象深いのは、たしか別著「トゲウオ 出会いのエソロジー」(地人書館 2002)の中で、保護活動を続けて行くには、「学校の生徒にお願いすることが継続につながる」のように記されていたことです。
作りは報告書であるためカラー写真は掲載されていませんが、図表とイラストが多く、また文字が大きいため固苦しさはありません。
装丁は報告書なので、青竹色のレザック表紙です。
【構成】
表紙
発刊にあたって
口絵
目次 ※数字はローマ数字だが機種依存のためiで表記
はじめに
i,ハリヨという魚
ii,池田町湧水域におけるハリヨ
1.生息地について
2.ハリヨの形態的特徴について
3.ハリヨの生態
a 生態学的研究の現状
b 中川水系の状況
c 生殖期の生態
d 生殖活動についてのまとめ
4.ハリヨの行動
a 行動学とトゲウオ
b 生殖行動、巣、配偶、育児
c 攻撃行動、テリトリー維持とその意味
d 新しい展開を
iii,保護活動について
1.保護のための条件と方法
2.いかにして保護活動をすべきか
3.郷土の財産
参考文献
付記
-----メモ-----
1986年=昭和61年
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