「ハスの研究」 豊田清修 有明書房 昭和56年 その2
函
ハスの白黒写真付
扉
函と同じ写真
口絵
カラー写真5葉
はしがき
春になるとハス池のあちこちに小さい丸い葉がみられ・・・。
私は先にハスの実についていろいろと調べた結果を著述したが、
その後ハス全般について調べるようになり、これをやや平易に解
説したのが本書である。
・・・特に興味を引いたのは”行田ハス”の出現である。・・・
昭和56年8月 著者しるす
第1章 ハスの形態 20ページ
日本にあるものはおもに Nelumbo nucifera、アメリカにあるも
のはおもにキバナハス N.lutea
1.葉の形態
A.成葉の形
ゼニバ(銭葉)、ミズバ、とめ葉、毛茸、浮葉、立葉の葉脈数、
葉心角、敗荷の説明
B.果実から発芽した葉
時期と水中での発芽日数など解説
C.葉の微細構造
気孔などの話
-----メモ-----
肯かれる=うなずかれる
2.花の形態
A.つぼみの形
3つの形について記述
B.花について
花弁と萼片の枚数による一重、八重の話
3.果実の形態
A.果実の成熟段階
著者は7段階と言って、イラストで解説。既に幼芽が格納されて
いるのがわかる。
B.果実の大きさと形
大小、だ円形、卵形、円形の品種分け
短径と長径の比
C.果実の内部 省略
4.果託の形
蓮房、子房、果実の数などの話
5.根茎の形
A.根茎の外形
蓮根の断面から上下の見方を解説
秋にとめ葉を生じ、その先に蓮根が生ずる。
B.根茎の断面
気道の基本個数を記載
第2章 ハスの生理・生態 14ページ
1.ハスの実の発芽
A.未熟の果実で発芽
先の果実の7段階成熟の内、4~7段階の実で水中実験と
結果の表
B.ハスの実の自然発芽 省略
C.自然発芽の条件
・・・完熟した果実で発芽するのは、おもに昼間は日光の照射
によって温度が高くなり、夜間は温度が下がり、それがくりか
えされて果実にき裂をしょうずることがあり・・・
2.ハスの開花
A.開花音があるか
・・・カエルが池に飛びこんだ音が・・・
B.花の傾光性と開花日数
光の刺激の方向に関係なく起きる生長運動は傾光性と言
われる。
C.果実よりの開花年数
9つの報告の一部を紹介
D.果実から早く開花させる法
30~35度での例を紹介
3.ハス池の泥土中のガス組成
A.ハス池とイネ田におけるガス分析
ハスのみ、主にフサジュンサイ、主にヒシ(以上鎌倉源平池)、
イネ田(藤沢)での酸素量と二酸化炭素量の測定表を掲載
B.年間のガス組成の変化
鎌倉源平池での2年間の測定値を表にしたもの
C.泥中のガス組成とハスの実のガス組成との差異
実、内部のCO2とO2の量を掲載
4.ハスの絶滅 省略
A.他植物による圧倒
B.動物による食害
C.病原菌による
D.人為的の害毒による
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