「金魚と真珠の研究に精力を捧げた 農学博士 松井佳一追悼記」 松井魁 昭和57年 その4
学生時代(続) ※21才
※長文
・・・4月8日第3学期授業始まる。・・・
月~土までの時間割を掲載
・・・神田へ行き、独乙語専修学校第2期生に入学した。・・・
・・・6月15日第3学期、授業は今日限りであって・・・
※学期間の休みであっても、高島実験場で昼夜、野外調査、
研究をしている。
・・・第2学年の日課は次の通り
月 淡水養殖日暮先生水産動物学(岸上博士)、発生学
(中沢先生)、細菌学(西村寅三先生)、分析実験
火 海洋学(田中阿歌麿先生)、英語(檜山先生)、法律
(三井米松先生)、組織実験学
水 水産動物学、水産植物学(岡村博士)、有機化学
(山川先生)、植物学実験
木 経済学(三井先生)、英語、水産植物学、海洋学、
組織実験
金 水産植物学、英語、有機化学、水産動物学、分析実験
土 英会話、淡水養殖、法律、発生学
学生時代(2)2学年生
雲鷹丸の遭難
---タグ---
拓殖博覧会、熊生水産学校
再度の高島実験場 ※22才
2月20日・・・神田三崎町方面にて強風のため大火となり、
神田一帯は・・・猛火に包まれていた。
---メモ---
諒闇=りょうあん。 天皇が、その父母の死にあたり喪に服
する期間
---タグ---
原田輝雄
米神村の定置網観察
小田原での実習の話
学生時代(続)
2学年春期牡蛎の養殖実験 ※22才
4月8日第3学期はじまる。・・・餌料学(日暮先生)、水曜に
第2時海藻生理学(岡村先生)、第3,4時小南清先生の魚
病学と金曜日第2時に養殖土木学(橘英三郎先生)と第3時
に法的漁業分類論(三井先生)が新しく課せられた。
・・・浅草公園へ行き、水族館(入場料10銭)に入る。・・・明
治32年1月に私設で営業として開設せられた我国最初のも
ので、・・・大正12年まで経営せられていた。
5月17日(土)・・・深川千田町の秋山金魚屋を訪ね、秋山吉
五郎氏の案内で各種の金魚と広い金魚池を見た。ここには
農科大学動物学教室の委託試験場があって叩池が60余面
もあり石川千代松、外山亀太郎両博士の遺伝学の実験がお
こなわれていた。
※第3学期の試験内容を記載
・・・学年試験の成績が発表せられ、私は特待生に選ばれて
いた。
---タグ---
千葉園芸専門学校
養殖実習および調査
冬木町養魚池について詳細に記述。また冬木町の成り立
ちについても記載
カワゴイ、カガミゴイ輸入、育成、そして日本鯉との交配に
ついて触れている。
---タグ---
州崎養魚株式会社、服部倉次郎、桜田親義、関直之、
森ヶ崎魚介養殖会社、渋沢篤二、八十島親徳
カキの発生実験、採苗実習
金沢での実習の話
富士登山
夏季調査旅行
浜名湖、熱田、多治見、醒井、琵琶湖、岡山での調査の話
---メモ---
蜩=ひぐらし
辷=すべ・る
---タグ---
服部養魚場、服部中村養鼈場、中村正輔、箕作佳吉、
神野新田養魚株式会社、毛利祥久、神野金之助、
橋本幸八郎、関水産養殖場、宗谷藤野養魚場、
西川真二郎、藤野辰二郎、川端重五郎
8月23日~9月11日 夏休み、帰郷
---メモ---
展墓=はかまいり
学生時代 - 第3学生 第1学期
本学期の日課は次の通り。午後は卒業論文の実験。
月 英語(水野先生)、応用水産動物学(岸上博士)、
水理生物学(丸山先生)
火 水理生物学、原種改良学(石川博士)
水 餌料論(日暮先生)、土木学(橘先生)
木 法制(三井米松先生)、英会話(ラコック先生)
金 経済学(水野武太郎先生)
土 英語(相原一郎先生)
・・・中沢先生と研究問題につきテーマに、カキの生理学研究
として栄養細胞と生殖腺の発達と、スッポンの組織学的研究
を選ぶこととした。
鮭の人工授精孵化実習の旅
新潟村上鮭産育養所、三面川鮭人工孵化所での実習の話
---メモ---
霰=あられ
墨国=メキシコ
---タグ---
種川、鮭の子、瀬波温泉
大正3年 冬休み ※23才
2学期の試験問題を記述。
大正3年=1914年
---タグ---
シーメンス事件、村田保、松原新之助、五島清太郎、
岡田弥一郎
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