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2013年2月20日 (水)

「金魚と真珠の研究に精力を捧げた 農学博士 松井佳一追悼記」 松井魁 昭和57年 その6

  

立太子式
   ・・・台湾から移入した闘魚やタップミノオが到着していた。  

大正6年(1917年)丁巳 帰郷と博多への旅 ※26才
   (以下医科大学生理学教室の話。九州大学か?)
   ・・・東京のメダカと異なり白は銀白で雄が普通に存在す
   る
・・・
   ・・・秋山実験場と同じく金魚屋をしようしていられたが、
   吾々と同じく親魚の純系分離には困っていられた。・・・

   ---タグ---
   石原誠、箱崎水族館、薬草輸出農産物展覧会  

大正6年後半期
   ・・・日暮先生を訪い研究科の修了論文として「ランチュウの
   獅子頭に就いて」を提出した。  

三崎臨海実験場行き
   三崎臨海の話は少なく、台風による水害の話
   9月30日(日)・・・颶風雨の音がはげしい。・・・秋山では
   垣は破れ
、試験場の叩池上は大河のように濁流滔々た
   る有様で・・・実験中の魚の流出を報告した。

   ---メモ---
   颶=ク、グ。颶風=ぐふう。暴風と云う意味になります。日本
                   で言う「台風」のこと。
   滔=トウ、はびこ・る
    ---タグ---
    青木熊吉、東京府島嶼農村共進会  

鱒研究の日光丸池行き
   姫鱒、日本鱒、イワナのそれぞれの交配実験の話
   ・・・第4回コッホ記念講演会を傍聴した。・・・北里博士の
   開会の辞、新渡戸稲造博士の医学の進歩と植民発展・・・
   ---メモ---
   芳情=相手を敬って、その親切な心づかいをいう語。  

大正7年(1918年)戌午 ※27才
   イワナ、ヒメマスの孵化観察の記述
   ---タグ---
   岩崎民平  

外山先生の逝去
   3月29日(金)・・・先生は今朝7時40分永眠せられた。  

中村組研究所就職
   中村組研究所は実業家中村精七郎が300万円により水産
   研究所の他・・・  

金魚親魚蒐集の旅
   愛知へ行きヂキン(※ジキン)を購入する話。
   ・・・神戸より行基鮒が到着していた。伊丹附近の昆陽(こや)
   の池に産するヤキブナとも称し行基菩薩に由来するフナで透
   明鱗の変種である。

   コイ・フナの雑種観察の話
   ---タグ---
   安藤動物園、安藤政次郎、戸田善治郎、杉田久五郎、浅田
   菊五郎、中野大倉、児玉殖市  

第2回鱒類研究の旅
   日光の孵化場でのイワナ、ヒメマス、日本マスの交配の
   話ほか
   大恐慌による中村組の経営困難の話  

大正8年度 ※28才
   ・・・大日本水産会よりかねて公募した懸賞発明に。・・・愛
   玩用飼料が3等賞に当選し受賞せられた。特許出願する
   こととし、後日、養魚人工飼料製造法として出願し許可を得た。  

鱒研究の旅
   日光の孵化場での日本鱒、姫鱒、川鱒、嘉魚の相反交雜
   の話ほか
   ---メモ---
   嘉魚=イワナ  

醒ヶ井養鱒場の実験
   日光で実験した鱒類交雜種の孵化実験  

大正9年(1920年) ※29才
   愛知県の淡水養殖研究所への転身の話
   水産講習所拡張の話
   ---タグ---
   鬼崎養魚場  

淡水養殖研究所設立
   設立の目的、ここでの試験内容を記述
   ---メモ---
   奏任=そうにん。官僚の階級
   鰡=りゅう、ボラ
   牟=ム、ボウ。牟品漁港
   ---タグ---
   神野新田養魚株式会社、光島養魚場、中野宗治  

大正10年度(1921年) ※30才
   淡水養殖研究所開所式と国立養殖分場設置の話
   ---メモ---
   移牒=いちょう。ある役所から管轄の異なる他の役所へ
             文書で通知すること。
   ---タグ---
   豊橋養魚試験場  

大正11年度(1922年) ※31才
   牟品試験池の規模等の話
   ・・・予定の紙数となったので私の魚歴の大略を列記して
   この辺で一応の記事を中止し後日の再稿を約したい。

   その後のことを1ページで昭和4年から昭和49年までを
   少し記述
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