「鯉と鮒の飼い方」 谷本保夫 泰文館 昭和39年 その4
六 流水養鯉 8ページ
1 流水池の構築
池の大きさと水深を記述
2 用池の注排水 省略
3 種ゴイの放養
重量、体長、放養重量を記載
4 餌料の給与
五~十一月までの日当たり投餌回数を記載
375kg(百貫)に対する年投餌量を生蛹、つく麦、どろ虫、雑物
について表記
5 病害防除 省略
6 生産及び歩留り
放養量の五~七倍
7 鯉魚の運搬 省略
8 鯉魚の販売 省略
七 色ゴイの養殖 5ページ
1 色ゴイの飼育
春秋、夏期の餌、冬囲いの説明
2 親ゴイの選択
雌魚、雄魚の条件について記述
紅白の雌雄について解説
3 淘汰選別
6cm内外で第一次選別、秋季に第二次選別
4 越冬後の餌付け 省略
5 色ゴイの販売
池上げ時期を記載
・・・流行物のように取扱われ明治初年の頃では一時投機的
事業となり、業者は「コイばくろ」の名を付せられるまで堕落し
たこともあるが・・・
後編 フナの飼い方
一 フナの概要 7ページ
1 フナ養殖の由来
・・・コイは斯る自然放任では容易に蕃殖しないのに反し、フナ
は天然によく蕃殖するから、殊更にその養殖は行われなかっ
たのである。・・・
・・・フナはコイに似ているが、その肉の脂肪が軽く、味が淡泊
で甘味が多く・・・
コイとフナの成分表、水分、蛋白質、脂肪、灰分、有効熱量
を掲載
2 フナの形態と種類、習性 省略
3 フナの料理と薬効
(1)フナの料理
以下の料理方法を解説
かんろ煮、こんぶ巻、雀焼、フナずし、フナの味噌煮、その他
(2)フナの薬効
内用として腹痛、船酔い、外用として腫物、脱肛に妙効あり
以下の病気の処方解説
子供の肺炎、貧血、呼吸器病、下痢、りん病、毛生薬等
二 フナの蕃殖 3ページ
1 親ブナの選択
雌雄の年令、重量、判別法等を記述
2 採卵と孵化
産卵池、孵化池の大きさ
フナは音響に驚きやすい
三 フナ仔の養成 1ページ
三十日頃迄、六十日頃迄、九十日頃迄、それ以降の各一坪当た
り収容尾数を記述
四 水田養鮒 1ページ
・・・殊にフナは流水をさく上することを好むから。水の注水口
は・・・
┼アールあたりの毛子又は青仔、二才の収容尾数、秋季の
取揚数を記述
五 ため池養鮒 1ページ
┼アールあたりの┼gのフナ仔とコイ仔の昆養尾数、収容尾数
・・・フナは二年魚が重要も多く・・・
六 養鮒の結論 1ページ
8点解説
1,池が悪くてもいい
2,自然的野生を持っているので飼いやすい
3,餌料は農家の廃棄物でもいい
4,悪水に耐える
5,寒暑に耐える
6,死物でも買い手がある
7,小魚でも売れる
8,コイと違いれんびんの情が起こらない
参考 淡水魚介食品分析表
以下の種について、水分、蛋白質、脂肪、灰分を表にて紹介
こい、こい味噌、ふな、うなぎ、なまず、あゆ、塩あゆ、ます、塩
ます、どじょう、しじみ、たにし
以上でこの本の紹介は終わりです。
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