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2013年1月31日 (木)

「鯉と鮒の飼い方」 谷本保夫 泰文館 昭和39年 その4

六 流水養鯉 8ページ
 1 流水池の構築
  池の大きさと水深を記述
 2 用池の注排水 省略
 3 種ゴイの放養
  重量、体長、放養重量を記載
 4 餌料の給与
  五~十一月までの日当たり投餌回数を記載
  375kg(百貫)に対する年投餌量を生蛹、つく麦、どろ虫、雑物
  について表記

 5 病害防除 省略
 6 生産及び歩留り
  放養量の五~七倍
 7 鯉魚の運搬 省略
 8 鯉魚の販売 省略

七 色ゴイの養殖 5ページ
 1 色ゴイの飼育
  春秋、夏期の餌、冬囲いの説明
 2 親ゴイの選択
  雌魚、雄魚の条件について記述
  紅白の雌雄について解説

 3 淘汰選別
  6cm内外で第一次選別、秋季に第二次選別
 4 越冬後の餌付け 省略
 5 色ゴイの販売
  池上げ時期を記載
  ・・・流行物のように取扱われ明治初年の頃では一時投機的
  事業となり、業者は「コイばくろ」の名を付せられるまで堕落し
  たこともあるが・・・

後編 フナの飼い方
一 フナの概要 7ページ
 1 フナ養殖の由来
  ・・・コイは斯る自然放任では容易に蕃殖しないのに反し、フナ
  は天然によく蕃殖するから、殊更にその養殖は行われなかっ
  たのである。・・・

  ・・・フナはコイに似ているが、その肉の脂肪が軽く、味が淡泊
  で甘味が多く・・・
  コイとフナの成分表、水分、蛋白質、脂肪、灰分、有効熱量
  を掲載

 2 フナの形態と種類、習性 省略
 3 フナの料理と薬効
  (1)フナの料理
   以下の料理方法を解説
   かんろ煮、こんぶ巻、雀焼、フナずし、フナの味噌煮、その他

  (2)フナの薬効
   内用として腹痛、船酔い、外用として腫物、脱肛に妙効あり
   以下の病気の処方解説
    子供の肺炎、貧血、呼吸器病、下痢、りん病、毛生薬等

二 フナの蕃殖 3ページ
 1 親ブナの選択
  雌雄の年令、重量、判別法等を記述
 2 採卵と孵化
  産卵池、孵化池の大きさ
  フナは音響に驚きやすい

三 フナ仔の養成 1ページ
 三十日頃迄、六十日頃迄、九十日頃迄、それ以降の各一坪当た
 り収容尾数を記述
四 水田養鮒 1ページ
 ・・・殊にフナは流水をさく上することを好むから。水の注水口
 は・・・
 ┼アールあたりの毛子又は青仔、二才の収容尾数、秋季の
 取揚数を記述

五 ため池養鮒 1ページ
 ┼アールあたりの┼gのフナ仔とコイ仔の昆養尾数、収容尾数
 ・・・フナは二年魚が重要も多く・・・

六 養鮒の結論 1ページ
 8点解説
 1,池が悪くてもいい
 2,自然的野生を持っているので飼いやすい
 3,餌料は農家の廃棄物でもいい
 4,悪水に耐える
 5,寒暑に耐える
 6,死物でも買い手がある
 7,小魚でも売れる
 8,コイと違いれんびんの情が起こらない

参考 淡水魚介食品分析表
 以下の種について、水分、蛋白質、脂肪、灰分を表にて紹介
 こい、こい味噌、ふな、うなぎ、なまず、あゆ、塩あゆ、ます、塩
 ます、どじょう、しじみ、たにし

以上でこの本の紹介は終わりです。

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