「国指定天然記念物ミヤコタナゴ 保護育成計画調査報告書」 横浜市教育委員会 昭和61年 その3
3.放流生息地の実態 7ページ
- 栃木県大田原市の視察と「ミヤコタナゴ保存会」会長、大島博の話をとりまとめた。
3-1 保護地設定以前の生息状況
- 湧水の話
昭和46年2月から3月、栃木県水産試験場の調査での生息尾数等
3-2 保護地の設定とその前後の生息状況
- 昭和49年2月 造成工事完了。
地下水の温度調整のため、深さ1.2m位の
保温池が設けてある。
- 〃 28日 掻い掘り調査
魚種名と尾数の表を掲載。ミヤコタナゴは
93尾、マツカサガイは309個であった。
- 昭和49年3月18日から9月5日にわたり周辺水域から移植。ミヤコタナゴは294尾、マツカサガイは1354個。
3-3 その後の経過
- 昭和50年2月12日 掻い掘り調査 ミヤコタナゴは290尾、
人工増殖166尾放流
- 昭和52年4月12日 調査 ミヤコタナゴは160尾
大島氏の提案で人工河川に水を流す
のを止め、自然河川を主にした。
- 昭和55年3月17日 掻い掘り以外の調査でもミヤコタナゴは
1,493尾得られた。推定10,000尾とされ
る。
3-4 環境条件
- ・・・仔稚魚の成育場、冬季の越冬場としての機能を持つ保温池の造成により、さらに収容能力が増加している。
3-5 維持管理
- ・・・大島氏は、近年まで、この岡和久堀の水を使ってコイの養魚を営んで・・・
4.屋外放流池環境条件 7ページ
4-1 地形,水深,流速
- ・・・一般に、魚の定常遊泳速度は、体長をLとすると、2~3L/秒といわれる。・・・。最高遊泳速度は10L/秒に達するが・・・
4-2 水温,水質
4-3 底質
4-4 餌,共在生物 ※誤植 共存
4-5 敵,競争者
- ・・・二枚貝の敵としては、大田原市ではドブネズミが問題となっていた。・・・ ミヤコタナゴの競争者としては、まず、タナゴ類が挙げられる。・・・
タナゴ類の産卵期の一覧表を掲載 1~2月が安全としている。
4-6 その他の留意事項
法的規制
管理について
人間からの保護
採集圧と不要魚放流の話
日常の維持管理
大田原市の体制を図で掲載
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