「群馬縣産魚類」 群馬縣水産試驗場 昭和10年 その3
鯉科
四、錢(魚與)(ゼニタナゴ) Pseudoprilampus typus(Bleeker)
五、鎗(魚與)(ヤリタナゴ) Acheilognathus intermedium(T.&S.)
・・・邑樂郡地方では「したら」と言って食用に・・・
--メモ--
邑楽郡(おうらぐん)
六、田美良(タビラ) Acheilognathus tabira(J.&S.)
・・・一見鎗(魚與)に似ていゐが肩に黑點があるのが・・・
・・・鎗(魚與)と共に「にがたな、しらた」などと呼んで食用に供
するが・・・
七、持子(モツゴ) Pseudorasbora parva(T.&S.)
・・・此の種類には二型あって丸太いのをPseudorasbora pumila
と言ってゐる。
・・・俗に「口細」と言って・・・
--メモ--
饒=ジョウ、ニョウ、ゆた・か、饒産
八、似鯉(ニゴイ) Hemibarbus barbus(T.&S.)
・・・本縣に於ては「さい」と言って・・・
九、鎌柄(カマツカ) Pseudogobio esocinus(T.&S.)
・・・本縣に於ては「そうげんぼう」と言って・・・
一〇、鰉(ヒガイ) Sarcocheilichthys varigatus(T.&S.)
・・・元來本種は生息を見なかったのであるが・・・
一一、鰄(ウグイ) Leuciscus hakonensis(Gunther)
・・・本縣に於ては俗稱「くき」と言って・・・
一二、追河(オイカワ) Zacco platypus(T.&S.)
俗稱「がらっぱえ」
一三、鮒(フナ) Carassius carassius(Linnaeus)
一四、金魚(キンギョ) Carassius auratus(Linnaeus)
--メモ--
婉=エン
婉麗=しとやかで美しいこと。
一五、鯉(コイ) Cyprinus carpio(Linnaeus)
泥鰌科
一六、泥鰌(ドジョウ) Misgurus anguilicaudatus(Cantor.)
・・・價格は大形のもの程高く神代鰌などと言って珍重せられて
ゐる。
一七、縞鰌(シマドジョウ) Cobitis biwae(J.&S.)
一八、佛泥鰌(ホトケドジョウ) Lefua echigonia(J.&R.)
鰻科
一九、鰻(ウナギ) Anguilla japonica(T.&S.)
--メモ--
丁抹=デンマーク
鮭科
二〇、鮭(サケ) Salmo keta(walbaum)
二一、鱒(マス) Salmo milktschitsch(brevoot.)
二二、姫鱒(ヒメマス) Salmo nerka(Walbaum)
二三、虹鱒(ニジマス) Salmo irideus(Gibbon.)
二四、河鱒(カワマス) Salvelinus fontinalis(Mitchnll.)
二五、嘉魚(イワナ) Salvelinus malma(Hilgendorf)
二六、鮎(アユ) Plecoglosus altivelis(T.&S.)
--メモ--
橄=カン
欖=ラン
橄欖色=オリーブ
二七、公魚(ワカサギ) Hypomesus olidus(Pallas)
目高科
二八、目高(メダカ) Oryzias latipes(T.&S.)
鯔科
二九、鯔(ボラ) Mugil cephalus(Linnaeus)
沙魚科
三〇、よしのぼり Rhinogobius similis(Gill)
三一、うきごり Chaenogobius macrognathus(Bleeker.)
「ばいら」とも言って・・・
三二、かじか Cottus pollux(Gunther.)
鱸科
三三、鱸(スズキ) Lateolabrax japonicus(Cuvier&Valenciennes)
これでこの本の紹介は終わりです。
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