「秋山吉五郎翁」 吉澤寛夫 昭和5年
「秋山吉五郎翁」 吉澤寛夫 昭和5年3月20日發行 布張り 菊判 P.166 非賣品
本書は金魚界ではあまりにも有名な秋山吉五郎氏の伝記である。
氏の業績は金蘭子、朱文金、キャリコ、秋錦の作出者であり、また、大正5年には熱帯魚のソードテールを初めて輸入した。
著者は元時事新報社の記者との事。
この当時の本は漢字が読めない人が多くいたのか、割とフリガナがなされているか、平易な言葉やひらがな多用なのが普通であるが、本書は著者の本職が新聞記者なためか、難しい漢字や言い回しが多用されて読むのに苦労する。こんなときはインターネットと手書きパッドは有難いツールと感じる。
本書は非売品のためか古書界にはほとんど出回りません。
秋山吉五郎氏の著作も1点紹介しておきます。
「金魚とその飼ひ方」 白木正光/秋山吉五郎 共著 大正15年 文化生活研究會
【構成】
題字
序文
口絵
目次
一、服部家
一、後本丸御用
二、親父五郎兵衞氏
三、鼈養殖の動機
四、始めての産卵
二、翁の少年時代
一、翁の出生
二、翁の入學
三、親父の逝去
四、船大工の徒弟
五、正直の決心
六、翁の病氣と先天的趣味
三、翁の靑年時代
一、秋山家に養子
二、秋山家
三、白魚の買出し
四、生きた教訓
五、金魚屋を始む
六、其當時の利益
四、人格の修養期
一、堅い決心
二、翁と高利貸の婆さん
三、翁と勝負事
四、先代高橋翁の教訓
五、川並の喧嘩
六、翁の自省と實行
七、翁と其容貌
五、困厄時代
一、夫人を迎ふ
二、翁の奮闘
三、養魚場擴張
四、翁の病氣
五、夫人の奮闘
六、販賣の方に努力
七、榮吾氏の出生
六、社會的活動
一、組合の成立
二、初めての品評會
三、事業の擴張
四、舞坂の養鼈所
五、生魚輸送の研究
六、價格の統一
七、社會的進出と廣告
八、地所の買ひ入れ
七、龍谷家
一、夫人の親父逝去
二、石太郎氏の努力
三、龍谷家一門
八、新種類の創成
一、研究の動機
二、秋錦と命名
三、松原氏命名の記
四、農大委托試驗場
五、斯業の發達
六、翁の深き造詣
七、井上束京府知事の視察
八、農商務省嘱托
九、容易に得難き研究資料
十、試驗場中止と國立試驗場
目次はさらに続く。
-----メモ-----
昭和5年=1930年
関連書
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