「金魚の飼い方ふやし方」 新井邦夫 松井佳一監修 福書房 昭和29年 その2
カバー
らんちゅう
扉
水産庁推薦と記載あり。今では考えられない記述。
口絵
白黒写真10ページ
主な種、蘭鋳品評会の優等魚、展示会風景、養魚場風景
イラスト3ページ
らんちゅう選別基準
序
・・・・・飼われる数多い金魚のうち何尾程度のものが再び来る春を迎えることが出来且つ世の人の眼を心を楽しませてくれるでしょうか。・・・・
然しながら、兎角この科学する心も金魚に対する知識のとぼしいため、金魚の突然死によって中絶してしまうことは、誠に残念なことであります。・・・・
そこで、ここに趣味として、又生業として金魚の飼育を始められる方々のために何等かでも益するところがあればと考え、・・・・執筆した次第であります。・・・・・
一 金魚と人とのつながり 3ページ
- ・・・・只強いて申せば安く買えることが、金魚の飼育をかえっていつになっても難しいものにしていまっているのではないでしょうか。・・・・
二 金魚の渡来とその歴史 5ページ
(イ)金魚はいつ日本に来たか
「金魚」という言葉の初出の本ほかを説明
(ロ)金魚についての古い文献
9冊の文献について、発行年、著者、簡易な内容を記述
これらは松井博士によると書かれている。
三 金魚の生活と特徴 14ページ
(一)金魚の生活
おもに産卵、成長の話
イラスト 金魚の発生
(二)金魚の祖先は何か 省略
(三)金魚の外部の特徴 省略
(イ)頭について
(ロ)眼について
(ハ)尾ひれについて
(ニ)うろことその色について
(ホ)雌雄の見分けについて
粘液分泌による差異の話 ※他の本では見られない。
(四)体の内部の主な器官について 省略
四 金魚の品種 19ページ
種名だけ列記しておきます。各種イラスト有
- わきん(和金・和錦・やまと)、りゅうきん(琉金・琉錦・ながさき=奈良、尾長=関西)、らんちゅう(蘭鋳・卵虫・ちょうせん=郡山、まるっこ=関西)、でめきん(出目錦・支那金)、ちょうてんがん(頂天眼)、おらんだししがしら(和蘭獅子頭)、しゅうきん(秋錦)、ぢきん(地金・孔雀)
キャリコ(キャリコ琉金)、しゅぶんきん(朱文金)、あずまにしき(東錦・キャリコ和蘭獅子頭)、わとうない(和東内・和琉 ※和唐内ではない)、きんらんし(金蘭子)、てつおなが(鉄尾長)、とさきん(土佐金)、つがるにしき(津軽錦)
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